オーガニックコットンとは・意味

オーガニックコットンとは？

オーガニックコットンは、水と太陽、豊かな土壌の恵みを生かして有機栽培される綿です。オーガニックコットンの畑では、化学肥料や農薬、殺虫剤を使わず、代わりに牛糞や堆肥、鶏糞、油かす、魚粉、骨粉、米ぬか、草木灰などの有機肥料や、てんとう虫といった益虫を活用します。

除草剤を使わずに土を掘り起こして雑草を取り除き、落葉剤を使わずに自然に葉が落ちるのを待つなど手間も時間もかかりますが、自然環境を守るだけでなく栽培する人たちの健康や労働環境を犠牲にすることのない方法です。

綿花は特に害虫に弱いため、通常の綿を栽培する過程では、多量の殺虫剤が使われています。この殺虫剤に、発がん性の疑いがあることが問題になっています。

オーガニックコットンと表示するための認証

オーガニックコットンの認証を得るためには、厳格な基準に沿って作られたことを認証機関によって認められる必要があります。オーガニック農産物の生産方法についての基準に従って2－3年以上、有機栽培でコットンを生産し、この間、禁止されている農薬などはいっさい使えません。

この目的は、数年にわたる移行期間を経ることで農薬や化学肥料などの影響を受けていない、多くの微生物が活動し滋養に満ちた土壌を取り戻すことです。時間をかけてクリーンにした畑で、有機農法で綿花を栽培する過程を経て、オーガニックコットンとしての認証が受けられます。

認証を得たあとも毎年、基準を満たしていることの確認のため検査が行われます。

世界共通のオーガニックコットン認証

オーガニックコットンの製造には、これまで紹介したような畑から原綿までを対象とする農業分野のほかに、紡績から製品までを対象とするテキスタイルの製造工程があります。

製造工程までを対象にした認証には、GOTS（Global Organic Textile Standard）と、OCS（Organic Content Standards）の2種類があります。

認証には原料繊維がオーガニックであることだけではなく、繊維の収穫、加工、製造、流通のすべての過程が環境・社会に配慮した方法であることを求められ、生産履歴の追跡が保証されています。そして、年に一度、第三者認証機関による監査を受けなければなりません。

さらにGOTSは、加工過程での工場の労働環境や環境問題にも配慮していることを認証する制度となっています。

【参照サイト】オーガニックコットンとは – 日本オーガニックコットン協会

【参照サイト】オーガニックコットンとは？通常のコットンと違う点や活用法も紹介｜ethicame

オーガニックコットンに関するコラム

オーガニックコットンに関するニュース

サステナブルなライフスタイルに関わる用語