コンビニや100円ショップなど、どこでも気軽に購入できるビニール傘。梅雨シーズンや突発的なゲリラ豪雨のときには重宝するが、雨が降るたびに購入したり、すぐに壊れてしまったりして、ごみ処理や資源問題のひとつとして挙がりやすい製品カテゴリだ。そんななか、近年注目されているのが「シェア傘」や「レンタル傘」サービスである。一定時間傘をレンタルし、目的地で返却する方式であるため、何本も傘を購入する必要がなく、手荷物にもなりにくい。
首都圏を中心にシェアを拡大しているレンタル傘サービス「アイカサ」は、旭化成ホームプロダクツ株式会社がジップロックをリサイクルして作ったシェア傘のリニューアルモデルの取り扱いを開始した。デザインは株式会社ビームスがアップサイクルとリメイクをコンセプトに掲げるブランド「BEAMS COUTURE(ビームス クチュール)」が手掛けていて、東急東横線・田園都市線沿線を中心に、6月中旬より提供開始している。

ジップロックリサイクル傘は、年々深刻化している「ビニール傘の廃棄問題」の解決策として企画されたもので、2020年9月よりアイカサでレンタル運用されてきたアップサイクル傘だ。一般家庭で使用されたジップロック製品を素材として再利用し、生地のビニールにはおなじみの「Ziploc」のロゴが印刷されている。ジップロックの袋がそのまま傘になったようなデザインがインパクト大だ。うっすらと青みががったビニール地やピンクと青の横縞模様も健在で、傘をさすと、まるで自分がジップロックの中に入ったような感覚になる、遊び心溢れるものに仕上がっている。
アイカサは24時間110円でビニール傘をレンタルできる傘シェアリングサービス。北は北海道から南は岡山まで(2023年7月現在)、レンタルスポットを拡大中だ。専用スマホアプリでレンタルスポットを探し、返却は同エリア内であればどこでもOKであるため、突発的な雨や傘を忘れてしまったときなどに重宝する。また、レンタルスポットの傘をいつでもどこでも使える月額料金サービス「使い放題プラン」も展開中だ。
処理が難しいビニール傘の廃棄問題と、「欲しいときにない!」という個人の悩みを同時に解決するサステナブルなサービス。各企業のアップサイクル・リサイクルプロジェクトとも相性が良さそうだ。今後の更なる発展に注目していこう。
【参考サイト】アイカサ
【関連ページ】ビニール傘の使い捨て問題に終止符を。サステナブルな傘の選び方とおすすめアイテム
【関連ページ】 年間8,000万本消費!「ビニール傘使い捨て問題」に私たちができることとは?
斉藤雄二
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