ショッピングセンターやオフィスビルが乱立する大阪・梅田。
そんな梅田の一等地、JR大阪駅北側の再開発地区に、2024年9月6日、「グラングリーン大阪」が誕生した。商業施設やホテルが入る北街区と、オフィスが入る南街区から構成され、総面積約9万平方メートルのうち約半分が都市公園「うめきた公園」になっている。
大都市にある公園とは思えないほど緑が多く、噴水が象徴的なうめきた公園の中心に位置するのが、体験型共創プラットフォーム「PLAT UMEKITA(ぷらっとうめきた)」だ。
運営を行うのは、「PLAT UMEKITA企画編集室」だ。運営母体のTOPPAN株式会社をはじめ、アートやカルチャーに強いCINRA, Inc.、新規事業を創出する人材を育成する学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学、Life Huggerを運営するハーチ株式会社の4者でチームを結成している。
PLAT UMEKITAのコンセプトは「エシカルテインメント」で、「ETHICAL(倫理的な)」と「ENTERTAINMENT(娯楽)」をかけ合わせた造語だ。
一般的にエシカルというと、とっつきにくいイメージを持たれがちだが、PLAT UMEKITAでは、展示やワークショップなどを通じて、エシカルな暮らしや考え方を楽しく体験でき、日常生活にエシカルな視点を取り入れるためのヒントやアイデアを与えてくれる。
実際にPLAT UMEKITAを訪れると、大きな窓の外には公園が広がり、心地よい光が差し込んでくる。施設内にも緑が溢れ、椅子やテーブルなども環境に配慮して作られている。また、廃棄予定だったパレットを展示の什器として再利用するなど、細部にまでこだわりが感じられる。
PLAT UMEKITA企画編集室ディレクターの木村和也氏は、「まずは私たちがエシカルを楽しいと思えるかどうかが大切で、その楽しさが自然と伝わっていくことを目指しています」と語る。
PLAT UMEKITAでは、エシカルやサステナブル、ウェルビーイングといった新しい価値観を紹介する最新のグッズなどの常設展示が行われる予定だ。
9月はアップサイクルをテーマとした展示が始まっており、さらに10月からは同じくアップサイクルをテーマにした10週連続のプログラムもスタートする。常設展示で扱うテーマの知見をさらに深めたり、それを行動につなげることを目的に、子供も楽しめるワークショップも開催される。
エシカルな暮らしが楽しく、身近なものだと伝えるPLAT UMEKITAは、今後も多くの人に新たな視点を提供し、行動を促す場となっていくだろう。
開催中のイベント
イベント名:アップサイクル・アニマルズ
期間:2024.09.06(金)-2024.09.29(日)
主催/企画プロデュース/キュレーション:TOPPAN/PLAT UMEKITA企画編集室
詳細:アップサイクル・アニマルズ|PLAT UMEKITA
企画概要:本展はPLAT UMEKITAが定期的に開催する「あたらしい価値観を楽しい体験に変換する=エシカルテインメント」自主企画展の第一弾です。
「アップサイクル」をテーマに、ダンボール、木材、日用品などの廃材を活用して制作された動物彫刻、楽器類やコンポスターを組み合わせ、動物園に見立てた体験型インスタレーションと、期間中に開催されるさまざまなワークショップで構成されます。
ひとりひとりの人間のクリエイティブなアイデアやほんの小さなアクションが、モノに新たな価値を与えていく。そしてそれが動物の住む環境や世界全体の資源循環に大きく影響することを、おとなもこどもも遊びながら実感できる企画です。
【参照サイト】PLAT UMEKITA
【関連ページ】【9/18開催@大阪】都市を「アップサイクル」しよう。Umekita Urban Upcyclersキックオフイベント〜サステナビリティとクリエイティビティがうめきたで出会ったら?〜