当連載ではエコライターの曽我 美穂が海外在住の方に、その土地ならではのゼロウェイストな試みをお聞きします。今回は、ニュージーランド/アオテアロア在住の森野みどりさんに、現地の暮らしで見つけた食に関するゼロウェイストな取り組みをレポートしてもらいました!
森野 みどりさんのプロフィール
2011年からニュージーランド在住。現地のオーガニックショップ勤務を経てフリーランスのライターとして活動。エシカル、サステナブルをテーマに暮らしながら、英語で海外の情報を収集し、主に気候変動や環境問題、動物の話題について執筆している。現在、中国と韓国語に挑戦中。Twitter:@mmgreenforest
庭で採れた果物は「ご自由にどうぞ!」
柑橘類やフィジョアなど、自宅の庭にある果樹で大量にできてしまい、食べきれない果物は、玄関先にまとめて置いてあり「ご自由にお持ちください」という状態になっています。
これなら食品ロスが出ないですし、地域の人たちが旬の果物を気軽にいただけます。食べ物のゼロウェイストにつながる素晴らしい習慣だと感じています。
一般的なスーパーでも普通にある「量り売りコーナー」
ニュージーランド/アオテアロアでは、一般的なスーパーでも野菜や果物、ナッツ類、お菓子が量り売りされており、日常的に利用されています。量り売りは、必要なものを必要なだけ購入できるので、食品ロス削減につながります。
これは、お菓子とナッツの量り売りコーナー。種類が豊富です!
ドライフルーツも種類が多く、見ているだけでも楽しいです。
日本では、野菜や果物は袋詰めされて並んでいることが多いですが、こちらでは一般的なスーパーでも、そのままの状態で陳列されています。
オーガニックショップでの量り売りは、さらにバラエティ豊か!
オーガニックショップに行くと、洗剤やシャンプー類、オイルなどの量り売りもあります。必要な分だけ購入できるので無駄がなく、プラごみも削減できます。
日本でも販売されているecostore(エコストア)のシャンプーや洗剤も、量り売りで買えます。
レジ袋は禁止!
ニュージーランド/アオテアロアでは、2019年7月から国の法律で、お店でのレジ袋の配布が禁止されました。そのため、スーパーで購入した物はそのまま持ち帰るか、持参したエコバッグに入れるのが基本です。
それならマイバッグを持参している人が多いのでは? と思う方が多いと思うのですが、答えはノー。小さくたためるエコバッグに入れる人は少ないです。では、どうしているか? というと、商品をカートでそのまま駐車場まで運んで、車の後部に乗せて持ち帰っている人が多いです。
さらに裏技として広まっているのが、お店が仕入れた商品が入っていた段ボールに入れる方法です。品出し済みのいろんなサイズの段ボールが、スーパーの出入口付近に適当に置いてあり、自由に使えるようになっています。
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曽我 美穂
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