日本の中で、サーキュラーエコノミーが盛り上がっている地域のひとつ京都市。京都議定書採択(1997年)をきっかけに行政、市民、事業者、NPOらが一丸となり循環型社会の実現に取り組んできた。2000年度から2019年度までの約20年で一般廃棄物を半減させるなど、大きな成果を出している。
【参照サイト】ピーク時からごみ量半減。京都市の循環型都市移行に向けた次の一手は?
そんな京都で、捨てられてしまいがちなロス食材を活かして作られているのが、「八方良菓の京シュトレン」だ。梅酒の梅の実、生八ッ橋、酒かす、おから、レモンの皮など京都ならではのロス食材が使われた、和のエッセンスが感じられるシュトレンだ。さらに今年からは、原料にこだわって作られるコーラ「クラフトコーラ」の搾りかすを乾燥粉末化して、スパイスとして使う予定だ。
「八方良菓」の店主は、「サーキュラーエコノミー実践 オランダに探るビジネスモデル(学芸出版社)」著者の安居昭博氏。京シュトレンは、食品ロスの課題に対し、サーキュラーエコノミーの考えを応用し誕生した。
また八方良菓ではロス食材を使うだけでなく、販売者、購入者、生産者、製造者、社会、地球環境、未来の八方がより良くなるような仕組みづくりを心がけている。
「八方がより良くなるようにと考えた仕組みですが、最近では、逆に、八方からサポートされてこのシュトレンが作れると感じています。」と安居さん。
今年のシュトレンは、京都市のふるさと納税返礼品およびオンラインストアで予約受付が開始された。また、取扱店では11/20の週より順次販売開始予定だ。
ヨーロッパでは、クリスマス時期に家族でシェアしてゆっくり楽しむシュトレン。消費活動が活発になる時期だからこそ、循環を意識して丁寧に作られたシュトレンを少しずついただくスローな過ごし方をおすすめしたい。
取り扱い予定店舗
オンライン
京都府
斗々屋
GOOD NATURE STATION
mumokuteki goods&wears
ファーマーズ河原町丸太町店
オーガニックプラザ イオンモール北大
オーガニックプラザ イオンモール京都五条店
コープ下鴨
コープ二条駅
東京都
【関連ページ】京都から出るロス食材をシュトレンに。「八方良菓」に学ぶ、地域をつなぐサーキュラーデザイン
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