教育環境においてノートは消耗品のひとつとして扱われる。文具大手コクヨグループのカウネットによると、全国の小学生が一年間で消費するノートは約4,360万冊以上※だという。そのうちの約4割が可燃ごみとして処分されており、古紙としてリサイクルされていないのが現状だ。※コクヨ調べ
環境保全に取り組む上で、その資源利用量や廃棄方法に課題を抱えるノートを生まれ変わらせるために、コクヨ株式会社とカウネットは廃棄されるはずだったノートを「捨てない」で、資源として循環させ続けるプロセスの体験型・環境学習プログラム「つなげるーぱ!」を開始した。未来を作る子どもたちと「捨てない」を当たり前の社会を目指す。
「つなげるーぱ!」は、『使用済みノート回収活動』と『環境学習活動』により構成されている。
『使用済みノート回収活動』では取り組みに参加する小学校から不要となったノートを集めて、宅配便にて回収、再生紙化する。
『環境学習活動』では、「資源を循環させる必要性とは」「どうすれば一人一人の行動が環境に良い影響を与えられるのか」「資源循環にはどんなハードルがあるか」といった資源循環や地球環境の保護について学ぶ出張授業や、先生が授業で活用できるスライド・動画等の教育コンテンツの提供を行う。
子どもが初めて所有する消耗品のひとつと言えるノートを「捨てない」で、資源として循環させ続けることを通じて学びの機会とする。この試みが、子どもの成長と共に「捨てない社会」を実現するための一歩を踏み出すことにつながるはずだ。
「つなげるーぱ!」は東京都港区や滋賀県守山市、鳥取県鳥取市の小学校での先行導入が決まっている。今後さらに多くの自治体や学校が参加することで、全国の小学校を舞台に「捨てない社会」を実現していくとしている。
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実際に自分たちで回収したノートとそれらの行方を追うことで、子どもたちが資源問題などを自分ごととして捉え、ものは捨てずに循環させるという選択肢を考えるきっかけとなることが期待できる。そして子どものころから、そういった考えや行動を取り入れることは、間違いなく「捨てない」が当たり前の社会への第一歩となるのではないだろうか。
【参照サイト】コクヨの環境学習プログラム「つなげるーぱ!」とは
mia
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