まだまだ暑い日が続きます。そんな日本の夏に役立つのが、夏バテ対策や熱中症予防になる栄養価の高い飲み物。今回は昔の人の知恵を感じられる、夏におすすめの簡単な手作りドリンクを5つお伝えします。
1.昔からの知恵「梅醤番茶」
「梅醤番茶」はクエン酸を多く含む梅と、免疫力を高めるペクチンを含んだ醤油、体温を上昇させる生姜、血糖値を下げるポリサッカライドを含む番茶が入っており、塩分も適度にあるので、夏バテ対策にぴったり。スポーツドリンクに比べてカロリーが低いのも、うれしい点です。材料さえそろえれば、意外と簡単に作れます。
【材料】
- 梅干し(梅肉エキスでもOK)
- ショウガ
- 醤油
- 番茶
【作り方】
- 梅干しの梅肉をとる(梅肉エキスでもOK)
- すりおろしたショウガを入れる
- 醤油を1、2滴たらす
- 熱い番茶をそそぐ
2.江戸時代は夏の定番だった「甘酒」
俳句の世界では「甘酒」は夏の季語です。麹から作る栄養価の高い甘酒は、江戸時代のいわば栄養ドリンク。暑くて元気が出ないな…というときは、甘酒を飲んで夏バテを乗り切っていたようです。
この話がだいぶ一般的になり、最近では夏も甘酒が売られているので、スーパーやウェブ通販で入手し、ぜひ試してみてください。(おすすめは麹からできたノンアルコールの甘酒です!)
【おすすめの飲み方】
- 豆乳割り
- 牛乳割り
- オレンジジュース割り
- 水割り(暑い日は氷を入れるとおいしい)
- ショウガ甘酒(甘酒にすりおろしたショウガを加える)
- 甘酒バナナスムージー(牛乳または豆乳+バナナ+甘酒)
3.塩分の源になる「味噌汁」
夏バテを防ぐには、栄養バランスが豊富な食事をとることが大事です。でも、暑すぎると食欲がわかない時もありますよね。そんなときにオススメなのが、具だくさんの味噌汁です。
味噌汁には夏に不足しがちな塩分が含まれ、消化に良いので胃腸にやさしく、水分補給にもなります。さらに味噌には大豆のたんぱく質、脂質、ビタミンB2などが含まれています。具に、旬の野菜や夏バテで不足しがちなカリウムを含む海藻、冷房で冷えた体を温めるショウガなどを入れると、さらに効果的です。
とはいえ、暑い日にあたたかい味噌汁はちょっと…という時もありますよね。そんな気分の際は、秋田の郷土料理「冷やし汁」がおすすめです
【材料】
- 冷たいだし汁
- きゅうり
- シソの葉
- 味噌
【作り方】
- だし汁を作り、さます
- だし汁に味噌を入れる
- 薄く切ったキュウリ、切ったシソの葉を入れる
※参考
秋田食の国ネット「冷やし汁」
田舎の味✿きゅうりと大葉の冷たい味噌汁
4.関西の定番「ひやしあめ」
関西では麦芽水飴をお湯で溶いて、生姜の絞り汁を加えて冷やした「ひやしあめ」が飲まれています。江戸時代はお湯でといたものが中心でしたが、明治時代に製氷技術が発展し、冷たいひやしあめが夏の定番になったそうです。
また、麦芽水飴はゆるやかに血糖値をあげるので、食欲がない時の栄養補給に効くうえ、ショウガがエアコンで冷えた体の血行を促してくれるので、夏バテ対策になります。スーパーや通販などで購入できます。
5.熱中症対策に!無添加の「手作りスポーツドリンク」
「スポーツドリンクは買うもの」という認識の方が多いと思いますが、手作りすることもできます。しかも混ぜるだけで完成するので簡単です。少しずつ配合を変えて、自分好みはどのくらいがよいか、研究してみるのも楽しいかもしれません。(ただし、変えすぎると熱中症予防の効果が弱まるのでご注意ください!)「子どもや自分が急に熱を出したけれどスポーツドリンクを買いに行けない」という時にも役立つレシピです。
【材料】
- レモン汁 大さじ1
- はちみつ(または砂糖) 大さじ4
- 塩 小さじ1/2
- 水 1リットル
【作り方】
- 少量のお湯(分量外)にはちみつと塩を溶かす
- 水と混ぜる
- レモン汁を加える
※参考
手作りスポーツドリンク | ポッカサッポロフード&ビバレッジ
食欲がなくなり、水ばかり飲んでいると力が出なくなってしまうこともあります。ぜひ、今回紹介したドリンクを日々の生活に取り入れながら、暑さを乗り切ってください!
【参考サイト】関西では夏の定番飲み物!「ひやしあめ」って何?
曽我 美穂
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