亀田製菓、代替肉「植物生まれのベースミート」を発表! 米粉パンや、お米由来の乳酸菌も

亀田製菓の代替肉ブランド

「柿の種」や「ハッピーターン」など、誰もが子どものころから親しんできた米菓たち。原料にはお米が使われ、日本人の口に合うさっぱりとした味付けのため、店頭で見かけるとついつい買ってしまう人も少なくないだろう。

そんなヒット商品を世に送り出してきた、お菓子メーカーの亀田製菓が、同社グループ企業とともに「プラントベースドフード(植物性代替肉)」、「米粉パン」、「お米由来の乳酸菌」の3つの新ブランド立ち上げを発表した。

日本でもっとも食され、馴染みのある穀物をよりサステナブルなものへと進化させる挑戦だ。米を原料に活用することで、アレルゲン28品目不使用、グルテンフリーへの対応も進める。

プラントベースフードを中心に展開するのが「JOY GREEN」である。植物性代替肉の開発と普及を目標としている。4月からJOY GREENブランドとして、亀田製菓が得意とする煎餅製造技術を活かした『植物生まれのベースミート』を販売する。肉屋に売っている塊肉のようなブロックタイプの代替肉で、解凍するだけですぐに料理に使えるようあらかじめ加工されている。まずは業務用として販売する。

ありそうでなかったブロックタイプの代替肉ということで、どんな味わいなのか気になることだろう。東京のホテルニューオータニでは、植物生まれのベースミートを使ったビーフシチューが特別メニューとして登場予定だ。

限定メニュー「ビーフシチュー」

シチューにはいっさい動物性食品を使っていないとのこと。まるで長時間煮込んだような食感に仕上げた植物生まれのベースミートがゴロッと入っていて、食べごたえのある一皿だ。イベント期間は4月8日から約1カ月間となっている。

また、金沢カレーの元祖名店「チャンピオンカレー」の直営店とFC加盟店19店舗では、3月14日から『低糖質チャンカレ~大豆ミートカツのせ~』を期間限定で販売開始している。カツに使用されているのは、亀田製菓グループ企業のマイセンファインフードが2021年10月から販売している『プラントベースパティ』だ。お皿にはご飯の代わりにキャベツの千切りが盛ってあり、チャンピオンカレー代表メニュー「Lカツカレー」(1218kcal)の半分ほどのカロリーという、意欲作に仕上がっている。

マルセイファインフードは4月1日から、同社が販売している大豆と玄米のベジミンチ『大豆と玄米のべジミンチ』、『大豆と玄米のべジフィレ』のリニューアルに合わせ、薄切り肉タイプで煮崩れしにくい、『大豆と玄米のべジスライス』を販売開始する。湯戻し時間がネックとなる乾燥タイプの大豆ミートだが、大豆と玄米のべジフィレは1分で調理可能になるとのこと。

この他にも、国産米粉を使用した米粉パンを中心に扱うブランド「Happy Bakery」や、世界初のお米の乳酸菌「RiceBIO」も同時展開する予定だ。

西洋文化が定着し、年々お米の消費量も減っていると耳にする。お米の加工食品を得意としてきた亀田製菓ならではのアプローチで、米食文化を守ると同時に、地球環境問題と社会課題の解決を目指した取り組みに、今後も注目していきたい。

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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。