【2024】チョコレート検定プロフェッショナルが選ぶ!バレンタインに贈りたいエシカルチョコレート

今年もバレンタインがやってきます。最近はチョコレートメーカーも積極的にエシカルに取り組んでいて、未来につながるおいしいチョコレートが増えています。今回はチョコレート検定プロフェッショナルの筆者が、サステナブルなカカオ豆であること、そしてボンボンショコラやショコラテリーヌなど、特別感が感じられることなどを基準に、大切な方への想いを込めた贈り物にぴったりなチョコレートギフトをご紹介します。

エシカルなチョコレートを選ぼう!

FRAN’S CHOCOLATES『バレンタインコレクション』

FRAN’S CHOCOLATES(フランズ チョコレート)は、1982年に米国シアトルで創業。厳選された良質なカカオを原料に、上品なおいしさを手作りで引き出した、本格派ショコラティエです。

代表作である「ソルトキャラメル」は、バニラビーンズ香るソフトバターキャラメルを芳醇なチョコレートでコーティングし、海塩をトッピングしたもの。キャラメルとチョコレート、海塩のバランスが絶妙です。アメリカのオーガニックとフェアトレードの認証を受けています。

【参照サイト】FRAN’SCHOCOLATES日本公式サイト

shodai bio nature『2024 pétales de camélia dorés』

画像出典:shodai bio nature

shodai bio nature(ショウダイ ビオ ナチュール)の定番は、何といってもチョコレートでできた彩り豊かな花びら「ショコラペタル」。「pétales de camélia dorés(ペタル ドゥ カメリア ドール)」は、白椿のイメージから生まれた2024年の新作です。5種類のペタルは体に優しい素材にこだわり、合成着色料を使用しない、素材本来の優しい色合いです。独自の特許製法により、本物の花びらのように薄く仕上げたペタルチョコレートにはパリっとした食感がありつつ、口の中に入れると上品な口どけで、果実本来の風味と香りが広がります。フェアトレードショコラを使用していて、福祉や健康を気遣う方へのプレゼントにもおすすめです。

【参照サイト】shodai bio nature

MAAHA CHOCOLATE『カカオテリーヌ』

画像出典:MAAHA

ガーナのあいさつの言葉「マーハ」を冠したMAAHA CHOCOLATE(マーハ チョコレート)。看板商品の「カカオテリーヌ」は、極上のとろ生食感と濃厚なカカオの味わいを楽しめます。口に入れた瞬間に広がるカカオの芳醇なアロマと、濃厚なのになめらかにすっと儚く消えていく口溶けが魅力。時間をしっかりと確保して、じっくりと味わいたいおいしさです。

ガーナの人々や太陽、大地から、多くの愛を受けて育ったカカオで作られた、ガーナのカカオ農家と共に歩む日本人・田口愛さんが立ち上げたブランド。彼女の取り組みは、2024冬に公開の映画「巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~」でも知ることができます。

【参照サイト】MAAHA CHOCOLATE

久遠チョコレート『QUONテリーヌ』

数えきれないほどのカラフルでかわいいフレーバーが楽しい、久遠チョコレートの『QUONテリーヌ』。ナッツやフルーツなど、さまざまな地域の食べ物がぎっしりと入っていて、見た目にも鮮やかでおいしいチョコレートです。

愛知県を本店に全国展開する久遠チョコレートは、心や体に障がいがある人、シングルペアレントや不登校経験者、セクシュアルマイノリティなど、多様な人たちが働く日本のチョコレート専門ブランドです。原料のチョコレートには、有機農法と森林農法をベースにした農園管理や、フェアトレードの枠を超えた生産者との絆を通して、持続可能なカカオ産業を実現するフランス・KAOKA社のものを使用しています。

【参照サイト】久遠チョコレート

XXOCOA『ルナサンドクッキー』

XXOCOA(ショコア)は福岡のショコラティエ。てんさい糖やハチミツなどの自然の甘さや、可能な限りグルテンを抑えた生地など、安全で安心できる素材を使用しています。「ルナサンドクッキー」は、チョコレートと豊かな素材を掛け合わせた、サクサク食感のサンドクッキー。アーモンド・ココナッツ・苺・抹茶・ホワイトチョコ・コーヒーの6種が詰め込まれています。

有機ココナッツや八女抹茶、五島産の天日干し塩など、厳選した素材とチョコレートを合わせ、クッキーの食感と甘すぎず上品な風味の組み合わせを楽しめます。チョコレートは、オーガニック・フェアトレードのものを使用しています。

【参照サイト】XXOCOA

編集後記

チョコレートを選ぶ際に筆者が大事にしていることのひとつが、「作り手としてカカオにどう関わるのか、知ろうとすること」です。マーハ チョコレートのようにカカオ農家と直接つながったり、コミュニケーションを大事にして、チョコレートのおいしさとカカオ農家の幸せが両立して当たり前だと考えたりする作り手が、ビーントゥバーチョコレートのお店を中心に広まっています。

また、直接カカオ農家とつながれなくても、材料にフェアトレードを選ぶショコラティエも増えています。それによって、人権や環境が守られているカカオを使っていることがわかりますね。ついついパッケージや知名度に惹かれてしまうチョコレートシーズンですが、ぜひそのブランドがカカオにどう向き合おうとしているのかにも目を向けて、チョコレートを心から楽しんでみませんか?

【関連ページ】チョコレートを選ぶ基準が変わる!映画「巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~」2024年1月公開
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牛嶋麻里子

福岡出身。フェアトレードを仕事にしてみようと思い立ち、2018年からは京都へ移住。アパレルのゼロウェイストや生産背景について学び、よりエシカルな選択ができる社会を目指して働いています。 プライベートでは、チョコレートのおもしろさとカカオの課題から目が離せなくなり、ひとりでフィリピンのカカオ畑に行ってみたり、チョコレート検定プロフェッショナルを取得してみたり。