もったいない魚たち「未利用魚」を食卓に取り入れて、おいしく楽しく食品ロス対策を!

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未利用魚

サイズが小さい、漁獲量が少ないなど、さまざまな理由から適切な価値がつかず、市場にあまり出回らない「未利用魚(みりようぎょ)」。近年、そんな未利用魚を活用する動きが盛んになっています。(参照:トピックス~水産この1年~|水産庁

今回はそんな未利用魚の定義をお伝えしたうえで、未利用魚の通販サイトや取り扱っているお店をお伝えします!

「未利用魚」とは?

未利用魚は、サイズが小さい、形・見た目が悪い、十分な水揚げ量がない等のさまざまな理由で価値がつかず、市場にあまり出回らない水産物のことです。主に次のような理由で、味も鮮度も問題なく食べられる魚が「未利用魚」として廃棄されています。

  • サイズが不揃い
  • 見た目が悪い
  • 加工が大変、さばくのが難しすぎる
  • 漁獲量が少なすぎる
  • 獲れすぎて売れ残る可能性が高い
  • 鮮度が落ちやすい
  • 特定の地域でしか食べられない

こうした未利用魚は水揚げされた地元の漁業関係者が自宅で調理して食べることもありますが、捨てられてしまうこともあります。味も鮮度も問題ないので、廃棄されてしまうことも。それはもったいない!ということで、最近の食品ロスへの問題意識の高まりとともに、こうした未利用魚を活用する取り組みが盛んになっています。

【参照ページ】未利用魚とは?未利用魚の問題点・種類・活用加工法まで専門家が解説|未利用魚サブスク・Fishlle!(フィシュル)

Fishlle!(フィシュル)

商品写真

画像出典:プレスリリース

「Fishlle!(フィシュル)」は、食の三方よし「作り手、使い手、社会を豊かにすること」を目指す株式会社ベンナーズが提供している、未利用魚のサブスクリプション(定期便)です。フィッシュルのサービスの特徴は、プロが手作業で下処理・下味をつけたものを急速冷凍し、パックして届けている点。使う時は、解凍して出すだけ/焼くだけ/ゆでるだけ、と手軽です。また、着色料・保存料を一切使っていないので安心感があります。

これまでに30種類以上の未利用魚を使っており、2022年には定期便の利用数が3万パックを突破!今後もますます人気が高まりそうな予感の通販サービスです。

  • ポイント:調理済みのパックが毎月届く
  • 金額:6パックおまかせ便 月額2,940円(税込/送料別) ~

サカマアプリ

アプリ写真

画像出典:プレスリリース

サカマアプリは、産地直送の魚介を簡単に購入できるアプリとして人気を博しています。アプリを運営しているのは、ITによって鮮魚流通を最適化することをミッションに、産地から消費地までの新しい流通の仕組みの構築を目指している株式会社SAKAMAです。

このアプリで「未利用魚」という言葉で検索をかけると、未利用魚が入ったセットが結果に出てきます。また、未利用魚や低利用魚をセットにしてお届けする「チャレンジFishボックス」という商品も展開されています。魚はそのまま送られてくるので、さばく必要がありますが、新鮮な魚がたくさん届くのでお得感が大きいです! 

  • ポイント:アプリで未利用魚を気軽に注文できる
  • 金額:900円(税込/送料別)~

【アプリ】iOS版Android版 

ポケマル

「ポケマル(ポケットマルシェ)」は、全国の農家・漁師から、直接やりとりをしながら旬の食べ物を買うことができるプラットフォームです。このサイトでは、毎週金曜更新で「訳ありポケットマルシェ」のページを更新。購入できる商品の中には、魚や海藻なども入っています。また、検索で「未利用魚」と入れると、該当する水産物が出てきます。

  • ポイント:気軽に「訳あり品」を直接購入できる
  • 金額:900円(税込/送料別)~

食べチョク

「食べチョク」は、日本最大のオンライン直売所。検索で「未利用魚」と入れると、該当する水産物が出てきます。時期により様々なものが出ていますが、丸のままの魚のほか、加工済みであとは焼くだけ/揚げるだけの海産物が出ていることもあります。こまめにチェックしてみると良いでしょう。

  • ポイント:こだわりの「未利用魚」を生産者から直接購入できる
  • 金額:900円(税込/送料別)~

おまけ:未利用魚を使っているお店リスト

最後に、未利用魚を使っているお店を3つ紹介します。

シンシアブル―

表参道(東京都)にある、サステナブル・シーフードのレストラン。未利用魚も積極的に使っています。
シンシアブル―Facebookページ

黒酢の寿司 京山(きょうざん)

東京都23区内を対象に届ける、宅配寿司の専門店。未利用魚を使った「おまかせセット」を販売しており、人気を博しています。
関連サイト:黒酢の寿司 京山

四十八(よんぱち)漁場

関東圏に14店舗ある居酒屋。漁場から直送される旬の鮮魚を扱っており、未利用魚も積極的に使っています。
関連サイト:四十八漁場

なお、ファストフード店やファミリーレストラン、回転寿司などでも、最近は「未利用魚」を扱うことがあります。ぜひアンテナを張っておいてくださいね。

未利用魚にぜひトライを!

いかがでしたか?「未利用魚」は、これまで活用されていなかった魚を安く、おいしく楽しめる、メリットだらけの取り組みです。ぜひ気軽に試してみてください!

※掲載している情報は、2023年1月31日時点のものです。

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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/