近年スーパーフードとして注目を集める藻類(そうるい)。その健康効果の高さは知られつつありますが、環境面でも優れていることはご存じでしょうか。本記事では、藻類って一体何?といった疑問から、なぜいま藻類が注目されているのかについて見ていきます。藻類を使用した食品なども紹介するので日々の生活に取り入れてみたいという人はぜひ参考にしてみてください。
藻類とは?
藻類は光合成を行う生物の中で陸上植物を除いたものの総称を指します。藻類と聞くと植物なのでは?と思う方も多いと思いますが、近年の考え方としては藻類は「原生生物」というカテゴリーに含まれているようです。
日本人にとっては馴染みの深いわかめや昆布といった海藻をはじめ、スーパーフードの王様スピルリナやユーグレナといった微細藻類も藻類に含まれます。これら藻類は糖質、たんぱく質、ミネラル、食物繊維、脂質など人間に必要な栄養素を多く含んでいます。
なぜ今藻類が注目されているのか
藻類は食品以外にも、化粧品や医薬品、バイオマス燃料の原料など、さまざまな分野での研究開発が進められています。ここからは、藻類が注目されている理由をもう少し詳しく見ていきましょう。
新しいたんぱく質源として
世界人口の急速な増加により肉などのたんぱく質が不足すると懸念される中、栄養価の高い藻類が新たなたんぱく質源として注目されています。微細藻類の中にはたんぱく質を多く含むものが存在していて、特にスピルリナのたんぱく質含有量は乾燥重量の約70%と牛肉や大豆と比べても多く含まれていることがわかっています。
CO2の吸収効率が高い
植物がそうであるように、藻類も光合成によってCO2を吸収します。しかも、藻類は樹木などの植物と比べてCO2の吸収効率が高く、培養して産業化することで地球温暖化対策として活用できるのではと期待されています。CO2だけでなく水中の窒素やリンなども吸収してくれるので水質浄化として利用することも可能です。
少ない資源で培養可能
藻類は水と光さえあればどこでも培養することができます。培養には植物を育てることが難しい砂漠などを利用できるため、農業のように土地を選ぶ必要がありません。また、化学肥料や農薬を必要とせず、水の使用量もずっと少なくて済むので限られた資源を有効活用しながら生産することができます。
おいしくて健康的!藻類を使用したおすすめ商品を紹介
スピルリナなどの藻類は錠剤やカプセルでサプリとして飲むというイメージを持っている人もいますが、最近ではおいしく食べられる商品も多く見られるようになってきました。環境にも身体にも優しい藻類を生活に取り入れてみませんか?
スピルリナ
スーパーフードの王様とも言われるスピルリナには、ビタミン・ミネラル・たんぱく質などの栄養成分がたっぷり含まれています。これだけで多種類の栄養素が摂れるので食生活が偏りがちな人にぴったりの栄養補助食品です。
タベルモ 冷凍生スピルリナフレークタイプ
画像は、株式会社タベルモ公式サイトから引用。
スピルリナが身体にいいというのは知っているけど、藻類特有の香りがどうしても苦手という方には、タベルモの冷凍生スピルリナ(フレークタイプ)がおすすめです。
よくあるパウダー状のスピルリナは加熱乾燥させているため、栄養価が失われたり苦みやえぐみがありますが、生スピルリナはクセがなく無味無臭で、食べ物や飲み物と混ぜてもおいしく食べることができます。
【公式オンラインショップ】株式会社タベルモ
- 商品の詳細を見る:楽天
タベルモ フローズンデザート
画像は、楽天市場から引用。
ヘルシーなデザートを探している方には、生スピルリナを使用したフローズンデザートも。ヨーグルトとレモンを使用しているのでさっぱりとしていてスピルリナ特有の苦みなどはありません。1個あたり119kcalと一般的なアイスよりも低カロリーで、たくさんの栄養が摂れるデザートに仕上がっています。
【公式オンラインショップ】株式会社タベルモ
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ユーグレナ
ユーグレナは別名ミドリムシとも呼ばれ、注目されている藻類のひとつです。光合成能力が高く生産効率にも優れることから、食料や温暖化問題の解決策として多くの大学などで研究が行われています。
株式会社ユーグレナ×sio(シオ)鳥羽周作共同開発 ふりかけない理由がないふりかけ
画像は、株式会社ユーグレナ公式サイトから引用。
スピルリナと同様、藻類特有の香りがあるためサプリでの利用が主ですが、株式会社ユーグレナと代々木上原にあるフレンチレストラン「sio」の鳥羽周作シェフが共同で開発しているふりかけなど、ユーグレナをおいしく食べるための取り組みも進んでいます。
現在販売されているふりかけは「かつおのうまみユーグレナミックス」と「ごま海苔香るユーグレナミックス」の2種類。子どもから大人まで、家族で楽しめる味に仕上がっています。
【公式オンラインショップ】株式会社ユーグレナ
株式会社ユーグレナ×coloridoh(コロリドー)クッキー生地詰め合わせ
画像は、株式会社ユーグレナ公式サイトから引用。
小さな子どもがいる方には、粘土のように遊びながらクッキーづくりが体験できるcoloridohと株式会社ユーグレナがコラボしたカラフルなクッキー生地もおすすめです。新色として追加されたグリーンにのみユーグレナが配合されています。
【公式オンラインショップ】株式会社ユーグレナ
ダルス
ダルスは海苔と同じ紅藻と呼ばれる海藻の一種で、たんぱく質が多く含まれているのが特徴です。その他にも複数のビタミンやカリウムをはじめ、抗酸化物質やEPAなどを含んでいます。元々はカナダなどで食用として利用されていましたが、栄養価の高さなどから注目が集まり新たなスーパーフードとして日本でも認知されるようになってきています。
株式会社さかもと 海藻ダルス
画像は、株式会社さかもと公式サイトから引用。
基本的には乾燥された状態で販売されているので、乾燥わかめと同じように水で戻してから調理しますが、株式会社さかもとが販売している「海藻ダルス」は、おつまみとしてそのまま食べることも可能です。シャキシャキとした食感と海藻のもつ塩辛さがあり、スープに入れて食べたり水で戻してからサラダにトッピングしたりとさまざまな料理のアクセントとして使えます。
【公式オンラインショップ】株式会社さかもと
能登フーズ株式会社 旅する昆布シリーズ「NutsKo(ナツコ)」
画像は、能登フーズ株式会社公式サイトから引用。
能登フーズ株式会社の「Nutsko」は、登山者などの行動食であるトレイルミックスのような感じで、北海道で採れたダルスや昆布などの海藻4種、アーモンドやクルミなどナッツが6種入っています。食塩や砂糖を使用していないとは思えないほど海藻の塩気とミックスナッツの甘みが絶妙で栄養価もばっちり。身体にやさしいおやつやおつまみを探している方におすすめです。
【公式サイト】昆布村(能登フーズ株式会社)
- 商品の詳細を見る:楽天
今回は、藻類の栄養価や生産性の高さなど、なぜサステナブルな原料として注目されているかについてまとめました。まだまだサプリとして摂るのが一般的な微細藻類ですが、今回紹介した商品は食事やおやつとしておいしく食べられるものばかり。気になった商品があればぜひ試してみてください。
【参照ページ】藻類とは?定義や分類、CO2変換技術とのかかわりを詳しく解説
【関連ページ】サステナブルな食について考える
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角家小百合
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