大阪府能勢町で資源循環型アップサイクルショップを運営している「BERGKAMP(ベルカンプ)」は、町で栽培している野菜から発生する「規格外野菜」や「余剰野菜」を使った「もったいない食堂」を立ち上げるため、クラウドファンディングサイトGood Morning(グッド モーニング)でプロジェクトを実施している。
BERGKAMPオーナーの秋山翔太さんは、能勢の美しい自然や田園風景に魅了され移住してきたひとりだ。しかし、能勢町の農家は、ほとんどが高齢で事業継承が上手くいっておらず、2030年には人口7000人台、65歳以上が60%を占めるといわれている。
BERGKAMPの運営を通じて、町の現状を知り「BERGKAMPとして、何かできることはないか」と考えたのが、本プロジェクトスタートの背景だ。
具体的には、能勢町で採れた野菜やお米から、余ったぶん(余剰作物)や規格外野菜を買い取り、「もったいない食堂」で販売する。お店は商用バンを使ったキッチンカー形式を採用し、BERGKAMP店舗内での通常営業のほか、さまざまなイベントやマーケットなどに出張営業も可能なものにしたいとのこと。
BERGKAMPはもともと、捨てられてしまうはずの家具を引き取り、アップサイクルして再販売することがメイン事業。将来的には、衣・食・住すべてに関わることに取り組んでいきたいそうだ。
今回の「もったいない食堂」もその取り組みのひとつとして、能勢町の農家の悩みを解決する一助になりたいと考えている。また、一度、人の手が離れて荒れてしまった畑を再び使えるようにするためには、数年の歳月がかかるともいわれており、継続していくための努力が必要だ。
「もったいない食堂」では、能勢町のお米の美味しさを楽しんでもらうため、余剰野菜を使ったおにぎりやお味噌汁、ベジタブルカレーなどがメニュー候補となっている。季節の野菜を使った焼き菓子やドリンクも計画中だ。
プロジェクトの締め切りは2022年12月31日まで。リターンには、オリジナルタンブラーやコーヒー/ドリンクチケットなどが用意されている。
手間暇かけて育てられた野菜を美味しくいただきながら、能勢町の美しい自然を守ることにつながる本取り組み。応援したい人は、ぜひクラウドファンディングページを訪問してみよう。
【参照サイト】:大阪の里山、能勢町の「余剰野菜」を使った【もったいない食堂】をオープンさせたい!
【関連ページ】農家直送のオーガニック野菜が届くCSAとは?大阪能勢の「成田ふぁーむ」を取材
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斉藤雄二
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