食品ロス削減!食材を無駄なく使い切るレシピをクラシルにて公開中

レシピ動画サービス「kurashiru(クラシル)」は、食品ロスをテーマにした「ちょっと待って!捨てるを見直そう」レシピコンテストの受賞作品とそのレシピを公開した。

同コンテストは、国連が定めた世界の食料問題を考える10月16日の「世界食料デー」をきっかけに、一人一人が世界の食の問題に目を向けて考え、協力し合うことを目的としたもの。日本での食品ロスの量は年間522万トン(令和2年度調べ)で、そのうち約半数が家庭から廃棄されたものだ。この“捨てる”を見直すことは、SDGsの目標2「飢餓をゼロに」の達成にもつながる。今回のコンテストは、普段何気なく捨てている果物や野菜の皮・茎・葉も少しの工夫をすることで、実はおいしく食べられるのだということを改めて気づかせてくれるものとなっている。
食品ロス

肉味噌パリパリピーマン

最優秀賞に輝いたのは、「ヘタも種も絶品!肉味噌パリパリピーマン」。通常、ピーマンのヘタと種は取り除いて廃棄されることが多いが、このレシピではその2つを具材として活用している。審査員からは「タネの食感もクセになるおいしさ。」といったコメントが寄せられている。肉味噌にもしっかりと味が付いているので、おつまみとしてもおすすめの一品だ。

続いて、優秀賞に選ばれたのは2作品。1つ目が、みかんジャム、みかんのスティッククッキー、みかんの薄焼きクッキー、みかんピールのコンポートのせケーキ、みかんパンの「食品ロス削減!みかんの皮で5選レシピ」。みかんの皮に、こんなにも使い道があるのかと驚かされる。みかんの皮は冷凍保存しておいて、使いたいときに必要な分だけ使うことも可能だ。これからは、みかんの皮はゴミ箱ではなく、冷凍庫で保存しておこう。

2つ目が、「知らなかったことを後悔するブロッコリーの茎ナムル」。サラダやシチューなどによく使われるブロッコリーの房。しかし、茎の部分は使い道が分からないなどの理由から捨ててしまう人も少なくない。このレシピでは、ブロッコリーの切り方、味付けを工夫することで美味しく食べられることが紹介されている。

優秀賞に選ばれたのは2作品

(左)食品ロス削減!みかんの皮で5選レシピ、(右)知らなかったことを後悔するブロッコリーの茎ナムル

「クラシル賞」には、「皮捨てないで!かぼちゃペペロン」、「お出汁の出汁ガラで炒りごまいりの甘辛ふりかけ」、「農家さん直伝りんごの保存方法」の3作品が選ばれている。どれもほんの一手間でできることばかり。ぜひ、試してみてほしい。

私たちが調理時に食材を捨てることなく、きちんと使い切ることは食品ロスの削減につながる。これからは野菜や果物の皮などを取り除く前に一度手を止め、「実は食べられるのではないか」「取り除いた後に活用する方法はないか」と考えてレシピを検索したり、自身で新たな食品ロス削減レシピを発案したりして“食”を余すことなく味わってほしい。

【参照ページ】ちょっと待って!捨てるを見直そう 受賞者発表|クラシル
【参照ページ】世界食料デー|国際連合食糧農業機関(FAO)
【参照ページ】「食品ロス」を減らそう|政府広報オンライン
【関連ページ】生ゴミを減らすために買い物・調理・後片付けでできる4つのこと
【関連ページ】【2022年10月】食品ロス削減月間に開催されるおすすめイベント

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あゆみ

元英語講師。英語を通して異文化を知ることで、改めて“日本”にも着目。日本の歴史や文化の中にあるサステナブルな考え・モノに心惹かれる。風呂敷、手ぬぐいを愛用。日本茶検定1級。大阪在住ライター、1児の母。