2024年お正月の特別レシピ集!服部麻子さんの「あるものでごはん」

サステイナブルに暮らしたい」「サステイナブルに家を建てる」の著者、服部麻子さんとLife Huggerのコラボレーション企画「あるものでごはん」。旬の野菜や規格外の野菜などを使って簡単にできる、日々のごはんのレシピをお届けしています。

24回目となる今回は、「あるものでごはん」お正月編です。

わが家のお正月料理はとてもシンプル。
「お雑煮」「黒豆」「なます」の3種類。

年末年始は、できるだけゆったり過ごしたいもの。お買い物は少なく、料理はシンプルに。

お雑煮は野菜たっぷり、黒豆は薄味、なますはサラダがわりのイメージで。

どれも多めに作って、アレンジレシピで楽しみます。

お雑煮

お出汁とお餅さえあれば、あとは「あるもので」。大根と人参、しいたけと青菜、野菜たっぷりのお雑煮です。

お出汁を吸った具は染みわたるおいしさ。体の調子も整います。

【作り方】
1. 大根と人参の千切りをごま油で炒め、出汁を注ぎ柔らかくなるまで煮る
2. 一口大に切った椎茸と青菜を加え、火が通ったら塩、醤油で味を調える
3. 焼き餅を入れてできあがり!柚子をあしらうと華やいだ香りに

【アレンジレシピ】
・お餅なしで、具沢山の汁ものに
・うどんやおそば、にゅう麵に。きざみねぎやおろし生姜をたっぷりと

黒豆

甘さ控えめでさらっと仕上げます。

材料は乾燥黒豆、砂糖、すこしの醤油だけ。多少時間はかかりますが工程はシンプル。
鍋一つでできるので、ぜひ一度作ってみてください。

【作り方】
1. 黒豆200gを水に一晩漬ける
2. 黒豆、水1リットル、砂糖175gを鍋に入れ、中火にかけながらアクをとる
3. 沸騰したら、おとし蓋(お皿でもOK)をしてから蓋をして、「沸騰後ごく弱火で20分、毛布に包んで1~2時間」を豆が柔らかくなるまで4-5回繰り返す
4. 醤油小さじ1を加えてできあがり!

【アレンジレシピ】
・ぜひともお汁粉に!

みんな大好き黒豆汁粉。お汁もいっしょにいただきます。このために黒豆を煮たい!というくらいのおいしさ

なます

材料は大根、人参、調味料だけ。
さっぱりとしたなますは消化にもよく、体がすっきりします。

1週間ほど日持ちするので、たくさん作ってサラダがわりにしたり、エスニックスタイルのサンドイッチにも。

【作り方】
1.大根(辛みの少ない上半分がよい)と人参を千切りにする。塩をまぶしてしばらくしてからしぼる
2.酢、砂糖、塩であわせ酢をつくる
3.大根と人参、あわせ酢をまぜてできあがり!

「なます」のくわしい作り方やコツはこちらからどうぞ!

【アレンジレシピ】
・さっと焼いたお肉をナンプラーで味付けして、なますとコリアンダーをはさんでベトナム風サンドイッチに
・同じものを、ご飯にのせてどんぶりにしてもおいしい

わが家の三種の神器。お出汁、黒豆、なます

お箸置きを小皿がわりに

漆の長皿でお正月らしく

買い物は、大根、人参、黒豆、出汁用の昆布と鰹節、お餅としいたけだけ。できたら柚子をひとつ。

普段使いの食器を工夫して、ちいさな花をしつらえれば、十分に満ち足りたお正月を過ごせます。

かろやかな1年のはじまりに、「あるものでお正月」。ぜひお試しくださいね。

photo: kettle_photo


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服部麻子

高知の山のふもとで、ちいさな畑、野草茶ブレンド、保存食づくりを楽しむ。 日々のごはんはそのとき「あるもので」作っています。著書に『サステイナブルに暮らしたいー地球とつながる自由な生き方―』『サステイナブルに家を建てる』(アノニマ・スタジオ)(写真 衛藤キヨコ)Instagram:@asterope_tea