アラバキに“堆肥化”ステージ登場?フェス飯容器と生ごみの循環に挑戦

アラバキ

東北地方最大級のロックフェスティバル「ARABAKI ROCK FEST.25」の会場に、環境に配慮した“スマートコンポスト®”が登場します。キャンプもできるフェスとしても人気のアラバキロックフェス(以下アラバキ)。今年は開催25周年の記念すべき年でもあり、ここでしか観られないアーティスト同士のセッションなども過去最高の数が組まれています。

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そんな今年のアラバキでは、初の試みとして、飲食ブースで使われた生分解性のバイオマスプラスチック容器(PLA容器)と食べ残しなどの生ごみをその場で堆肥に変える実証実験が行われます。

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会場では太陽光発電で動く生ごみ処理機「スマートコンポスト®」を設置し、フェスで出たゴミを独自の微生物の力でごみをわずか数日で分解していきます。電気を使わないため、「二酸化炭素排出量実質ゼロで生ごみを堆肥化する」という点が特徴です。

今回の実証実験では、そのスマートコンポスト®を用いて、生ごみだけでなくPLA容器の堆肥化処理を行います。PLAは微生物のはたらきで最終的に水と二酸化炭素などに分解されるプラスチックです。環境にやさしい素材として注目される一方、自然環境中では分解に時間がかかったり、回収時の分別が難しかったりするため、実用面では課題が残ります。

「食べ終わったら捨てる」から、「新しい資源に変える」へ。会場では、回収ブースのほかに、実際にスマートコンポストの中身や仕組みを見られる体験コーナーも用意されていて。気軽に資源循環の現場を体感できます。

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この取り組みは、包装資材を手がける株式会社高速、生ごみ処理技術のスタートアップkomham、音楽イベントを運営するGIP、そして食品容器メーカーのリスパックが協力して実施。会場でのごみ分別や容器の返却がそのまま未来の資源を生み出す行動につながります。

今年で25周年を迎えるアラバキ。広大な敷地に、桜の木や湖など、自然豊かな環境が広がるアラバキの空の下で、音楽とともに、やさしい選択を始めてみてはいかがでしょうか。

【参照ページ】ARABAKI ROCK FEST.25公式サイト
【関連ページ】1,586キロのごみを削減!京都音博が切り開く「ごみゼロ」フェスの可能性

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Life Hugger 編集部

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