子供におすすめのクリスマスプレゼントは?服部雄一郎・麻子さんに聞く暮らしのアイデア

海外で人気のライフスタイル「ゼロウェイスト」。日本でも少しずつ聞くようになってきて、「ごみを減らしたい」「捨てる以外の方法が知りたい」という声をよく耳にします。その一方、大量に出るごみを前に、どこから手をつけたらいいのかわからないという声も少なくありません。

そこでLife Huggerでは、「サステイナブルに暮らしたい」「サステイナブルに家を建てる」の著者で、ゼロウェイスト生活を発信する服部雄一郎さん、服部麻子さんとのコラボレーション企画として「服部雄一郎・麻子さんに聞く暮らしのアイデア」の連載をスタート!

第18回目となる今回は、「ゼロウェイストな贈り物」についてです。

体験を贈る

雄一郎:もうすぐギフトシーズンですね!今月はわが家の贈り物の習慣について話してみたいと思います。

麻子:クリスマスプレゼントや誕生日プレゼント、あるいは友人への贈り物やお礼でも、わが家はわりに「モノではないギフト」や「残らないギフト」、さらには「買わないギフト」を贈ることが多いです。

雄一郎:『サステイナブルに暮らしたい』の中でも、子どもたちへの「体験のプレゼント」について書きましたが、あの部分への反響が予想以上に大きかったことに驚きました。やはり、「ギフト=モノ」というイメージは根強いですよね。

麻子:わが家では、たとえば、長男の誕生日プレゼント。特別支援学校に通っている彼は大の魚好きで愛読書は魚図鑑。ここ数年は毎年「大きな魚を丸ごと1尾買ってきて調理する」が恒例となっています。高知は魚が豊富で価格も手ごろというのもあって。イシガキダイやアンコウなど、「これぞ」という魚を、行きつけの魚屋さんにあらかじめリクエストして、一緒に買いに行って、さばいて、好きな調理方法で調理して食べて、動画や写真を撮る…という一連の体験が彼にとっての一大イベントとなっていて。

雄一郎:毎回、「魚ユーチューバー」になり切って、ものすごい盛り上がりだものね。

実は魚の匂いが苦手な麻子さんにとっては、文字通り「体当たり」のプレゼント

これは3年前のアンコウ。わが家のフォトアルバムには魚の写真があふれ返っています…。

「お願い!」と押し切られて「姿造り」まで…誕生日などのスペシャル限定メニューです。

麻子:娘の誕生日プレゼントでは、これも本にも書きましたが、当時小3だった娘と私の2人でコース料理のディナー+ホテルに宿泊をしたのもすごくよい思い出になりました。いまだにその時のことを話したりしますね。

雄一郎:どちらも「子どもが欲しがるものをただ与える」ということではなくて、「一緒にたのしんで共有する」というところがポイントな気がします。親にとってもすごくいい思い出になっている。

「ちょっと豪華な外食」はわが家の恒例ギフト。これは末っ子の入学式。高知の名店大好きな雨風食堂さんでみんなでランチ。

麻子:あと、わが家では子どもたちが夏休みや冬休みに「親なしで神奈川の祖父母宅に遊びに行く」のが恒例ですが、その飛行機代。実はかなりの経済的負担ではあるのですが、あれも「経験のギフト」だなぁと。小学生のうちからひとりで飛行機に乗って祖父母宅で過ごす。受け入れてくれる祖父母たちに感謝だし、本人たちにとっては今は単に「たのしい」だけかもしれないけれど、きっと今のうちだけだし、大きな経験にはなっている気がする。

子どもから親への誕生プレゼントの定番、手作りケーキ。子どもにとっての「経験のギフト」にもなっているという面もあるかも。

親族間のプレゼントは?

麻子:一方、親族間のプレゼントは、親兄弟も含め、なるべく少なくとどめています。普通にしていると、誕生日、父の日、母の日、敬老の日、クリスマスと、行事が多すぎて…。しかもそれを全員分。加えて、結婚記念日に卒業入学。これではプレゼント選びに翻弄されてしまうし、どんどんモノが増えてしまいます。「これってほんとに必要?」とある時を境にやめてみたら、とても気持ちが軽くなりました。

雄一郎:その代わり、ここでもタイミングを問わない「経験のギフト」が大活躍。たとえば、麻子さんのお母さんは筋金入りの映画好きなので、「映画奨励金」と題して、毎年「どんな映画を観ても、大人は半額、子供は全額出してあげます!」という、夢のように太っ腹な援助をしてくれています。

麻子:そうそう、ただしポップコーンやドリンク代は不可ってね(笑)。観たら感想を電話で「こんな映画見たよ~」と伝えたりして、そのやりとりも結構たのしい。

クリスマスプレゼント

祖母からの本気度120%(!)の「映画奨励金」

雄一郎:これは「経験のギフト」の理想形だと思います。映画は家族で行くと5人家族だとチケットだけでゆうに6000円くらい。交通費やポップコーンなど合わせるとかなりの出費で、「そこまでして行かなくても家でNetflix観ればいいか…」とついなってしまいがち。でも映画館ならではの良さってやっぱりある。だからものすごくありがたくて…。豊かで、文化的で、ごみは出ず、記憶に残るギフト。世の祖父母のみなさん、ぜひ後に続いて子孫の文化振興に尽力してください!

次回は友人への贈り物やお礼、モノのギフトについてもお話ししたいと思います。

【⬇︎後編はこちら】

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服部雄一郎 服部麻子

神奈川生まれ。バークレー、南インドを経て、高知の山のふもとに移住。 ゼロ・ウェイスト、サステイナブル、ギフトエコノミーを取り入れた暮らしを家族で楽しむ。著書に、『サステイナブルに暮らしたいー地球とつながる自由な生き方―』『サステイナブルに家を建てる』(アノニマ・スタジオ)。(写真 衛藤キヨコ) Instagram:@lotusgranola