引越しなどで住所が変更となった場合、郵便局へ「転居届」を提出できることをご存知ですか?知らない方も多いかもしれませんが、引越しをした際には、郵便局にその旨を知らせましょう。
この届出が提出されていなければ、新しい宛先が分からずに配達できない郵便が発生し、居住状況を確認する手間や資源の浪費リスクが発生します。そこでこの記事では転居届を提出するだけで、資源の浪費を削減できることについてお伝えします。提出自体は非常に簡単にできることであるため、ぜひ実行してみてください。
転居届とは?
転居届とは新居への引越しや転勤などで住所が変更となる場合に、郵便局へその旨を伝えるための書類です。転居届には、旧住所・新住所・転居者氏名(全員分)を記入します。届出が受理されると、旧住所宛の郵便は郵便局にて自動的に新住所の方へ送られます。
転居届を提出するメリット・デメリット
メリット
1.ひとつひとつの郵便の送り先住所を変えなくても、自動的に転居先に配達される
転居届が受理されると、旧住所宛の郵便は新住所の方へ自動的に配達されます。そのため、ひとつひとつの郵便の宛先を変更する手間を省けるのです。
2.ネットで手軽に行える(無料)
転居届がネットから手軽に提出できるのもメリットのひとつです。郵便局の「e転居」サービスを利用すれば、スマートフォンやパソコンから転居届を提出できます。一度の提出で最大6人まで登録可能です。転出する家族が7名以上の場合は、2回に分けて申し込む必要があります。
3.宛先不明で届かない郵便をなくすことで、余分な資源の発生を抑えられる
転居届を提出することで、宛名不明の郵便を減らすことが可能です。宛名不明の郵便は郵便局員が居住の有無を調査し、不在もしくは在宅不明と判断した場合は送り主へと返送されます。そのため、せっかく発送された郵便が本来受け取るべき人のもとへ届かないまま、役目を終えてしまいます。
デメリット
1.「転送不要」の郵便は配達されない
郵便のなかには「転送不要」と記載された郵便があります。これは送り主が記載した住所に該当する方が居住していない場合、転送処理されずに返送されてしまう郵便のことです。
本人確認が必要なものや証書などの重要書類、クレジットカードなどは、なりすまし防止対策として転送不要とする場合が多いものです。また、転送する必要性がない郵便も転送不要扱いされる場合があります。これらの郵便は転居届を提出していても、新住所の方への転送処理が行われません。
2.1年ごとに更新する必要がある
転居届は有効期限が1年となっており、毎年更新手続きが必要であるのがデメリットです。有効期限が切れると転送処理は行われずに送り主のもとへ返送されますので注意しましょう。
3.転送してほしい郵便・ほしくない郵便を分けることはできない
転居届を提出すると、「転送不要」と記載された郵便以外はすべて新住所のほうへ配達されます。送ってほしい郵便・送ってほしくない郵便の希望を出すことはできません。送ってほしくない郵便があれば、自分で送り主にその旨を伝える必要があります。
転居届を提出しないことで発生するリスク
1.届かない郵便が発生し、郵便(=紙資源)が無駄になる
宛先不明な郵便は、調査しても居住が確認されなかった場合、送り主のもとへ返送されます。そのため、ハガキやDMなどの制作に使われた紙資源が無駄になってしまうリスクが発生します。
2.宛先確認に余分なガソリンが使用される
宛先不明の郵便は、郵便局員が現地まで赴いて調査を行います。そのため、調査に使用されるガソリン・電気といった余分な資源が発生してしまいます。
【要注意】DM・ハガキが旧住所へ送り続けられる可能性も!
企業によっては、返送された郵便を処理せず、何度も宛先不明の住所へ送り続けてしまうことがあるようです。実際には、届いていないことを承知のうえで郵便を送っているケースもあります。
すべての企業に当てはまるわけではありませんが、宛名不明で返送された郵便が、何度も旧住所へ送り続けられるおそれがあります。そうなるとその都度余分な資源が発生し、本来であれば有効活用できたかもしれない資源を無駄にしてしまうことにつながります。
住所が変わったら郵便局へ転居届を提出しましょう!
引越しをする際には、転居届を郵便局へ提出しましょう。転送開始時期は指定可能なので、引越しが決まった直後で、まだ引越しの準備や手続きに時間が取られないタイミングで行っておくのもひとつの手です。ネットから手軽かつ無料で行えるため、地球の資源を守るためにもぜひ実行してみてください。
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Yuta Yoshikawa
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