小さなスペースでベランダ菜園!初心者におすすめの野菜・ハーブ6選

家庭菜園

家庭菜園に挑戦してみたいけど、なんだか大変そうと思っていませんか。実は畑や庭がなくても、ベランダにちょっとしたスペースがあれば、気軽に家庭菜園を楽しむことができます。マンションやアパートに住んでいる方や、今までに野菜作りをしたことがないという人には、気軽に始められるベランダ菜園がおすすめです。今回はベランダ菜園の魅力と、ビギナーにおすすめのベランダでも育てられる野菜やハーブを紹介します。

ベランダ菜園とは

マンションやアパートなどのベランダで楽しめる家庭菜園を「ベランダ菜園」といいます。初心者でも気軽に挑戦でき、小さなスペースでもできるのがベランダ菜園の良いところです。

ベランダ菜園の魅力

初心者でも気軽に挑戦できるのがベランダ菜園です。ベランダ菜園をおすすめする理由を紹介します。

小さいスペースで家庭菜園が楽しめる

ベランダ菜園のメリットとして、都心部のマンションやアパートなどのスペースが限られた場所でも家庭菜園ができる点が挙げられます。栽培用のプランターや鉢を置く場所さえ確保できれば大丈夫です。

ベランダでいろんな野菜を作ることができる

ベランダ菜園では、小さな野菜や限られた種類の野菜しか育てられないイメージがあるかもしれませんが、野菜作りに慣れれば、ほとんどの野菜やハーブを栽培することができます。

芽が出た、植え付けした苗に小さな実がなったなど、成長過程においてたくさんの喜びや感動があります。収穫に至ると、食べるのがもったいないと思えるほど嬉しくなるものです。

初心者におすすめの野菜・ハーブ

ここからは初心者が育てやすい野菜やハーブを紹介します。育てる野菜やハーブを決める時のポイントは「育てやすい」「収穫がしやすい」「病害虫の被害が少ない」の3つです。

ベビーリーフ

家庭菜園 ベビーリーフ

レタス、ルッコラ、ホウレンソウなど、多様な野菜の若葉を総称してベビーリーフといいます。そんなベビーリーフは、真夏と真冬を避けて種まきをすれば、約1カ月で収穫ができます。

ハツカダイコン(ラディッシュ)

家庭菜園 ハツカダイコン

ハツカダイコン(ラディッシュ)は、春や秋に種まきをすれば、約1カ月で収穫ができます。本葉が3~4枚に育つ頃に間引きますが、この際に引いた葉もサラダとして食べることができます。

ミント

家庭菜園 ミント

ミントは生育がとても旺盛で育てやすく、たくさん収穫できます。生育が旺盛過ぎるため、他の野菜とは一緒に植えずに、ミントのみをひと鉢で管理することがポイントです。半日陰での栽培も可能です。

次のステップにおすすめの野菜・ハーブ

少し経験を積んだので次のステップにいきたいという人に、おすすめの野菜やハーブを紹介します。

シソ(大葉)

家庭菜園 シソ

シソ(大葉)は和ハーブの代表的存在です。日当たりの良い場所から半日陰までの栽培が可能です。半日陰で栽培すると、やわらかい葉を楽しめます。寒さに弱いため、冬の時期を避けて育てましょう。

ジャガイモ

家庭菜園 ジャガイモ

ジャガイモは種や苗ではなく、種芋を植えます。深さが30cm以上のプランターに、芽出しした種芋を植え付けします。初心者には気候の影響が少ない春の植え付けがおすすめです。

スナップエンドウ(スナックエンドウ)

家庭菜園 スナップエンドウ

高さ60~70cmほどのコンパクトで、つるなしのスナップエンドウがおすすめです。種のサイズが他の野菜より大きいので種まきがしやすいと言えます。深さが25cm以上あるプランターに植え付けましょう。

ベランダ菜園を始める準備

家庭菜園

ベランダ菜園を始める際に必要なものを紹介します。

  • 育てたい野菜の種

  • ここまでで紹介した野菜は、初心者でも種から育てられますので、ぜひ挑戦してみてください(じゃがいもは種芋です)。苗を購入せずに種から育てれば、苗が入っていた使用済ポットのゴミを減らすことができます。

  • プランター

  • 野菜を育てるプランターや鉢を選ぶ基準は、育てたい野菜によります。根が深く成長する野菜には深めのプランターを、根が浅く広くなる野菜には浅めのプランターを選んでください。最近は、紙製のプランターや麻布(あさぬの)素材でできたポット、最終的に土に還るエコプランターなど環境に配慮したものもあります。


  • 野菜用の培養土がおすすめです。培養土とは栽培に適し、栄養バランスが整った土のことです。袋にメーカー名や所在地が明記された、信頼できる培養土を購入しましょう。ゴミを取り除いて、土壌改良材・石灰・肥料などを入れて混ぜれば、再利用できます(病気がある場合は消毒が必要です)。

  • 鉢底石

  • 鉢底石とはプランターや鉢の底に入れるもので、土の排水性・通気性を良くして野菜の根腐れを防ぐものです。ネットに石を入れて、手作りすることもできます。購入する場合は、繰り返し使えるタイプが便利です。プランターの種類によっては、鉢底石が不要なものもありますので、事前に確認しましょう。

  • 移植ごて(スコップ)

  • 重さや握りやすさなど、自分の好みに合った移植ごてを選んでください。極端に小さすぎる移植ごてでは作業が大変になってしまうので、自分の手やプランターのサイズに合ったものを選びましょう。

  • グローブ(手袋)

  • 作業がしやすく、薄手でフィット感のあるもの、また指先に補強があるグローブがおすすめです。

  • ハサミ

  • 家庭菜園専用のハサミを準備しましょう。事務用ハサミも使えますが、手入れをしていないハサミでは野菜が病気になる可能性がありますので、家庭菜園専用のハサミをひとつ持つことをおすすめします。

    ベランダ菜園を始める前に確認すること

    ベランダ菜園を始める前に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。

    規約を確認しよう

    マンション等の集合住宅のベランダやルーフバルコニーは、専有部分ではなく共用部分にあたります。これらの場所は、緊急の際の避難経路としてあけておかなければならないので、塞がないように気をつけましょう。ベランダの使い方は規約によるので、よく確認してみてください。

    日当たりと風通し具合をチェックする

    多くの野菜は日当たりと風通しの良い環境を好みます。ベランダの日当たり具合は、季節や時間帯によっても変わりますので、一度観察してみてください。

    プランターを置く場所を決める

    ベランダのどの場所で育てるかを事前に決めておきましょう。特に、エアコンの室外機の位置は必ず確認してください。室外機から出る熱風は土を乾燥させ、植物の生命力を弱めてしまうので、直接当たらない環境にすることがポイントです。また、避難経路を塞ぐような場所にプランターを置かないようにしましょう。

    なるべくゴミを出さないように工夫する

    苗を購入して野菜を育てる際には、使用済のポットや栽培後の土、劣化したプラスチックのプランターなど、さまざまなゴミが出てしまいます。環境を意識して、使えるものは再利用するなど、収穫後の後片付けについても一度意識しましょう。野菜栽培に慣れてきたら、コンポストの導入や土のリサイクル、種からの栽培など、ゼロウェイストを意識した、環境に優しい家庭菜園にもぜひチャレンジしてみてください。

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    さいごに

    自分で作った野菜は格別においしく、感動もひとしおです。小さなスペースがあれば、ベランダでプランターや鉢などを使って野菜を育てることができます。野菜の栽培は難しそうと感じる人もいるかもしれませんが、初心者でも育てやすい野菜やハーブからスタートすれば大丈夫です。楽しいベランダ菜園ライフをお過ごしください。

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    中池 梓

    現在は子育てに奮闘しながら、頑張り過ぎずエコで優しい生活を目標に田舎暮らし。最近の趣味は、小説の深読み(植物が登場する作品に限る)。参考文献などを読みあさり自己流に作品を分析してマニアックに楽しむことにはまっている。