ふもとで受け取って返すだけの「登山向けリユース型お弁当サービス」が高尾山で始動!

FOR EARLY BIRDS

寒い冬も過ぎ、いよいよレジャーシーズン本番が近づいている。ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、キャンプやフィットネス・習い事といった感染予防に適したアクティビティが人気だ。

「高尾山」でクリーンナップ活動を実施している合同会社FOR EARLY BIRDS(FEB)は、登山客が増えるこれからのシーズンに合わせ、リユース型の弁当プロジェクト「FEB HIKERS BENTO CLUB(エフ・イー・ビー・ベントークラブ)」を4月20日(水)から始動した。

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「FEB弁当」は自然に還元する循環型の弁当システム。高尾山周辺や登山コースにある飲食店、宿泊施設と提携し、地元食材を使ったお弁当をリユース可能な専用お弁当箱で提供する。食べ終わった後は返却し、綺麗に洗って繰り返し使うというもの。

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FOR EARLY BIRDSを立ち上げたMt.TAKAO BASE CAMPと体験型ホテル・タカオネは、クリーンナップ活動で一向に減らないごみに悩んでいた。原因はシンプルで、どんなにごみ拾いをしても登山客から新しいごみが持ち込まれるからだったという。

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スーパーやコンビニで購入されたお弁当系の容器ごみが特に目立つことに気がついたFEBは、登山客が気軽に参加でき、それが当たり前になっていくことを目的としたごみを減らす仕組みとして、循環型のリユース容器の弁当を思いつく。

本サービスの利用方法はシンプル。まず事前にFEBのWEBサイトでお弁当を予約する。受取日や受付時間、個数などを入力し支払いを済ませれば予約完了だ。食品ロス削減を目指し、余分な食材の仕入れを行わないため、事前予約は必須だ。公式サイトには「受け取り4日前までには支払いを済ませてください」とあるので注文と支払いのタイミングに注意しよう。

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FEBのHIKERS BENTO CLUBでは、弁当の料理を提供してくれるパートナー店(飲食・宿泊サービスを展開している事業者)を全国で募集している。既存のメニューをテイクアウト用にアレンジするだけで、サービスにプラスオンのバリューを加えることができるので、飲食店にとっても、食品ロス削減や新たな売上機会の創出を導入コストなしで素早く獲得できるチャンスかもしれない。

集まった弁当の売上の一部は地域のクリーンナップ活動や植樹などにあてられるとのこと。地産地消の食材を使うことで、地域のPRにも期待できる。

高尾山といえば、都心からも行きやすく、ビギナーから上級者まで幅広い層に人気の登山・アウトドアスポットだ。東京の自然のへの玄関口として親しまれている。そしてなによりも、今ではよく見かける「ごみの持ち帰り運動」は、ここ高尾山が発祥なのだそう。

大自然で地元食材を使った贅沢なお弁当を楽しみ、環境維持活動にも貢献できるFEBのHIKERS BENTO CLUB。高尾山エリア以外の地域からスタートする、循環型弁当プロジェクトの今後の展開に注目だ。

【参照サイト】:FOR EARLY BIRDS
【参考サイト】Mt.TAKAO BASE CAMP
【参照サイト】タカオネ│高尾山を楽しむ・拠点になるホテル
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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。