母の日にロスフラワーという選択肢を。花の廃棄問題に取り組むエシカルなお店・サービスを紹介

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ロスフラワー

母の日のシンボルとも言えるカーネーション。少し前に恵方巻の大量廃棄が問題になりましたが、実はそれと同様の問題がカーネーションでも起こっているのをご存じでしょうか。

そうした背景もあり、花き業界では「ロスフラワー」を活用する取り組みが見られるようになってきています。

そこで今回は、カーネーションをはじめとしたロスフラワーの現状を説明しつつ、母の日のギフト選びにおすすめしたい廃棄予定の花を活用したお店やサービスを紹介します。

カーネーションの廃棄問題とは?

近年見聞きするようになったロスフラワーという言葉。その中でも特にカーネーションの廃棄問題が指摘されています。

カーネーションの多くは、5月の第2日曜日である母の日のために生産され大量に流通しますが、母の日を過ぎれば価値がなくなってしまうという特性から毎年たくさんの生花が捨てられてしまっているというのが現状です。

消費者である私たちにできることがあるとすれば、そういった活動を行うお店やサービスを利用すること。今年の母の日はロスフラワー問題に取り組むお店でギフトを選んでみませんか?

ロスフラワーに取り組むお店・サービスを紹介

 

+hana(タスハナ)

画像出典:+hana

+hanaは、色や形が揃っていないものや、試作品種など、 美しく新鮮なのに行き先を失ってしまった花を届けるサブスクリプションサービスです。花はゼリーで保水し専用BOXに入れて、市場から自宅のポストに直送されます。 梱包には、地球にやさしい自然由来の資材を選んで使用しています。

    ウェブサイト:+hana

ブルーミー

ブルーミー

画像出典:ブルーミー

ブルーミーは、ユーザーライク株式会社が運営する花のサブスクリプションサービスです。花の日持ちを向上させるための研究や、独自の規格を導入することで捨てられてしまう花を減らす取り組みを行っています。月額550円からのサービスですが、ギフトで贈ることも可能。

食べチョク

画像出典:食べチョク

食べチョクは、生産者から直接商品を購入することができるサービスです。花や観葉植物だけでなく、野菜や果物などを購入することができます。生産者直送なので、最適なタイミングで届けてくれます。ギフト商品だけでなく、訳がありギフトとして使うには難しい商品も出品されています。

LIFFT

LIFFT

画像出典:LIFFT

LIFFTは、花の廃棄問題などに取り組むBOTANICが運営している花のオンラインショップです。農園から消費者に渡るまでの流通過程で生じていた無駄を省くことで、いつでも新鮮な状態の花を届けることができます。ギフト向けの花を中心に、サブスクリプションサービスや実店舗も運営されています。母の日用のギフトの種類も多く用意されています。

    オンラインショップ:LIFFT

スマイルフラワープロジェクト

スマイルフラワープロジェクトは、新型コロナウイルスの影響で顕在化した花の廃棄問題に取り組むために2020年4月に発足しました。このプロジェクトでは、廃棄予定の花を生産者から直接買い取って運営するECサイトで販売しています。一般に流通するカーネーションは外国産が多い中、新鮮な国産の花をお得に購入することができます。

株式会社RIN

株式会社RIN

画像出典:株式会社RIN

株式会社RINは、花のロスを減らすことをミッションに、ロスフラワーのアップサイクル化を目指した活動を行っています。運営するオンラインショップでは、バラとユリを中心とした生花や、ロスフラワーをドライフラワーに加工した雑貨などを購入することができます。

    オンラインショップ:RIN

株式会社SABONJapan

株式会社SABONJapan
イスラエル発のナチュラルコスメブランドであるSABONは、ロスフラワーのアップサイクル化を行う株式会社RINと共同で廃棄予定の花を活用したさまざまな取り組みを行っています。SABON製品とドライフラワーがセットになったギフトボックスやドライフラワーで作られたブーケなどを購入することができます。

また、SABONのフラッグシップストア「SABON l’Atelier SPA(サボン アトリエスパ)」では、14日の母の日までの期間限定で、好きなドライフラワーで彩るオリジナルギフトボックスづくりが体験できるワークショップが行われています(ドライフラワーは各種数量限定のため、なくなり次第終了)。贈る相手に合わせてアイテムを選びたいという方におすすめです。

カーネーションの精華園

カーネーションの精華園は、千葉県房総市で1972年からカーネーション栽培を行う農園です。オンラインショップでは、市場に出荷する際に外れてしまったB級品を1日6束限定でお得に購入することができます。規格外品なので茎が曲がっていたり短いものになってしまいますが、花の美しさは変わらないのでアレンジなどに使用する方におすすめです。

#flowership

flowership

画像出典:#flowership

#flowershipは、駒澤大学前駅から徒歩3分の場所にあるロスフラワーを取り扱っているお花屋さんです。タイミングによっては普通のお店では手に入らないような花を購入することもできます。ブーケやアレンジをオーダーすることも可能です。

ew.note

ew.note

画像出典:ew.note

ew.noteは、百貨店ディスプレイやブランドとのコラボレーションなど、花に関連するさまざまなプロジェクトを行う篠崎恵美氏(edenworks)が2021年にオープンしたお花屋さんです。廃棄予定の花をドライフラワーにして販売することでフラワーロスの問題に取り組んでいます。

「母の月」という考え方も

ロスフラワー
日本花き振興協議会から提案されている「母の月」という考え方を知っていますか?

元々は新型コロナウイルスの感染予防の一環として始まった考え方ですが、母の日だけにカーネーションの注文が集中してしまうのを回避することで結果的にロスフラワーの削減にもつながります。母の日やカーネーションだけにこだわらず、さまざまな花の旬を迎える5月の1カ月間で余裕を持って感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

今回紹介したお店やサービスは、ドライフラワーやそれらを活用したギフトもあるので生花を飾る習慣がないという人にもおすすめです。母の日のギフトに悩んでいる方はぜひ利用してみてください。


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角家小百合

種苗会社での経験を活かして2018年にライターに転身。得意ジャンルは農業、アウトドア、食など。シンプルで自然にも自分にも優しい生活を心がけています。家庭菜園、料理、キャンプ、フィットネス、ギター、映画鑑賞が趣味の半農半ライターです。