京都のゼロウェイストスーパー「斗々屋」を服部麻子さんがレポート!

日本初のゴミを出さないゼロウェイストスーパー「斗々屋(ととや)京都本店」。最新の電子量りの技術を駆使した、プラスチックごみを出さない、量り売りをメインとしたスーパーマーケットです。

今回は、Life Huggerでゼロウェイストな暮らしを提案する服部麻子さんが実際に「斗々屋(ととや)京都本店」を訪問。量り売りの買い物体験をレポートします。

斗々屋での買い物は「マイ容器で」

ずっと行ってみたかった京都の斗々屋(ととや)に行ってきました!

日本初のゼロウェイストなスーパーマーケット、斗々屋。

パッケージフリーに量り売り、エシカル商品の取り扱いなど、先駆的な取り組みをされています。2年前のオープン当初からずっと「行ってみたい!」と思っていたのが、今回やっと実現しました。

手持ちの容器はお弁当箱ふたつと新聞紙袋

斗々屋での買い物は「マイ容器で」がスタンダード。

旅先でしたが、ちょうどお弁当箱と新聞紙袋を持っていました。和菓子屋さんでお饅頭ひとつ買う時や、ちょっとしたゴミを入れるのに便利なので、わたしの旅のマストアイテム。

ごみを出さない量り売り

どんなものに出会えるかわくわくしながら店内へ!

まずは野菜と果物コーナー。

旅先では外食が多くなるので、フルーツを選びました。バナナ1本でも気軽に買えるのがうれしい。

バナナを1本買うのもたのしい!

ちょうど切らしていたシナモンスティックを発見!

シナモンスティックは持参した新聞紙に

はじめてチャレンジする時や、価格のハードルを感じる場合は、たくさん使うものではなくて、スパイスなど「少量使う」ものを選ぶのがおすすめ。

好みに合うか確認できるのも大きなメリットです。また、「どのくらい必要かな?」と立ち止まって考えるのもひとつの「エコアクション」ですね。

同行してくれた編集者さんおすすめの「混合だし粉末」。たっぷり買うのを横目で見つつ、わたしも便乗して購入・笑。

こんな風に容器に入れてから量ります。慣れてしまえば簡単でたのしい!

塩吹き昆布発見!

末っ子の大好物、塩吹き昆布もありました。

こんな渋めの商品があるのもうれしい。普段はスーパーで買っていますが、パッケージがごみに気になっていました。

容器は瓶をレンタル。こちらは返却すると返金してくれます。「ごみにならない工夫」と「便利さ」を両立しているところがさすがです。

パルミジャーノはお弁当箱に入れてもらいました

そして大好きなパルミジャーノ!私が住んでいる高知では質のよいものがなかなかみつからないのです。

こちら、質がすばらしくて大満足。多少値が張りますが、質の良いものが海を渡って届いているので妥当だと感じました。「特別な食材」を大事に食べるのもまたうれしいもの。

その他歯ブラシなど日用雑貨も充実のラインナップ。すみからすみまで全部じっくり眺めたい!

店内にデリもあるのでランチや飲み物も楽しめます。また、水曜日から土曜日は、夜もおつまみやお料理がいただけます。

さらに「コーヒーかすの回収」や「本と服の交換会」などのイベントも。単なる「量り売りのお店」にとどまらず、「コミュニティ」や「交流の場」として機能しているところもすごく魅力的。

セールコーナー。「斗々屋では賞味期限切れの商品も販売します」と堂々と宣言するところがすばらしい!食品ロス問題に「攻めの姿勢」で取り組む姿勢がすがすがしいですね。このコーナーは試食ができるので、味と状態を確認してから購入できます。

色々たのしいお買い物、そしてパッケージゴミはゼロ!バナナはホテルで食べて、新聞紙袋に皮を入れました。翌日高知に持ち帰り、コンポストへ。

旅先でも工夫次第でゼロウェイストを楽しめますね。住んでいる町や旅先、色々な場所にこんなお店があったらいいのになあと思いました。

今回のお買い物。バナナ、混合だし、シナモンスティック、塩吹き昆布、パルミジャーノ。全部欲しかったものばかり!

斗々屋さんでのお買い物を通じて、物の価格について、ゴミについて、自分のくらしとのバランスなど、インスピレーションをたくさん受けました。なによりうれしかったのは、すべてがとてもおいしかったこと!

「より良い社会になってほしい」と思ってはいても「いったい何をすればいいの?」「自分一人がやっても何も変わらない」と感じることもありますよね。

でも、大丈夫!
変化はバナナ1本、歯ブラシ1本のお買い物から「わたしひとりで」、そして「自由に」はじめられます。楽しく、気持ちよく、無理をせず。「やってみたい」と思ったタイミングでチャレンジすれば、きっと見える世界が変わってきますよ。

斗々屋のスタッフさんもみなさん親切なので、量り売りがはじめての方もどうぞご心配なく(わたしもいろいろわからなくて質問しまくりました・笑)。

お近くにお住いの方も、旅行中の方も、ぜひ行ってみてくださいね!

ゼロ・ウェイストショップ 『斗々屋 京都本店』

住所:京都府京都市上京区河原町通丸太町上る出水町252番地 大澤事務所ビル1F
営業時間:
スーパーマーケット 11:00-19:00
カフェ 11:30-19:00 (LO18:00)
レストラン 水木金土のみ営業 18:00-23:00(LO22:00)
定休日:不定休(Line officialとInstagramで毎月のスケジュールを公開)

【参照サイト】斗々屋 京都本店
【関連ページ】服部麻子さんが綴る「あるものでごはん」
【関連ページ】服部雄一郎・麻子さんに聞くゼロウェイストな暮らしのアイデア

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服部麻子

高知の山のふもとで、ちいさな畑、野草茶ブレンド、保存食づくりを楽しむ。 日々のごはんはそのとき「あるもので」作っています。著書に『サステイナブルに暮らしたいー地球とつながる自由な生き方―』『サステイナブルに家を建てる』(アノニマ・スタジオ)(写真 衛藤キヨコ)Instagram:@asterope_tea