アパレル大手の株式会社ワールドは、温室効果ガス削減に向けたサステナブルな素材開発に注力する。23年秋冬シーズンからは、ワールドグループとしてサステナブルな原料を活用した素材および製品を「CIRCRIC(サーキュリック)」というブランド名で打ち出していく予定だ。
株式会社ワールドによると、アパレルメーカーの温室効果ガス排出量はこれまで売上や枚数で換算をすることが多かったが、ワールドグループではアイテムと素材毎の排出量を換算することで、精度の高い管理を可能にした。原料から製品までサプライチェーン全体における温室効果ガス削減を分析し、削減率を明確に算出している。
この取り組みを契機に「今後はアパレルメーカーにおけるSDGs実行のロールモデルとして、知見を業界に広げていきたい」考えだ。
サステナブル原料(再生、リサイクル原料)、作り場(グリーンファクトリーなど)を活用して生産した素材、製品をサーキュリックとして前面に打ち出すのは、これまで定義が定めにくかったサステナブル製品において環境貢献数値を明確にする狙いがある。

23年秋に向けて「再生ウール」「再生ポリエステル×オーガニックコットン」の2素材を提案する。再生ウールは、紡績段階での落ち綿とウール混率90%以上のニット商品、ウールの裁断端材などからアップサイクルした再生ウールをベースに、コート、ジャケット、ボトム用の素材を開発。資源を再利用することで、羊の飼育に関連する温室効果ガス排出も削減する。
再生ポリエステル×オーガニックコットンは、ペットボトルから再生したリサイクルポリエステルとトレーサビリティ可能なオーガニックコットンを混紡した汎用性の高いシャツ素材。どちらも従来の製造方法による原料と比較して大幅な温室効果ガス削減の排出量を削減できる。ウールやカシミヤなどの原料が高騰していることもあり、サステナブルな原料や素材を採用した製品に商機となりそうだ。
※本記事は、ハーチ株式会社が運営する「Hedge Guide」からの転載記事となります。
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