ダイレクトトレードコーヒーとは?フェアトレードとの違いや購入できるお店も紹介

コーヒー

サステナブルやSDGsへの意識の高まりから、ものづくりや買い物の仕方も少しづつ変化しています。何気ない1杯のコーヒーにも、生産から調達までこだわった「ダイレクトトレードコーヒー」が注目されているようです。

そこで本記事では、ダイレクトトレードコーヒーが買えるお店を6店舗まとめました。ダイレクトトレードの概要やフェアトレードとの違いについても解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ダイレクトトレードとは?

ダイレクトトレードとは、生産者と販売者が直接取引を行うことです。販売者が直接産地に赴き、品質やコストを踏まえた上で、価格交渉が行われます。

数年かけて関係を構築した上で買い付けを行うケースも多く、現地生産者との信頼関係を築けるところがメリットです。将来に向けた品質向上の話し合いもできるため、生産者と販売者の両者でよりよい製品づくりを目指していけます。

生産者にとっては中間業者が入らないため、仲介手数料などのコストを抑えられる点もメリットでしょう。そのぶんを商品クオリティや人件費に還元できます。

一方、仕入れが安定しないリスクもあります。取引先が限定されるダイレクトトレードでは、天候などによる生産量の増減に大きく影響されます。

ダイレクトトレードとフェアトレードの違い

ダイレクトトレードとフェアトレードは、生産者にとって公正な取引を行う目的という点では共通していますが、異なるものです。

フェアトレードとは、生産者と販売業者が適正な価格でやり取りできるために定めた「認証制度」であり、

  • 認証団体が定めた経済基準、社会基準、環境基準を満すこと
  • 生産者側は、生産者組合を作ること

といった、いくつかの条件が定められています。基準を満たしたコーヒー豆が使用されたコーヒーがフェアトレードコーヒーと呼ばれています。

ダイレクトトレードコーヒーが買えるお店6選

1.ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)

ONIBUS(オニバス)

画像は、オニバスから引用。

「コーヒーで、人と人をつなぐ。」という言葉を掲げるオニバス。店名である「オニバス」は、ポルトガル語で「公共バス」、「万人のために」という語源があるそう。そんなオニバスでは、生産地と直接取引を行い調達したスペシャルティコーヒーを日本のみならず海外(一部の国と地域)へも配送しています。

調達においては、毎年生産地域に赴き、透明性や持続可能性の高いコーヒー豆を買い付け。焙煎されたコーヒーは、毎週木曜日にすべてカッピングを行い品質のチェックを行ってから販売しています。

ONIBUS COFFEE(オニバスコーヒー)のおすすめポイント

  • スペシャルティコーヒーで、日本のみならず海外へも配送。国籍問わず様々な人たちをつないでいる
  • 毎年生産地に赴き、ダイレクトトレードで透明性と持続可能性の高いコーヒー豆を調達
  • 焙煎されたコーヒーはすべて、カッピングを行い品質チェックしてから販売

2. LANDMADE(ランドメイド)

LANDMADE(ランドメイド)

画像は、minneから引用。

ランドメイドはスペシャルティコーヒーの専門店です。エチオピア・コロンビア・グアテマラなど、複数の産地で収穫されたコーヒーを販売しています。

小児がん専門治療施設「チャイルド・ケモ・ハウス」の支援活動も実施しており、売り上げの一部を寄付しているほか、チャリティイベントにも参加しています。

LANDMADE(ランドメイド)のおすすめポイント

  • 複数の産地で収穫されたスペシャルティーコーヒーを販売
  • コーヒーの売上の一部を小児がん専門治療施設へ寄付
  • チャイルド・ケモ・ハウス応援プロジェクトでは、売上の全額を寄付

3.ROKUMEI COFFEE(ロクメイコーヒー)

ROKUMEI COFFEE(ロクメイコーヒー)

画像は、ロクメイコーヒーから引用。

自家焙煎のスペシャルティコーヒー専門店です。多数のバリスタや焙煎士が在籍しているため、自分に合ったコーヒーや淹れ方などのアドバイスももらえます。

毎月異なる種類のおすすめコーヒーをランダムで届けてくれる定期販売も実施しており、さまざまなコーヒーを楽しめます。オンラインストア内では、賞味期限が近い商品を訳あり品として販売。食品ロス削減にも取り組んでいます。

ROKUMEI COFFEE(ロクメイコーヒー)のおすすめポイント

  • バリスタや焙煎士が多数在籍していて、自分に合ったコーヒーのアドバイスがもらえる
  • 定期便では、毎月おすすめのコーヒーを届けてくれるため、様々な風味を楽しめる
  • 賞味期限間近の商品を『訳あり品』としてお得に販売し、食品ロスの削減を実施

4.田代珈琲

田代珈琲

画像は、田代珈琲から引用。

田代珈琲は、スペシャルティコーヒーをメインに扱うコーヒーショップです。オーナーの田代和弘氏は、カップ・オブ・エクセレンス(※その年に収穫されたコーヒー豆の中から高品質なものを決める品評会)の国際審査委員を務めるほどの腕前を持っており、田代珈琲も過去にさまざまな大会で入賞した実績があります。

オンラインストアではコーヒーの特徴だけでなく、生産者の情報を写真付きで紹介しています。どんな場所で、どんな人が作っているのか、視覚的に把握できるのため、安心して購入できるところも魅力です。

田代珈琲のおすすめポイント

  • 複数の大会で入賞を果したお店のスペシャルティコーヒーを堪能できる
  • カップ・オブ・エクセレンスの国際審査員を務める
  • 生産地や生産者の情報を写真付きで公開

5.WOODBERRY COFFEE(ウッドベリーコーヒー)

WOODBERRY COFFEE

画像は、WOODBERRY COFFEEから引用。

東京生まれのスペシャルティコーヒー専門店・WOODBERRY COFFEEです。「サステナブルなコーヒーで、より良い世界を作ること」をコンセプトに、エルサルバドルやニカラグア・グアテマラ・メキシコなど、世界各国のスペシャルティコーヒーを取り揃えています。コーヒー豆は、年に1回現地から直輸入したものです。

実店舗では、以下のような環境に配慮した取り組みも行っています。

  • さとうきびの搾りかすなどを原材料としたバスカップを使用
  • 廃棄されるコーヒー豆で染めたエプロンの販売
  • 環境負荷が少ないと言われるベジタリアンフードを提供

WOODBERRY COFFEE(ウッドベリーコーヒー)のおすすめポイント

  • ダイレクトトレードで調達したコーヒー豆を使用
  • 世界各国のスペシャリティコーヒーを販売
  • ゴミの削減・ゴミの有効活用とサステナブルな取り組みを実施

6.猿田彦珈琲

猿田彦珈琲

画像は、猿田彦珈琲から引用。

猿田彦珈琲は、「ユーザー」「生産者」「猿田彦珈琲」の三方良しをポリシーに、「おいしさ」と「サステナブル」を追求したスペシャルティコーヒー専門店です。

店舗内ではサステナブルな取り組みとして、生分解性プラスチック素材のストローを使用。希望者のみに提供することで、ごみ削減に貢献しています。

猿田彦珈琲のおすすめポイント

  • 「ユーザー」「生産者」「猿田彦珈琲」の三方良しが実現できる関係性を重視
  • ダイレクトトレードにより、生産者の生活やコーヒーの品質維持を支援
  • 生分解性のストローを使用し、使い捨て資源の削減に貢献

ダイレクトトレードの概要や、ダイレクトトレードコーヒーが買えるお店をご紹介しました。生産者の支援につながるダイレクトトレードコーヒー。ぜひ1度、試してみてはいかがでしょうか。

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Yuta Yoshikawa

愛知県在住、Webサイト運営・Webライター。「コーヒーで読み解くSDGs」という本に出会い、コーヒーひとつでSDGs17の目標すべてに貢献できることを知りました。それからは、大好きなコーヒーを中心にエシカル消費やゼロウェイストを楽しんでいます。また、最近は、愛犬と一緒にサステナブルな生活を目指しています。