プラスチック資源に対する新しい法律「プラスチック資源循環促進法」が4月1日から施行されるなど、国内の脱プラスチックや不必要なプラごみ抑制に対する意識は、より一層高まりつつある。
家庭で発生するプラスチックごみも、「資源ごみ」として各自治体などが回収し、リサイクル資源として処理されるのが一般的だ。なるべく多くのプラスチックを「ごみ」ではなく「資源」として活かせるように、メーカーも分別しやすいパッケージなどを開発している。
そんな中、どうしても「資源」ではなく「ごみ」になりやすい製品がある。それが「チューブタイプ」のパッケージだ。ペースト状の食べ物や薬、化学製品などを包むのに優れている一方、リサイクル資源として処理しにくいパッケージとして問題視されている。
そこで「MiYO Organic(ミヨオーガニック)」を運営する豊和は、これまでチューブ入りで販売されることがほとんどだった「歯磨き粉」に着目し、チューブパッケージを必要としない「歯磨きペーパー™️」を開発した。
使用前は乾いたシート状に加工され、そのまま指でつまんで扱える。使用時は歯磨きペーパーを歯ブラシのブラシ部分に差し込む。ペーパーや歯ブラシヘッドを水で濡らし、口に含んでブラッシングすると、歯ブラシペーパーが溶けて泡立つという仕組みだ。
こちらは一般向けではなく、「プラ新法」に対応するためのホテルアメニティとして開発されたものだそう。乾いたシート状にしたことで、パッケージのほとんどが紙製となったのだ。従来比で約98%ものプラスチック削減に成功している。
「ホテルのアメニティにある小さな歯磨き粉を一晩で使い切る人はどのくらいいるのだろうか?」という問いが、製品開発の大きなヒントになっているのだそう。考えた末に生まれたのが、チューブパッケージそのものをなくす代わりに、ペースト状の歯磨き粉を乾いたシート状に加工したこの「歯磨きペーパー™️」なのだ。
2022年4月現在、一般販売は予定していないそうだが、ホテルアメニティ以外にも多くのシーンで活躍してくれそうな製品。出張時や、飛行機搭乗中、登山や災害時など、すぐにでも欲しいという人も多いだろう。
ペーパータイプで場所も取らないうえに、1包装(4枚入)約0.5gと軽量なため、輸送時のCO2削減にもつながる。
まだ中身が残っているホテルアメニティ用歯磨き粉が、1日にどれだけ廃棄されているのかを考えると、歯磨き粉チューブをデザインし直す意味はまだまだあるといえる。今回紹介した「歯磨きペーパー™️」のように、国内のホテルアメニティから、プラスチック製チューブパッケージがなくなる日は、そう遠くないのかもしれない。
【参照サイト】MiYO Organic
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斉藤雄二
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