ふるさと納税のポイント廃止後の選び方、応援先と使い切れる返礼品の見方

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玄関先で段ボールの荷物を両手で受け取る手元

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11月最初の週末、子どもが寝たあとのリビングで、ふるさと納税のサイトを開きます。以前は、ポイントが多く付くサイトを選び、人気ランキングの上から返礼品を決めていました。今年はその目安にしていたポイントの表示がなく、カートの前で手が止まってしまいます。

寄付にポイントなどを付ける事業者を通じた募集は、2025年10月1日から禁止されています。この記事では、ポイントの代わりに使える「誰を応援するか」「家族で使い切れるか」という判断軸と、訳あり・規格外品で食品ロスを減らす選び方、暮らし方のタイプ別に合うサイトを紹介します。

1. ポイントがなくなり、サイト選びの基準が変わった

総務省は2024年6月28日に「ふるさと納税の指定基準の見直し等」を発表し、寄附に伴いポイント等の付与を行う者を通じた募集を禁止しました。適用は2025年10月1日からです。これにより、ふるさと納税サイトが寄付に独自のポイントを付けて募集することはできなくなりました。

「どのサイトが何%還元か」という比べ方ができなくなった今、サイトごとの違いが出るのは、載っている自治体や返礼品、探しやすさ、生産者や訳あり品の見せ方です。返礼品も「寄付額のわりに量が多いか」だけで選ぶより、「誰を応援したいか」「家族で無理なく使い切れるか」で選ぶほうが、届いたあとの冷蔵庫や台所に余裕が残ると編集部は考えています。

ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付をすると、寄付額に応じて住民税・所得税の控除が受けられ、自治体から返礼品が届く仕組みです。お得かどうかで迷う時間を減らし、応援と使い切りを軸にすると、選ぶのがぐっと楽になります。

2. 選ぶ前に知っておきたい5つの判断軸

判断軸1:誰が作ったものか、返礼品のページから見えるか

返礼品のページは、自治体名と商品の写真だけのものもあれば、生産者や事業者の名前、育て方・作り方、その土地でつくる理由まで書かれているものもあります。応援したい相手を選ぶなら、まずこの「作り手の見え方」に目を向けます。

確認の仕方

  • 自治体名に加えて、生産者・事業者の名前が書かれているか
  • どこで、どう育てた・作ったのかの説明があるか
  • 去年寄付した自治体や作り手がいれば、今年の返礼品も同じ自治体から探してみる

ランキング頼みで応援先が毎年変わってしまう

毎年ランキングの上位から選んでいると、寄付先が年ごとに変わり、どこを応援したのかが記憶に残りにくくなります。気に入った作り手が見つかったら、サイトのお気に入りやメモに残しておくと、翌年も同じ作り手にたどり着けます。

判断軸2:家族の人数で、使い切れる量か

肉や魚の大容量パック、箱いっぱいの果物は、寄付額のわりに量が多く見えて選びたくなります。ただ、届いたその日から、食べ切るか保存するかを決める必要があります。返礼品の量は、寄付額ではなく、家族の人数と冷凍庫の空きで考えると失敗が減ります。

確認の仕方

  • 内容量(g・個数)と、1袋ずつの小分けかどうか
  • 冷凍・冷蔵・常温のどれで届くか、冷凍なら今の冷凍庫に入るか
  • 果物や野菜なら、届いてから食べ頃・日持ちがどのくらいか

冷凍庫に入りきらない量が届く

寄付額あたりの量だけで選び、冷凍庫に入りきらない肉や魚が届いてしまうケースです。食べ切れずに傷ませてしまえば、それは家庭からの食品ロスになります。迷ったら量が少ないほうを選び、同じ寄付額で複数の自治体に分けるほうが、無理なく使い切れます。

判断軸3:届く時期を、暮らしの予定に合わせられるか

返礼品には、申し込んでから短い日数で発送されるものもあれば、旬の時期にまとめて発送されるものもあります。発送時期の書き方は「最短翌日発送」「〇営業日以内に発送」「〇月下旬から順次発送」など返礼品ごとに違い、離島など配送できない地域が書かれていることもあります。

確認の仕方

  • 返礼品ページの発送時期の欄を読み、年末年始・帰省・旅行と重ならないかを見る
  • 複数の返礼品を頼むなら、届く月がばらけるように組み合わせる
  • 数回に分けて届く「定期便」の返礼品を選ぶと、一度に届く量を抑えられる

年明けに一度に届いてしまう

年末に慌ててまとめて申し込み、年明けに果物・肉・魚が一度に届いてしまうパターンです。寄付の締め切りが近い時期ほど、届く時期まで見ずに決めがちなので、11月のうちに予定を考えながら選ぶと余裕を持って受け取れます。

判断軸4:訳あり・規格外の返礼品で、食品ロスを減らせるか

訳あり・規格外とは、形や大きさがふぞろい、表面に傷がある、割れや欠けがあるといった理由で、通常の規格では出荷しにくい品のことです。ふるさと納税で選べば、売り場に並びにくい食べものの行き先をつくれます。

制度の変化が、食品の行き先に影響した例もあります。食品ロス削減の通販を運営するクラダシは、2025年12月16日の発表で、ポイント還元が2025年10月1日に廃止されたことで、返礼品用につくられたおせちが行き場を失ったと説明しています。同社は通常の販路で売れなくなった「ロスおせち」を特設ページで販売し、2025年12月1日〜31日の販売件数は約13,000件でした(同社調べ)。

確認の仕方

  • 訳ありの理由(形・サイズ・傷・割れなど)が具体的に書かれているか
  • 自宅用か贈り物か。訳あり品は自宅で食べる前提で選ぶ
  • 訳あり品は量が多めのこともあるので、判断軸2の「使い切れる量か」とあわせて見る

訳ありの量に惹かれて食べ切れない

「訳ありで量が多い」ことに惹かれて選び、結局食べ切れないケースです。食品ロスを減らすつもりが、家で余らせてしまっては意味がありません。お菓子なら個包装か、果物なら食べ頃がそろっているかなど、家族のペースで食べ切れるかを基準にしてください。

判断軸5:探しやすく、寄付の記録をまとめやすいサイトか

ポイントの差がなくなった今、毎日の使い勝手に直結するのは、返礼品を探す・保存する・振り返るといったサイトの機能です。控除の上限額は収入や家族構成で変わるので、上限額の目安を先に出しておくと、寄付額の配分も決めやすくなります。

確認の仕方

  • カテゴリ・地域・寄付額のほか、「訳あり」「定期便」などで絞り込めるか
  • 気になる自治体や返礼品を保存しておけるか
  • 今年いくら、どこに寄付したかを一覧で振り返れるか

合計額が分からず上限を超える

いくつものサイトで少しずつ寄付すると、合計額が分からなくなり、上限を超えてしまうことがあります。サイトを使い分けるなら、寄付するたびに自治体名と金額を家計簿やメモに残しておくと、年末に合計をすぐ出せます。

3. あなたはどのタイプ? 4つのサイトの選び分け

ここでは、Life Hugger が紹介している4つのふるさと納税サイトを、暮らし方のタイプ別に整理しました。1つに絞る必要はありませんが、メインのサイトを決めておくと、寄付の記録をまとめやすくなります。

※表は横にスクロールできます。

サイト 特徴 寄付額の目安 おすすめな人 向いていない人
さとふる 2026年3月18日から「自治体お気に入り機能」の提供が始まり、絞り込み検索も拡充 返礼品により異なる 応援したい自治体を決めて、その中から選びたい人 自治体より、特定の生産者を応援したい人
ふるさと本舗 いつものサイトと並べて、返礼品を見比べるためのサブサイトとして 返礼品により異なる 1つのサイトに決めず、見比べてから選びたい人 寄付の記録を1か所にまとめたい人
au PAY ふるさと納税 Pontaポイントを寄付に使える。地域別・カテゴリ別に返礼品を探せる 返礼品により異なる ふだんからPontaポイントを使っている人 Pontaポイントを使っていない人(ほかの判断軸で比べたほうが選びやすい)
ポケマルふるさと納税 返礼品は生産者から直接届く産直品。一覧に生産者の名前が載っている 9,000円以下の返礼品の特集あり。一覧には寄付額4,000円からの返礼品もある 作り手を知って応援したい人、少量から試したい人 日用品をまとめて受け取りたい人

表の内容は、各社の公式サイトと発表(2026年10月時点)をもとにまとめています。

タイプA:寄付先が増えてきて、整理しながら選びたい人にはさとふる

さとふる公式サイト

画像出典:さとふる(2026年11月時点)

毎年いくつかの自治体に寄付していると、「あの返礼品はどこの自治体だったか」が分からなくなりがちです。さとふるでは2026年3月18日から「自治体お気に入り機能」の提供が始まり、絞り込み検索の機能も拡充されました。応援したい自治体を決めて、その中から今年の返礼品を選ぶという使い方に合っています。

反対に、自治体よりも「この生産者を応援したい」という気持ちが強い人には、作り手から直接届く返礼品を扱うタイプDのサイトが合います。応援先の選び方を広く知りたいときは、サステナブルな視点でふるさと納税を選ぶ方法をまとめた記事も参考になります。

去年寄付した自治体を思い出しながら、今年も応援したい自治体を探すところから始めてみてください。

タイプB:1つのサイトに決めず、見比べてから選びたい人にはふるさと本舗

ふるさと本舗公式サイト

画像出典:ふるさと本舗(2026年11月時点)

ポイントで差がつかなくなった今、サイトを使い分ける意味は、載っている自治体や返礼品、特集の組み方の違いにあります。いつも使うサイトとは別にふるさと本舗も開き、同じカテゴリの返礼品を「量」「発送時期」「訳ありかどうか」の3点で並べてみると、自分の家族に合う一品を見つけやすくなります。

反対に、寄付の記録を1か所にまとめたい人や、サイトを行き来するのが手間に感じる人は、メインのサイトを1つに決めたほうが暮らしに合います。お菓子の返礼品を見比べるなら、訳ありのお菓子の返礼品をまとめた記事も選ぶ手がかりになります。

今年の寄付先をあと1つ選ぶときの「見比べ用」として、のぞいてみてはいかがでしょうか。

タイプC:ふだんからPontaポイントを使っている人にはau PAY ふるさと納税

au PAY ふるさと納税公式サイト

画像出典:au PAY ふるさと納税(2026年10月時点)

au PAY ふるさと納税では、手元のPontaポイントを寄付に使えます。ふだんの買い物でたまったポイントを、応援したい自治体への寄付に回せるのが、このサイトならではの使い方です。トップページから地域別・カテゴリ別に返礼品を探せるので、「応援したい地方」や「欲しい食材」から絞り込みたい人にも向いています。

反対に、Pontaポイントを使っていない人にとっては、このサイトを選ぶ決め手は少なくなります。その場合は、作り手の見え方や絞り込みのしやすさなど、判断軸1〜5で比べてサイトを選ぶのがおすすめです。カテゴリから食品を探すときは、訳あり・規格外の返礼品の選び方をまとめた記事もあわせて読むと、選ぶ基準がはっきりします。

まずは手元にあるPontaポイントの残高を見て、寄付の一部に使えるか考えてみてください。

タイプD:誰が作ったかを知って、作り手を応援したい人にはポケマルふるさと納税

ポケマルふるさと納税公式サイト

画像出典:ポケマルふるさと納税(2026年10月時点)

ポケマルふるさと納税は、ポケットマルシェのふるさと納税で、返礼品は生産者から直接届く産直品です。返礼品の一覧に生産者の名前が載っているので、判断軸1の「誰が作ったものか」が選ぶ段階から見えます。トップページには寄付額9,000円以下の返礼品を集めた特集もあり、商品名に「お試しBOX」と付いた返礼品もあるため、少ない量から試したい家庭にも合っています。

反対に、返礼品は生産者から直接届く産直品なので、日用品をまとめて受け取りたい人は、ほかのサイトも見比べるほうが選びやすくなります。

まずは寄付額9,000円以下の特集から、家族で食べ切れる量の返礼品を1つ選んでみてください。

ポイントがなくなったふるさと納税では、「誰が作ったものか見えるか」「家族で使い切れる量か」「届く時期を予定に合わせられるか」「訳あり・規格外で食品ロスを減らせるか」「探しやすく、記録をまとめやすいサイトか」の5つが判断軸になります。お得さを比べる時間を、応援したい作り手と、届いたあとの食卓を思い浮かべる時間に変えてみてください。

次は、タイプ別の章で自分に近いサイトを1つ開き、冷凍庫の空きと年末年始の予定を思い浮かべながら、使い切れる量の返礼品を1つ選んでみましょう。今年の寄付で、あなたはどの作り手を応援しますか?

※この記事は、2026年11月時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。

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Life Hugger 編集部

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