ゴミを減らし、最終的にはゼロを目指す「ゼロウェイスト」を目指すには、かなりの気力・体力が必要です。そこで、提案したいのが、ズボラな人でもできる方法で、少しずつゴミを減らしていくこと。今回はシリーズ記事「超かんたんゼロウェイスト」の第一弾として、多くのゴミが出る「キッチン」でできることを5つ、お伝えします!
使い捨てのラップを使わない
プラスチック由来の使い捨てのラップは便利ですが、ゴミになります。そこで、かわりにすぐできることを提案したいと思います。それは、シリコン蓋やシリコンラップ、ミツロウ製のラップを使う方法です。
シリコン蓋は百円ショップで、いろんなサイズのものを買えます。プラスチック製のラップを使う時の「伸ばして、切る」という動作をしなくて良いのが、とても楽です。ゼロウェイスト目的と言うよりも、あまりにも楽なので、最近はこちらばかりを使っているというのが本音です。
ミツロウラップは、布にみつろう(ミツバチの巣からハチミツをとった後に残るものが原料)をコーティングしたもの。仕事仲間から「手作りできるよ」という話を聞いたので、3枚を手作りして、使っています。スタイリッシュな柄のものも市販されているので、買うのも良いと思います。
【作り方】
不要になった布やハンカチを有効活用!可愛くて簡単なミツロウラップの作り方&活用法
1つ注意したいのは、熱に弱い点。電子レンジにかけると溶けてしまいます。そのため、わが家では、主にパンを包んだり、クリームチーズの断面をカバーしたりするときに使っています
食料を使い切る!ごみゼロ調理にチャレンジ
おいしくて体にも優しい旬の野菜ですが、サラダにしたり、煮たり炒めたりと、調理するたびに野菜の切れ端や屑がでてしまいます。わが家でよくやっているのは、大根の葉っぱやブロッコリーの芯をフードプロセッサーで細かく切った後に炒め、ふりかけ風にする方法です。ご飯のお供、チャーハン、パスタ、スープの具など、いろいろ使えて便利です。
他にも野菜の切れ端でベジブロス(野菜の出汁)やスープストックを作る、オレンジの皮や実をマーマレードやオレンジピールにする等、ひと工夫しながら食べきる方法はいろいろあるので、ぜひ試してみてください。
家庭菜園にも最適、コンポストで生ごみゼロ生活
生ごみを土の中に埋めて堆肥化する「コンポスト」を、台所や庭、ベランダなどに置いておくと、生ごみ分のゴミがなくなるので、ゴミ出しの日の袋が、とても軽くなります!
生ごみの臭いから解放され、良い土を作れる点も、嬉しいポイント。できた堆肥で花や野菜を育てるのもおすすめです。
詳しくは「【やってみよう!コンポスト】初心者でも大丈夫、おうちで始める簡単コンポスト 」で確認してみてください。
“おやつ”の用意を工夫する
小分けの袋に入った大袋のお菓子は、友達や家族で分け合うことができますし、少しずつ食べても湿気ないので、とても便利です。でも、ゼロウェイストの視点でみると、個包装は大量のごみのもと。そこで提案したいのが、大袋入りのお菓子や板チョコを買う方法です。お気に入りのお菓子でも、ファミリーパックを避ければ、紙製の容器入りのものを見つけられることが多いです。
また、お菓子を買うのではなく、簡単レシピのお菓子を手作りするのもオススメです!バナナケーキやキャロットケーキなど、パウンドケーキなどは、材料を混ぜて焼くだけなので、思っている以上に簡単に作ることができます。カップケーキなども、シリコン製の型を使えば、作る時に出るゴミを減らすことができます。
キッチンのインテリアにも!瓶や缶を中心に買う
ペットボトルやプラスチック製の容器はリサイクルできますが、今の時点ではすべてのパーツがリサイクルされるわけではないので、できる限り使わないようにすることが理想です。調味料も含めて、普段からペットボトルやプラスチック製の袋に入った飲食物を避けると、プラスチックごみが劇的に減らせます。
プラスチック製のペットボトルやトレーのかわりに、リサイクルが可能なガラス瓶に入ったものや缶、量り売りのものを買うようにしてみましょう。
まとめ
ゼロウェストに興味を持ったのは、書店でたまたま見つけた『ゼロ・ウェイスト・ホームーごみを出さないシンプルな暮らし』という本がきっかけでした。具体的な方法がたくさん書かれていて、これならできるかもしれない…と、書いてあることを試してみたところ、家のゴミが激減!その快適さにハマり、今も日々ごみを減らす挑戦を続けています。
「ゼロウェイスト」「ゴミを減らす」という視点でキッチンを眺めてみると、気軽にできることがたくさんあります。ぜひできるところから、はじめてみてください!
曽我 美穂
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