5月30日は「ご(5)み(3)ゼロ(0)」という語呂合わせから定められている「ごみゼロの日」です。この日に合わせて、日本各地でさまざまなごみ削減のための活動が行われます。
近年SDGsへの注目が高まっている背景もあり、2022年はこれまでよりも大規模な清掃イベントの開催が予定されています。そのひとつが、株式会社アイクリエイトが運営する企画プロダクション「Planners(プランナーズ)」のプロジェクト「530(ごみゼロ)ACTION」が開催しているハッシュタグチャリティーです。参加方法はいたってシンプル。ごみゼロアクション(ごみ拾いやマイボトル利用といったゼロウェイストなアクション)を、Instagram、Twitter、Facebook、TikTokでハッシュタグ「#530ACTION」を付けて投稿すると、1投稿あたり530円が自然環境保護団体であるWWFジャパンに寄附されます。
公式サイト:530ACTION公式サイト
公式サイトSNS:
・Instagram:https://www.instagram.com/530action/
・Facebook:https://www.facebook.com/530ACTION-106052332094236
・TikTok:https://www.tiktok.com/@530action
530ACTIONでは、2030年までに「“ごみ”の概念がない社会」の実現をめざしていて、今後もさまざまな取り組みを展開していくといいます。また地球の環境問題の先にある未来に直面するZ世代を中心とした、20以上の環境保護団体や学生団体が、本プロジェクトへの参画を予定しているとのことです。
今回は、この530ACTIONプロジェクトを立ち上げたアイクリエイト代表の粟田さんと、企画・運営の中心メンバーである中川さん、内山さんから、本プロジェクトへの想いや企画を通じて実現したい未来についてお話を伺いました。
自分の手でごみを拾おうとする意識が未来の地球のためになる
今回のプロジェクトを担当している中川さんと内山さんはともに98年生まれ、Z世代ど真ん中の世代です。学生時代から、地球環境の未来のために活動してきたというお二人に、今回のプロジェクトの立ち上げ経緯を伺いました。
中川さん:私は学生時代に「NAMIMATI」という団体の関西支部を立ち上げ、ビーチクリーン活動を通してごみと向き合ってきました。しかし、どんなに回収しても絶えず流れてくるごみを目の前にして、絶望を感じていたのです。これではいけないと思い、個人レベルではなく学生団体の枠を超えた仕事として、多くの人を巻き込んでいけそうなアイクリエイトに入社しました。
内山さん:僕は在学中に、森林問題を背景にした会社を起業していました。そのうち林業以外にもサステナブルな社会の実現について考えていきたいと思うようになり、アイクリエイトに参画したのです。一日中森を歩いていたときに、人間が生み出した多くのごみが捨てられていることに気づきましたが、この経験が今回のごみ拾いプロジェクトの企画につながっています。
中川さん:学生時代は、学生団体のいちメンバーとしてごみ拾いを行なっていましたが、どこも地元や仲間うちだけで終わってしまっていたのです。環境に良い活動が点として散らばっているままではもったいないですよね。そこで、SNSを通じてZ世代の取り組みを拡散し、まだ知られてない人同士をつなぐことで拡大できるのではと考えました。最終的には世の中に還元して、より大きなインパクトを生み出すことができたら良いなと思います。
ごみ拾いは循環の輪からあぶれてしまったモノを救うこと
粟田さんは「ごみは、サーキュラーエコノミーの輪に入れずにあぶれてしまったモノたちに“ごみ”というラベルをつけているだけ」と言います。そのようなごみを拾ってラベルを外し、サーキュラーに組み込んでいく必要があるのではないかと考えているそうです。
粟田さん:一般的に私たちがごみと呼んでいるものは、社会の循環の仕組みからあぶれてしまったモノたちであり、まずはそれらと向き合わなければなりません。その方法としては、ごみ拾いが最もわかりやすいのです。最近では公園でトングを持ってごみ拾いをするインフルエンサーも増えていて、ごみ拾い自体を身近に感じる若い世代が増加しています。
中川さん:ごみ拾いをしていると「ごみって一生地球に残されてしまうものなんだな」と実感します。ただ、出してしまった以上は自分たちの手で回収するしかない。それが私たち人間に課せられた最低限の責任だと思います。ごみ拾いは誰もが簡単にできるアクションですので、今後もぜひ広めていきたいです。
内山さん:ごみの概念がない社会を作るためには、地球のごみを拾うだけではなく、ごみ自体を出さない、なくすための取り組みも重要です。今回の530ACTIONプロジェクトではゴミ拾いアクションだけではなく、マイボトルを使う、マイ容器で買い物するなども対象になりますので、ぜひ参加してみてください。
「ごみ」と一括りにしているものを「ごみ」と呼ばない社会へ
530ACTIONが掲げる「ごみの概念がない社会」とは、どのような社会でしょうか。「まず、再生・循環の輪からごぼれてしまったモノ=ごみ、という意識を根本から変える必要がある」と粟田さんは言います。
粟田さん:今の生活において不要なものを「ごみ」と総括して廃棄し、それらをまとめて埋め立てているのが問題です。すべてを「ごみ」という言葉でまとめるのは乱暴な気がしますね。まずは生活者がごみという概念のリテラシーを改めて、ごみへの感度を上げなければなりません。そして、感度が高い人たちの声を束ねれば、政府や企業もごみゼロに向けて動かざるを得なくなるのではないでしょうか。
中川さん:かつて私がビーチクリーンをしていた場所で分別ができずに、困った経験があります。ごみを拾ったときにも、そこでごみとして残すのではなく、しっかりと分別し、資源として循環させる必要があります。そのためにも、一人一人のごみの認識を変えていきたいですね。
ひとつひとつの個の力をつないでいけるプラットフォームに
「2030年までにごみの概念がない社会を実現するためには、Z世代を超えて現在プロジェクトに参加しているさまざまな世代の方や危機感を持つ方たち一人ひとりをつなぐ、プラットフォームのような存在になりたい」と、中川さんは語ります。
中川さん:個人の日常の取り組みをつなげていき、大きなムーブメントにしていきたいです。ごみの概念がない社会の実現は、日常生活のレベルから広がっていくでしょう。小さいことでも、自分のわかる範囲でもいいので、まずは始めてみる。それが地球の未来につながっていくということを、5月のプロジェクト以降も伝えていきたいですね。
内山さん:これからの社会や地球の未来に向け、私たちZ世代からより多くの世代を巻き込み、さまざまな流れをつくっていきたいです。5月以降も地球環境の未来に向けた企画を発信していきます。
粟田さん:ごみ拾いもそうですが、ごみを出さない生活は楽しくておしゃれで、クールということを伝えたいですね。今回の企画を通して、たくさんの共感の声や出会いがありました。その縁を大切に、今何ができるかを一緒に考えながら、地球の未来のために何かワクワクするようなことをしたいと思います。
編集後記
「ごみ」という概念がない世界とは、「ごみ」という言葉を使わないこと。極寒の北極に住んでいるエスキモー民族の社会では、生きていくために雪に対する感度を上げ、100種類の以上の言葉で「雪」を表現するそうです。
循環からこぼれたしまったものをすべて「ごみ」とまとめてしまうのは、あまりにも安易なこと。モノひとつとっても、ひとつひとつと真剣に向き合えば、資源として再利用できるものや、再び循環のシステムの中で人から人に渡っていくものなど、廃棄場以外にもさまざまな行き先があるはずです。
「ごみ」という言葉が姿を消していく日常に向けた一歩として、まずは地球に存在する身近なごみに目を向け、手に取ったごみと向き合うことから始めてみましょう。そうすることで小さな気づきがやがて大きなものとなり、「ごみ」という概念がない世界へとつながっていくのではないでしょうか。
「ごみ」の概念がない社会の実現を目指す「530(ごみゼロ)ACTION 」の支援者をクラウドファンディングで募集!
530ACTIONが5月1日から開催している「ハッシュタグチャリティー」の寄付⾦額が、目標の20万円分を上回る⾒込みとなりました。そこで、この流れを⽌めたくない、より多くの方に参加していただきたいという想いから、Plannersでは本チャリティーの⽀援をクラウドファンディングで募集しています。
期間は5⽉16⽇(⽉)〜5⽉31⽇(⽕)の約2週間。投げ銭サイトの「KASSAI」にて、ごみゼロにちなんだ1,530 円〜の応援プランに申し込むと、⼿数料を除いた金額がすべてハッシュタグチャリティー企画への寄付につながります。
ハッシュタグチャリティーの実際の投稿例:
■実施概要
プロジェクト名:「ごみ」の概念がない社会を目指す、530ACTIONを広めたい!
期間:5月16日(月)~5月31日(火)
応援サイトURL:https://530action.kas-sai.jp
応援プラン:ごみゼロにちなみ、1,530円~。詳細はKASSAI応援サイトを参照
KASSIプロジェクトページ:https://530action.kas-sai.jp/
「ごみ拾いやビーチクリーンを日常的に行える人がいる一方で、時間はないけれどもお金はあるという人もいます。状況や立場は違えど、ごみが多いのは良くないと感じて地球のために何かしたいと思う人は多いはず。そんな志を同じくする人たちをつなぎたいです」(中川さん)
中川さんが言うように、今回はアクションを起こす人とアクションを支援する人をつなぐ「新しいお金の循環の仕組み」づくりへの挑戦とも言えるクラウドファンディングです。
ごみ拾いに参加、マイボトルを持つ、クラウドファンディングで支援する。どんな方法でもいいので、自分に合った形で530ACTIONに参加してみてはいかがでしょうか。
【参照ページ】Z世代発!ごみゼロなアクションで530円が寄付できるハッシュタグチャリティー企画「530(ごみゼロ)ACTION 」のクラウドファンディングを開始。
【参照サイト】530ACTION公式サイト
【参照サイト】株式会社アイクリエイト
【関連ページ】「ごみ」の概念を変えよう! ごみゼロなアクションで530円が寄付できるハッシュタグチャリティーがスタート
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