ゼロウェイストなオンラインストア4選!ー服部雄一郎・麻子さんに聞く暮らしのアイデア

ドリアン

海外で人気のライフスタイル「ゼロウェイスト」。日本でも少しずつ聞くようになってきて、「ごみを減らしたい」「捨てる以外の方法が知りたい」という声をよく耳にします。その一方、大量に出るプラスチックごみを前に、どこから手をつけたらいいのかわからないという声も少なくありません。

そこでLife Huggerでは、「サステイナブルに暮らしたい」の著者で、ゼロウェイスト生活を発信する服部雄一郎さん、服部麻子さんとのコラボレーション企画として「服部雄一郎・麻子さんに聞く暮らしのアイデア」の連載をスタート!

第6回目となる今回は、お気に入りのゼロウェイストな通販を紹介してもらいました。

捨てないパン屋 ドリアン

ドリアン

ドリアンならではの巨大なパン

雄一郎さん:わが家のお気に入り通販の筆頭は天然酵母パンの「ドリアン」です。「捨てないパン屋」として全国的な有名なパン屋さん。「真のゼロウェイスト」とも言うべき、哲学あるパン屋さんで、同名の著書もすばらしくておすすめなのですが、ここのパンがものすごく本格的でおいしい。普通のパンと違って、乳酸発酵だからか、冷蔵保存で1カ月経ってもまったく味が落ちません。わが家は定期会員になって、毎月パンを届けていただいています(現在定期便の新規受付はしていないようですが、単発で買えることもあるそうなので、ぜひ!)。

麻子さん:さすがは「捨てないパン屋」さん。大きなカンパーニュなどのパンがまとめて1枚のビニール袋に入って届き、一般的な梱包に比べると本当に簡易なのですが、リクエストすれば、さらに簡易に、茶色い紙袋に直接パンを入れて、完全プラスチックフリーで届けていただけます。大型のパンなので、乾燥もまったく問題なし。届いたら、再利用のビニール袋に移し替えて、冷蔵保存しています。

ドリアン

大きなビニール袋にまとめてゴロゴロ入れられた最小限の梱包

ドリアン

リクエストして、紙袋だけのさらなる簡易梱包

【参考】ブーランジェリー・ドリアン deRien – 捨てないパン屋
【参考書籍】捨てないパン屋(Amazon)

納豆工房 「豆むすめ」

豆むすめ

麻子さん:あとは、山形の納豆「豆むすめ」さん。納豆はこれまで容器のごみが悩みの種だったのですが、この豆むすめさんの納豆は、経木と紙の簡易な包装で、余計なたれや辛子もついていません。しかも、無農薬栽培の大豆を使われていて、とてもおいしいのです。近所のお店では手に入らないので、友人たちと一緒に、数カ月に一度、60~70個まとめて発送していただいています。冷凍保存すれば、味もまったく落ちません。

雄一郎さん:通常の販売分は、経木と紙の包みをビニール袋に入れて販売されているそうですが、わが家はそれも省いてもらっています。変則的なリクエストなので、やや煩雑になってしまうと思うので「発送はいつでもいいです」と伝えています。数が少ないとご負担かもしれませんが、数十袋まとめての購入なので、手間やエネルギーもスーパーに卸すのとさほど変わらないかな…と。

豆むすめ

シンプルなパッケージの納豆です。

【参考】納豆工房 豆むすめ

りんご 善積農園

昔は一般的だったであろうもみ殻の緩衝材

麻子さん:最近では、りんごの善積農園さん。りんごは大好きなので、1年に1回くらいは箱買いしたいのですが、緩衝材の量がすごすぎて、注文をためらっていました。そんな時、SNSでもみ殻の緩衝材で送ってくださる善積農園のことを知り、さっそく注文しました。有機肥料&低農薬&除草剤不使用のおいしいりんごで、プラスチックフリーの梱包。もみ殻は畑の資材としても利用させていただけて、ありがたいです。

雄一郎さん:たしか、贈答用はプラスチックの梱包で、家庭用がもみ殻の梱包。もみ殻も無尽蔵にあるわけではないらしく、「なくなったらもみ殻以外の梱包です(新聞紙等)」といった対応をされていたかと思うのですが、その辺りの「できる範囲で柔軟に」といった対応のされ方もいいなと感じますね。

【参考】善積農園

パソコン ZERO PC

zero pc

ダンボールを上手に使って、絶対に衝撃が加わらないように工夫されています。

雄一郎さん:コンピュータの「ZERO PC(ゼロピーシー)」もうれしい買い物でした。難民の方が修理した中古のパソコンを販売されている画期的なお店なのですが、さすがの理念の高さ。電化製品の概念を覆すプラスチックフリー梱包をされていて、本当に脱帽でした。

zero pc

この紙包みの中にコンピュータが。

【参考】ZERO PC

過剰梱包の慣習に対して声を上げよう

麻子さん:「いいことばかり!」のように書きましたが、うっかり備考欄に書き忘れたり、書いたにもかかわらず、意図が伝わらずにびっくりするような緩衝材で届いてショックを受けることもあります(笑)。でも、この辺もまだまだ社会の過渡期ですから、“トライアンドエラー”でいいのかなと思うんです。お店の方も、いろいろなニーズがある中、迷いながらの対応にならざるを得ないと思いますし、実際、クレームをつけるようなお客さんがいるのもたしかでしょう。なので、目先の1回1回に一喜一憂せずに、「少しでも減らせたらラッキー」というゆるやかなスタンスで構えていたいと思います。結果としての「ごみ減効果」以上に、「過剰梱包の慣習に対して声を上げる」というアクション自体の「社会効果」に価値があると思っています。

雄一郎さん:何しろ、備考欄に書くだけですからね。お金もかかりませんし、面と向かって言うわけでもないので緊張もしません。うまくいったらうれしいし、うまくいかなくても損はなし。その気になればだれでもできて、メリットはすごく大きいと思います。よかったら、我が家の書いている一文をコピー&ペーストして使ってくださいね。

「ごみを減らしたいので、気泡緩衝材等は一切入れないでください。汚損・破損のクレームはつけません。納品書類・パンフレットも入れないでください。お手数をおかけしますが、地球環境のため、ごみ出しの手間軽減のため、よろしくお願いいたします。」

次回は、文房具のゼロウェイストについてご紹介します。

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服部雄一郎 服部麻子

神奈川生まれ。バークレー、南インドを経て、高知の山のふもとに移住。 ゼロ・ウェイスト、サステイナブル、ギフトエコノミーを取り入れた暮らしを家族で楽しむ。著書に、『サステイナブルに暮らしたいー地球とつながる自由な生き方―』『サステイナブルに家を建てる』(アノニマ・スタジオ)。(写真 衛藤キヨコ) Instagram:@lotusgranola