最新の食のトレンドが集結!「スーパーマーケット・トレードショー2022」参加レポート

スーパーマーケットを中心とする食品流通業界の最新情報を発信する展示会「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」が、2月16日から2月18日までの3日間、幕張メッセで開催されました。

新企画として、「食のトレンドゾーン」が設けられ、オーガニックやプラントベースフード、SDGsなど持続可能性に配慮した商品など、各テーマに沿って、最新のトレンド情報と商品が紹介されていました。

今回は、「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」に参加したLife Huggerの編集部が、当日会場で気になった最新のサステナブルフードをいくつかご紹介します。

ディーツ

「ディーツ」は、おからとこんにゃくを使って作られたプラントベースフードです。おからとこんにゃくを使っているので、食物繊維が豊富で、低カロリー。大豆特有のにおいが少なく、肉料理だけでなく魚料理の代替品としても利用できます。

ディーツ

実際にディーツを使って作られたカツとタコスを試食させてもらいましたが、弾力があり、食感はお肉そのもの。代替肉と言われなければ気づけないほど、肉の食感や味が再現されていました。

【参照サイト】ディーツ

モン・ミート

「モン・ミート」はしいたけで作られたプラントベースフードです。製造元は、昭和55年より原木栽培で椎茸の生産を行っている有限会社丸浅。モン・ミートは、高齢者やベジタリアン、ヴィーガンの人向けに、椎茸を使って開発された代替肉です。椎茸は元々栄養素が豊富ですが、モン・ミートは椎茸の自己消化酵素を活用することで発酵が促進されているため、さらに栄養素が吸収しやすくなっています。

モンミート

実際にモン・ミートを使って作ったハンバーグを試食させてもらいました。口に入れた瞬間に椎茸の香りが口と鼻いっぱいに広がり、食感は本物のお肉のようで、噛み応えがあります。

モンミート椎茸にはグルタミン酸がたくさん含まれており、旨味成分が豊富。しいたけ由来の代替肉として楽しむだけでなく、いつもの料理の味に深みを出すため、豚肉や牛肉と混ぜて使うなどしても面白いかもしれません。

【参照サイト】モン・ミート

ゼロミート

「ゼロミート」は、大豆飲料の「スゴイダイズ」を手掛ける大塚食品株式会社が開発した、大豆を中心とした植物性原料のプラントベースフードです。2018年11月に販売が開始されて以来、改良が重ねられ、現在ではハンバーグ2品とソーセージタイプ、ハムタイプと、幅広いラインアップで展開しています。

ゼロミート

当日は、ハンバーグとハムを試食させてもらいましたが、代替肉だと知らなければ、いつものお肉だと思って食べてしまう味や食感のクオリティでした。動物性の肉を使わずに、肉の味や食感がしっかりと再現されるのであれば、消費者が豚肉や鶏肉を選ぶように代替肉を選択する日は遠くないのかもしれません。

【参照サイト】ゼロミート

 カゴメ プラントベースシリーズ

「カゴメ プラントベースシリーズ」は株式会社カゴメが出しているプラントベースのレトルト食品シリーズ。カレーやパスタソースなどはすべて、動物性原料不使用で、肉の代わりに大豆ミートが使われています。

カゴメ

カゴメがプラントベースの食品は、今回紹介したカレーやパスタソースのレトルト以外に、野菜だけで作られたおだしなどもあるそう。現在は一部のスーパーでしか目にすることがないカゴメのプラントベースシリーズですが、全国で展開していきたいとのことなので、近所のスーパーやコンビニで買えるようになる日もそう遠くないかもしれません。

また、こうしたプラントベースの食品は、子どもが食べないためなかなか導入できないという声も聞きます。そこで、野菜が苦手な幼児2人と小学生に、「ベジミートボールのトマトのソース」を使い、実際にパスタを作ってみました

カゴメ プラントベースシリーズ

結果は、あっという間に子どもたちの胃袋に収まってしまいました!

カゴメ プラントベースシリーズ

カゴメのプラントベースシリーズであれば、野菜が苦手な子どもも、健康のために植物性の食品を積極的に取り入れたい大人も、家族みんなで楽しめそうです。

【参照サイト】カゴメ株式会社

三井食品の食品ロス削減ができるゼリー

最後に食品ロス削減につながる商品を紹介します。スーパーなどで賞味期限が切れてしまいそうなフルーツをその場でカットし、フレッシュフルーツたっぷりのゼリーを作ることができるゼリーの素です。

三井食品株式会社

取り扱っていたのは三井食品株式会社。ゼリーの素を使い、売れ残ったフルーツをアップサイクルし、店頭でフルーツゼリーとして販売すれば、食品ロス削減につながります。新鮮なフルーツがふんだんに使われた、見た目も華やかでヘルシーなデザートは、消費者にとっても嬉しい商品です。今後スーパーなどで、こうした取り組みがどんどん増えることを期待しています。

【参照サイト】三井食品株式会社

編集後記

食という切り口から持続可能性に配慮した商品を紹介してきましたが、気になる商品はありましたか。食の志向が多様化し、地球環境に配慮することが当たり前に求められる中で、それを支える食品メーカーや流通現場の創意工夫や技術の進歩に驚かされた一日になりました。これからも、私たちの生活を豊かにしてくれる食の進化に目が離せません。

【参照サイト】「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」

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Life Hugger 編集部

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