「これ、どうやって捨てればいいんだろう?」そんな日常の小さな疑問を、スマホで5秒以内に解決してくれるアプリ「Trash Lens(トラッシュレンズ)」が、35言語への対応を開始しました。使い方は簡単。手放したいモノをスマートフォンのカメラで撮るだけで、自治体ごとの捨て方やリユース・アップサイクルの可能性をすぐに教えてくれます。

開発・運営するTrash Lens株式会社(東京都新宿区)は、「誰もが意識することなく、より良い資源活用ができる社会」を目指してこのアプリを提供しています。これまで日本語のみで提供されていましたが、サービスエリアの拡大とともに外国人住民や訪日観光客からの利用が増加。複雑な分別ルールを理解することに苦労する声が多く寄せられていました。
その声に応えるかたちで、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語など、合計35言語への対応を実現。アプリ内の表示だけでなく、各自治体のごみ分別情報も翻訳されるため、より直感的に、スムーズに適切な処分方法を知ることができるようになりました。
Trash Lensの魅力は、ゴミのその先まで提案してくれる点にあります。AIが画像からモノの特徴を読み取り、「これはまだ使えるかも」「資源として価値があるかも」と判断。フリマアプリのように手間をかけず、リユースやアップサイクルの選択肢を提示してくれます。

「これは他の人にとって価値があるかもしれない」と考える余裕がなくても、「どうやって捨てるの?」という疑問に答えてくれる。その自然な行動の中に、環境への配慮やモノの価値を見つけ出すヒントが詰まっています。
開発者である山本虎太郎さんは、子どもの頃から「捨てられるモノの中にこそ価値がある」と感じ続けてきたそうです。中学生の時には、学校のゴミ箱を自らひっくり返して分別を行い、周囲から「そんなことをしても無駄だ」と言われながらも、「だったら、仕組みそのものを変えよう」と思い立ちました。その思いが、現在のTrash Lensという形になったのです。
今後は、リユースやアップサイクルに取り組む企業との連携も拡大予定。AIが提案する“次の持ち主”とのマッチングから取引までをサポートする仕組みづくりも進めています。また、自治体との協力により、分別後の「その先」が見えることで、日々の資源ごみへの向き合い方にも納得感が生まれるような仕組みの実現を目指しています。
「撮るだけで、捨て方と活かし方が見える」。Trash Lensは、分別に悩む時間をなくすだけでなく、モノの価値を自然と見直すきっかけを私たちに届けてくれそうです。
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