不要になった布やハンカチを有効活用!可愛くて簡単なミツロウラップの作り方&活用法

ゼロウェイスト

ここ数年、ビニールラップの代わりに繰り返し使えるミツロウラップの人気が高まっています。ミツロウラップは買うこともできますが、ちょっと高い…。そこで、提案です!ミツロウと、家にある古布や不要になったハンカチを使って、手作りしてみませんか?制作にかかる所要時間は15~30分と、意外と簡単に作れるのでおすすめです。

ミツロウラップとは

ミツロウラップは、布にミツロウ(ミツバチの巣からハチミツをとった後に残るものが原料)をコーティングしたもので、ラップ代わりに使えます。洗えば何度も繰り返し使うことができ、材料も自然由来のもの(ミツロウと綿)だけなので、環境への負荷が低く、サステナブルなキッチングッズだと言えます。また、天然の抗菌作用があり食材を新鮮に保ち、適度な通気性があるので、自然な状態で保存できる点も、大きなメリットです。

1つだけ注意しなければならないのは、熱に弱い点。ミツロウは熱で溶けてしまいます。ミツロウラップの使用の際に下記の行動はしないようにしましょう。

✖️温かいスープの入ったボウルや、温かい飲み物のラップ代わりに使う
✖️電子レンジにかける
✖️お湯で洗う
✖️柑橘類など酸味の強い食材を包む(ミツロウがとけることがあるので)
✖️生の肉や魚を包む(使用後にお湯で洗って消毒できないので、使わないほうが無難)
✖️1歳未満の赤ちゃんが食べるものを包む(ハチミツとは成分が違いますが、念のため)

ミツロウラップ-包む

ミツロウラップの作り方

ミツロウラップは材料のミツロウさえ手に入れれば、家にあるモノを使って、誰でも簡単に作ることができます。

ミツロウ

ミツロウ、綿100%の布、クッキングシート、それにアイロンがあれば、すぐに挑戦できます。

【材料】
□ ミツロウ(ウェブ通販などで買えます。溶かしやすい、粒々のタイプがおすすめ。)
□ 綿100%の布(不要になった布、ハンカチ、バンダナなどでもOK)
□ クッキングシート2枚
□ 新聞紙

【道具】
□ アイロン
□ アイロン台

【作り方】

  1. 使いたい大きさに、布を切る
  2. アイロン台の上に新聞紙を置き、その上にクッキングシートを敷く(どちらも布よりも大きなサイズに)
  3. その上に、布を置く
  4. ミツロウを布全体に置く
  5. その上にクッキングシートを重ねる
  6. クッキングシートの上からアイロン(高温)をあてて、ミツロウを溶かしていく。片面だけでもOK!(ミツロウが足りない時は少し追加しながら調整する)
  7. ミツロウが布全体についたら、クッキングシートから布をはがし、しばらく乾かしたら、完成!

乾かす時間を除けば、所要時間15~30分程度で出来上がります。ちょっと難しいのはミツロウの量の調整。ミツロウを溶かす時にミツロウの量が多すぎると、布の外にミツロウがはみ出してしまいます。逆に少ないと、布全体にミツロウが浸透しません。少しずつ増やしながら、やってみてください。

なお、はみ出したミツロウは、アイロン台につくと取れなくなるので、あらかじめ新聞紙などを広めに敷いておきましょう。

ミツロウラップ-赤水玉模様

作り方は、かわいく脱プラ!蜜蝋(ミツロウ)エコラップの作り方&使い方も参考にどうぞ。

ミツロウラップの活用法

わが家では、主に下記の3つの用途でミツロウラップを使っています。

□ パン生地などを入れたボウルにラップをかける
□ 大容量のチーズの切り口を包む
□ パンやパウンドケーキを包んで保存する

ミツロウラップ

クリームチーズをミツロウラップで包むと、こんな感じになります。

その他にも、こんな活用法があります。

□ サンドウィッチなどをお弁当に持って行く時に包む(見た目も美味しそう!)
□ 使いかけの野菜や果物にラップをかける
□ お箸、スプーンやフォークを包んで持って行く
□ 手作りお菓子をプレゼントする際のラッピングに使う
□ 料理の入った器の蓋代わりにする(ただし冷めた後にしてください)

ミツロウラップ-サンドウイッチ

サンドウィッチも包めます。

「熱を避ける」というポイントを念頭に置いておけば、他にもいろんな活用法が思いつくのでは?ぜひ、ご自身のライフスタイルに併せて、使ってみてください。

意外と簡単に作れるので、ぜひお試しを!

ミツロウラップを最初に作ったのは、1年以上前ですが、その時作ったラップは今も問題なく使えています。何度も洗って使用できるので、1回使い切りのビニールラップに比べ、プラスチックゴミを確実に減らすことができます。

ただ、実は最初にミツロウラップを作った際には、なかなか使い道が思い浮かばず、活用しきれませんでした。いろいろ試していくなかで、とにかく「熱」さえ気を付ければよいことに気付き、お菓子やパン、チーズを中心に様々なモノを包むのに活用しています。

本当にちょっとしたことですが、ミツロウラップで包んであると、どんなモノでも見た目が可愛らしくなるので、キッチンで料理や皿洗いを気分良く進められます。エコなだけでなく、キッチンでの時間を楽しくしてくれるミツロウラップ。ぜひ皆さんも作って、使ってみてください!

【関連ページ】【かんたんゼロウェイスト】ズボラな人でもできる、キッチンのごみを激減させる方法とは?
【参照ページ】かわいく脱プラ!蜜蝋(ミツロウ)エコラップの作り方&使い方

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/