【世界のゼロウェイスト:韓国編】現地で人気のプラスチックフリーなスキンケアコスメをレポート

当連載ではエコライターの曽我 美穂が海外在住の方に、その土地ならではのゼロウェイストな試みをお聞きします。今回は、韓国在住の鈴木あゆみさんに、韓国のゼロウェイストコスメを紹介していただきます。

鈴木 あゆみさんのプロフィール

2012年にパートナーの祖国である韓国に移住。日本人唯一の理事として韓国のハンサリム生活協同組合で働いている。韓国自然の友研究所国際交流委員。ナマケモノ倶楽部理事(日本)。二児の母。Instagram:@ayuhachidori。

ゼロウェイストな化粧品を愛用しています!

こんにちは。今回は私が愛用している、韓国のスキンケアコスメを紹介します。

私がコスメを選ぶ際の基準は、主に2つです。

  1. 添加物・人工香料が入っていないもの
  2. 私は肌が弱いほうなので、特に日常的に使うコスメは、添加物や人工香料の入っていないものが使いやすいです。

  3. 瓶や缶のもの
  4. 市場に出回っているほとんどのコスメの容器がプラスチックのなか、少しでもプラスチックの使用量を減らすように、私はできるだけ瓶や缶を選ぶようにしています。

そんな基準を満たすのが、私が働いている「ハンサリム生協」のコスメたち。生協は組合員で共同購入するシステムなので、同じものを外部で買うより安く手に入れられます。また、生協は生産者との関係が近いので、品質について消費者が直接生産者に質問でき、生産地へ行き直接目で見て商品ができあがる工程をチェックすることもできる点も、安心です。

ファーマーズグレインの製品

これは、最近登場したファーマーズグレインの「ビタミン美白アンプル」。紫外線によるシミが気になる春夏に、手放せなくなる予感です。使い始めてまだあまり経っていないけれど、ワントーン肌が明るくなった感じがします。

韓国は日本に比べて空気が乾燥していて、保湿は最重要課題です。そこで対策として使っているのが、ファーマズグレインの別商品「発酵水分スリーピングパック」。これを塗ると保湿がかなり持続します。

有名女優の使用で話題になった「椿オイル」

オイル

スキンキュアの「椿オイル」は以前、韓国の大河ドラマ「チャングムの誓い」の主人公を演じた女優が使っていると話題になり人気ベストセラー商品になりました。ハーブも入っているので、ほんのり、いい香りがします。オイルなのにべたつかず、ほどよく肌がしっとりするので、季節を問わずいつでも使いやすい点もポイントです。

子どもが小さいころは、私がやっているのをうらやましそうに見ていた子どもたちに、冬のお風呂あがりに数滴ずつ垂らし、フェイスマッサージやハンドマッサージをしてあげていました。

家族で使える「ツボクサ保湿鎮静バーム」

バーム

肌にかゆみがあるときや、乾燥したときに塗っているのは、スキンキュアの「ツボクサ保湿鎮静バーム」。ツボクサは、朝鮮半島、台湾、中国などに分布する多年草で、鎮静作用があるのが特徴です。このバームはツボクサに加えキハダ、ドクダミやスベリヒユのハーブエキスが入っています。その他の成分は、シアバター、マンゴーシードバター、カカオシードバターなど。入れ物は、缶の容器です。

全身に使えるバームで、爽やかな柑橘系の香りとともに皮膚の鎮静を促してくれます。老若男女問わず使えるので、家族全員で使っています。日本の実家の父も愛用中です。

いかがでしたか?今回は瓶や缶入りのゼロウェイストなものだけを選んで紹介しました。実は、ハンサリム生協のコスメも以前はプラスチック製の容器やボトルに入っているものが多かったのですが、組合員たちの声を生産者に届けた結果、瓶入り・缶入りのものが増えてきました。これ以上ごみを増やさず、地球も自分も、美しくありたいですね。

【参照サイト】ハンサリム生協
【参照サイト】ファーマーズグレイン
【参照サイト】スキンキュア
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曽我 美穂

曽我 美穂(そが みほ)。2008年にエコライター・エディター・翻訳者として独立。雑誌やウェブサイトで編集、撮影、執筆、翻訳などをおこなっている。主なテーマはエコな暮らしやSDGs、環境問題。私生活では2009年生まれの娘と2012年生まれの息子の二児の母でもある。現在、富山県在住。個人サイト:https://sogamiho.mystrikingly.com/