レポート mia

京都の「alt. coffee roasters（オルト コーヒーロースターズ）」で飲み比べを体験！ヴィーガンスイーツも

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プラントベースのカフェが多い京都の中で、いち早く舵を切った「alt. coffee roasters（オルト コーヒーロースターズ）」は、カフェなのに牛乳不使用、さらに卵・乳製品も一切不使用。こだわりは強めですが、その見た目、味ともに高い満足度で国内外にファンを持つ一軒です。「しっかりおいしく、体にもいいものを」という店主・中村千尋さんの言葉通り、プラントベースカフェのイメージを覆す体験をしてみてはいかがでしょうか。

今回はalt. coffee roastersと、そのエシカルな取り組みを店主の千尋さんの言葉と共に紹介します。

神泉苑近くの住宅街に佇むカフェ

alt. nijo最寄り駅は京都市営地下鉄東西線「二条城前」。alt. coffee roastersは神泉苑近くの住宅街に、まさに佇むように存在しています。心が明るくなるブルーの外観は、そこだけにスポットライトが当たっているかのよう…。
知る人しかたどり着けない立地にもかかわらず、「インスタなどから検索して、全国から、そして海外からもお客さんが来てくれます」と千尋さん。

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エスプレッソマシンで実際に使うグループヘッドが取っ手に

また、エスプレッソマシンの一部を使用したドアノブや、外壁に描かれたコーヒーイラストなどからも、コーヒーへのこだわりが伝わってきます。

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お客さん同士で会話が生まれやすい距離感

全く新しいコーヒー体験

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焙煎中、コーヒーの豊かな香りが店内から通りへ流れる

alt. coffee roastersではコーヒーがワイングラスで提供されます。これは店主であり焙煎士の中村千尋さんが、探求を重ねてたどり着いた浅煎りコーヒーを、最後の一滴までおいしく飲むためにと採用されたもの。「温度の変化も楽しんでもらえるように焙煎しているので、冷めてもおいしいですよ。さらにワイングラスで飲むと、香りや味わいにより集中できるのも特長です」

実はコーヒーは苦手だったという千尋さん。修行で訪れたコーヒーの聖地オーストラリア・メルボルンで、今までのコーヒーの概念を覆す一杯に出会ったことをきっかけに、日本ではまだ珍しい浅煎りコーヒーの専門店をスタートしたのです。

同店で飲めるのは「ティーライク（紅茶のよう）」とも表現される、フルーティーで嫌味のない酸味が心地いい一杯。口に含むとまるでワインのように多様なフレイバーを感じられ、コーヒーは本来フルーツであることを思い出させてくれます。コーヒー、紅茶、ワインのいずれにも植物やフルーツを発酵させるプロセスが共通していて興味深いですね。

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新店にいることも多い千尋さんが、焙煎しているタイミングに立ち会えたらラッキー

さらに同店が扱うのは、自然に沿った方法で栽培され、生産者に正当な対価が支払われるフェアトレードの豆。飲む人が増えるほど、かかわる人や環境にポジティブな影響を与えることにつながります。

産地の異なる「コーヒーフライト」で飲み比べ

産地飲み比べメニュー「コーヒーフライト」は、オープン当初から変わらない人気メニュー。味わいに特に差が出る産地を3つ、厳選して提供されます。豆の種類はそのときの仕入れ状況で変わりますが、取材日は32日間も発酵したドミニカ、ナッツ感のあるエルサルバドル、朝日に例えられる軽やかで明るいブルンジでした。「店にあればナチュラル、ウォッシュド、ハニープロセスといった精製方法で提供することもありますよ」と。ほかにない切り口で、コーヒーマニアから愛される理由がわかります。

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色合いや色の濃さで違いがわかる｜画像提供：alt. coffee roasters

一度に3つの味を飲み比べ。産地による特徴の違いを楽しみながら、奥深い「浅煎りコーヒー」の世界を楽しんで。初めてならまず試してもらいたいメニューです。

ヴィーガンスイーツとペアリング

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alt. で提供されるものは、どの素材ひとつとっても店主の想いが宿っている

フード、スイーツも完全ヴィーガン。しかも、卵や乳製品だけでなく白砂糖も一切不使用、グルテンフリーにも対応という徹底ぶりです。管理栄養士の資格を持つ中村さんらしく、見た目や味だけでなく食べる人の健康にも一役買ってくれそうなメニューばかりです。

スイーツを試すならぜひ、「このケーキに合うコーヒーを」とペアリングでのオーダーがおすすめ。チョコレートケーキとチーズケーキ、季節のケーキの3種類が定番です。

写真は、ヴィーガンチーズケーキとブルンジのハンドドリップ。チーズケーキは玄米と自家製味噌でチーズ感を再現し、発酵ゆずとレモン、紫人参の手作りソースがかかっています。柑橘系の酸味とケーキの黒糖が合わさることで、ブルンジの持つ白ワインやマスカットのフレーバーが際立つのだと教えてくれました。

コーヒーとケーキを交互に一口ずつ楽しみ、その融合を楽しむ…。とても優雅なひとときです。

地球の裏側までハッピーに！その想いを乗せている

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元児童施設の先生、今はコーヒースクールで講師もしている千尋さん

エシカルやサステナブルを知らない人でも、alt. coffee roastersでおいしい時間を過ごすことが、人と環境に優しい取り組みにつながっている、というのが同店の大きなテーマです。

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ひとつずつチェックしたいエシカルな商品たち。畳店とのコラボヘアバンドと粘土細工のアクセサリーは同じ作家さんが

そのためにフェアトレードの豆を扱い、無農薬野菜やフルーツを主原料とし、甘味には甘酒を使うなど、体にいいのは大前提。さらには、生産者や製造者さんの支援になるものも厳選。また、毎日出るコーヒーかすもコーヒーせっけんとして再利用するなど、資源を最後まで使い切れる工夫もたくさん！

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リピーター続出の売れ筋コーヒーかすせっけん

「今だけ、目の前のことだけではなく。コーヒーや原料が届くまでに関わってくれたすべての人がハッピーになるように」という千尋さんの想いが込められています。

また、その方向性はそのままに、最近では「自分に優しくあること」の大切さもSNSなどで発信。私たちそれぞれがまず自分を大切にすることで、より優しい世界が展開されていくはず、という想いは先月オープンされた「alt. coffee roasters 石清水店」にも息づいています。

好きなものをおいしくいただき、店主とのおしゃべりを楽しむ。alt.本店でエシカルなコーヒータイムをぜひ。

【関連ページ】京都にエシカルなドッグカフェが4/25オープン！「alt. coffee roasters（オルト コーヒー ロースターズ 石清水）」を取材

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mia

旅するように暮らす自然派ライター／オーガニック料理ソムリエ ・アロマ検定一級 | バックパックに暮らしの全てを詰め込み世界一周。4年に渡る旅の後、AUSに移住し約7年暮らす。移動の多い人生で、気付けばゆるめのミニマリストに。 ライターとして旅行誌や情報誌、WEBマガジンで執筆。現在は自然に沿った生き方を実践しながら発信中。地球と人に優しい暮らしのヒントをお届けします。