客が容器を持参し、商品を持ち帰るスタイルの量り売りシステム。欧州では広く浸透しているものの、食品などの量り売りは賞味期限や衛生面でのハードルも高く、日本での導入店舗は限られている。
そうした中で洗剤は、量り売りのハードルが低い商材として注目が集まっており、すでに一部の薬局やチェーン店では量り売りの取り組みが始まっている。とはいえ、洗剤が環境に配慮されたものでなかったり、環境を優先するがあまりに洗浄力が弱いものだったりと、エコと実用性を兼ねそろえた製品がまだ少ないのが現状だ。
今回紹介するのは、エコでありながら実用性も兼ねたSave the Ocean(セーブ ジ オーシャン)株式会社の「海をまもる洗剤」だ。同製品は柔軟剤不要で節水・節電効果もあるうえ、1回あたりの洗剤代はわずか20円。全国100を超えるクリーニング店とコインランドリーで使用・販売されているプロのお墨付き洗剤である。生態系への影響がない自然由来の洗剤で、肌の安全性もテスト済みであるため、化学物質過敏症やアレルギーの人でも安心して使えるはずだ。
「海をまもる洗剤」の量り売りを、2022年度中にすべての都道府県において実現するため、現在クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて支援を募っている。支援は2022年2月22日(火)までで、リターンには、到着日から量り売りを始められる「量り売りガイドブック付きスターターキット」や「サンプル洗剤100名分」などが用意されている。店と消費者のそれぞれが量り売りに取り組むハードルを、環境・洗浄力・価格面のすべてにおいてクリアする取り組みだ。
量り売りは空ボトルをリユースすることで、プラスチックボトルや詰替パウチの流通量を減らすことができる。この洗剤を皮切りに量り売り店が日本全国に定着し、空になったボトルを手に買い物に行く日常が当たり前になる。そんな日常がそう遠くない未来に実現しそうだ。
【参照サイト】海をまもる量り売り
【参照サイト】クラウドファンディング実施告知サイト
河端 麻紀
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