東京・八重洲に新しい食の拠点「8go」がオープン、リジェネラティブな未来を味わう場所

Innovative Kitchen 「8go(エゴ)」

おいしさと環境配慮を両立させた“未来型の食”を体験できるレストラン「Innovative Kitchen 8go(エゴ)」が5月2日、東京・八重洲の「八重仲ダイニング」地下2階にオープンしました。運営するのは、ミシュラン一つ星とグリーンスターを獲得した日本橋馬喰町のレストラン「nôl」のディレクターでもある料理人・野田達也さんが率いる株式会社PLUM KNOTです。

「8go」は、“リジェネラティブ=再生可能で未来につながる”という考え方をもとに、食を通じて自然との共生や社会課題への気づきを届ける場として生まれました。単なる飲食店にとどまらず、来訪者に「未来のスタンダード」を体感してもらうためのラボとしての側面も持ちあわせています。

ランチでは、グルテンフリーのパスタやハンバーガーを中心としたヘルシーなカフェスタイルのメニューが並びます。たとえば「美味しすぎるてりやきバーガー」は大豆ミートを使用し、ヴィーガンに対応しており、ほかにも腸活を意識した飲み物や、環境に配慮した栽培方法でつくられたコーヒーや紅茶なども用意されています。

夜は雰囲気を変え、食のジャンルとしての「NEO TAPAS(ネオ・タパス)」を打ち出し、和の食材やガストロノミーサイエンスの技術を活かした小皿料理を中心に、遊び心と創造性にあふれた体験を提案しています。ドリンクはクラフトビールやナチュールワイン、日本酒などジャパンクラフトにこだわったラインナップを揃え、料理との組み合わせも楽しめます。

Innovative Kitchen 「8go(エゴ)」フードイメージ

たとえば、ふぐ刺しのように見える「カブのカルパッチョ うま藻」、海洋環境への負荷が少ない養殖海藻を使った「海藻とタコの炭火焼き」などの目を引く料理は、環境課題に意識を向けたものになっています。科学的な知見と味の融合は8goならではの魅力です。

レストランは、東京建物株式会社の共創拠点「Tokyo Living Lab」の一部としても機能し、隣接するGastronomy Innovation Campus Tokyoでは、スペインのバスクカリナリーセンターとの連携により、食とサイエンスの融合を目指した教育プログラムやイベントが行われており、8goは体験の入り口としての役割も担っています。

8年先のスタンダードを見据え、単なるサステナブルではない「再生的な社会」をつくる第一歩としての飲食体験を提供する「8go」は新しい都市型ガストロノミーの象徴となりそうです。

【参照ページ】8go(エゴ)公式サイト
【参照ページ】Instagram

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