服を捨てずにリサイクル!おすすめの寄付先や問題点も

寄付

もう着なくなった服は買い取ってくれるサービス以外に、寄付という選択肢もあります。NPOや自治体などがそういった服を、必要な人たちに届けてくれるサービスがたくさんあるのをご存じですか。不要な服を寄付することで地域や海外への社会貢献に繋がるなら、自分も周りも嬉しく一石二鳥と言えます。

寄付した古着のその後

衣類を手放したら通常はそれで終わりですが、その後古着はどのような道を辿るのでしょうか。古着はそのまま届けられるだけでなく、途上国の古着販売業者に卸し、収益をその国の教育支援金にする団体、国内のフリーマーケットで販売しその売上金を途上国などの支援活動に充てる団体などさまざまです。

寄付の実態も理解する

古着を寄付することで、別の必要な人の手に渡りリユースの輪が広がるのは素晴らしいことです。ですが、大量生産・大量消費が主流である先進国のファッション業界のなかで生まれるファストファッションの衣類は、そもそも長く使うには不向きであること念頭に置いておきたいもの。さらに先進国から送られてくる大量の古着などが、途上国にとって必ずしも役立っていないという実態があるのもご存じですか。

【関連ページ】サステナブルファッションとは?持続可能なファッションのために私たちができること

アフリカは輸入禁止に合意?

タンザニアやウガンダなど「東アフリカ共同体」は、地域内の衣料品産業や繊維産業を保護・成長させるため、外国からの古着の輸入を2019年までに禁止することで合意していました。これに対して古着輸出大国のアメリカが「自由貿易協定に反する」と猛反発。アメリカで出た古着類をアメリカで廃棄すれば自国の経済的な損失が大きくなること、そして環境が損なわれるという理由でした。結果、東アフリカ共同体はこの合意をいったん断念することに。

もちろんアメリカだけではありません、EU諸国や日本など先進国からの古着などが辿り着く国々ではその量が需要を上回ることも少なくありません。また大量生産される衣類の多くが化学繊維でできているため、処分するためには環境への負担がかかることも懸念されています。

寄付する団体の取り組みをリサーチ

大切なことは愛着を持って長く着られる服を選ぶ、ということ。それでもサイズアウトしたり、好みが変わってしまった場合には古着として寄付するのも一案です。

その際は、寄付された衣類がどのように活用されるのかを事前に調べましょう。国内でリユース、リサイクルされるのが理想的。そして海外に輸出される場合には、しっかりと需要がある場所へ直接しかも無料で届けられているかどうかなど。気持ちよく寄付できる団体を選ぶこと自体も、寄付という活動の一部だと言えそうです。

キレイな状態で送るのはマナー

古着だからましてや無料で寄付するのだから汚れていても大丈夫、というわけではありません。最低限、家庭で洗濯をしてできるだけよい状態のものを寄付するようにしたいもの。シミや汚れが目立つものや、名前を書いているものなど、受け付けてくれない場合も多いので要注意です。

1.NPO法人グッドライフ「セカンドライフ」

古着寄付

画像出典:セカンドライフ

2008年より活動を開始しているセカンドライフは、「不用品で誰かの笑顔を増やす活動に本気で取り組む」NPO法人です。寄付したものの第二の人生/セカンドライフを知りたい、また寄付してくれた相手に感謝を伝えたい人たちの思いを繋ぐため、SNSやさまざまなメディアを活用しているそう。そういった「寄付の見える化」は利用する私たちの安心と信頼に繋がりますね。

またセカンドライフでは不用品の寄付が子供の命を救うことを目指し、荷物ひと箱の寄付で一件のポリオワクチンが途上国に送られる仕組みを設けています。

最後に、申し込みは有料です。お金を払っての寄付になるためハードルが高いかもしれませんが公式サイトを見ると、団体の熱い思いや丁寧な仕分けがわかります。子供服や使わなくなったランドセルなども対象なので、衣類はもちろん一度にさまざまなものを手放したいときには参考にしてみてはいかがでしょうか。

【公式サイト】セカンドライフ

    特徴:有料(箱単位)、ワクチン支援

2.もったいないボランティアプロジェクト

古着寄付

画像出典:もったいないプロジェクト

日本で生まれた「もったいない」という概念で世界を繋ぐため、ものに敬意を払い(Respect)、その価値を最大限に生かす活動を行っている、もったいないボランティアプロジェクト。

関東・中部・西日本の店舗に寄付された衣類は、障がいを持つ人たちに委託して仕分けや梱包の作業を行い、「新しい命」を吹き込んでいきます。このようにして生まれ変わった寄付品は、輸出会社を通して海外のリユースショップへ販売。そこで得た収益の一部をミャンマーの孤児院の子どもたちへ直接寄付しています。もったいないボランティアプロジェクトは、寄付品を子どもたちに届けるのではなく、収益を支援に活用するというスタイル。寄付先が明確なのは安心感がありますね。

また障がいを持つ人の就労支援・自立支援を行い、国内で5,000人の雇用を目指しています。寄付を通して新たな雇用を生むことも、同プロジェクトの特徴です。

【公式サイト】もったいないボランティアプロジェクト

    特徴:無料、持ち込み・宅配(元払い)・出張(エリア限定)、障がい者の就労支援・自立支援

3.日本リ・ファッション協会「リ・ファッション ラボ」

古着寄付

画像出典:日本リ・ファッション協会

一般社団法人日本リ・ファッション協会が運営する、不要になったファッションを回収して有効活用するプロジェクト「リ・ファッション ラボ」。寄付された衣類はリユースに留まらず、アップサイクル・マテリアルリサイクルなどその可能性を最大限に活かすべく取り組みを行っています。

例えば「衣育」を目的としたワークショップや、衣類の無料交換会「リ・ファッション パーティー」の開催、もの作りをする作り手に衣類や雑貨の提供、服飾系の学校など教育現場においてのリメイク体験の機会を提案するなど国内外のさまざまな活動で、資源を使い切ることに力を入れています。

【公式サイト】日本リ・ファッション協会

    特徴:無料(元払い)、災害支援・途上国支援・貧困者や母子家庭支援

街角などに寄付用の大きなポストが設置されているような海外と比べると、日本の寄付に対しての認知度は低いのが現状です。
また、寄付が古着産業として別のビジネスに成り代わっているものを見極める必要があったり、有料で寄付するものもあり、簡単でお得な処分の方法ではないかもしれません。ですが、手放す衣類の先を考えると、考慮したい選択肢のひとつであることには違いありません。その際は、衣類を資源として有効活用してくれる団体を探したいですね。

【関連ページ】【2022年】着なくなった服、捨てるの待って!常設で衣服回収を行うアパレルブランド13選
【参照サイト】海を渡る大量の古着、あとを追ってみると…行き着いた先で見た驚きの「古着経済」:朝日新聞GLOBE
【参照サイト】
着られなくなった衣服の“末路”とは… | NHK | WEB特集 | 環境

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mia

旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ | バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、AUSに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストに。 ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。現在は自然に沿った生き方を自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい暮らしのヒントをお届けします。