雨の日が続くと湿気で室内がジメジメするだけでなく、クローゼットや靴箱などにカビやこもったにおいが発生することも多く、なんとか対策したいですよね。そこでおすすめなのが重曹を使った手作り除湿剤です。市販の除湿剤に比べてエコな上に、費用もあまりかからず簡単に作れますよ。また脱臭剤としても重宝します。そこで今回は重曹で作る除湿剤をテーマに、作り方やアレンジのポイントなどについて解説します。
重曹を使った除湿剤の作り方
重曹は湿気を吸着しやすい性質を持ちます。掃除用に買っておいた重曹がいつの間にか固まっていた、という経験がある方も多いかもしれませんね。重曹にはいくつかグレードがありますが、純度の高い食用タイプではなく、純度が低く安価な掃除用タイプで問題ありません。用途に応じた2つの作り方をみていきましょう。
シンク下や靴箱などに「置き型タイプ」
シンク下や靴箱などに置いておく「置き型タイプ」は、広口の瓶などの容器に粉末状の重曹を8分目ほど入れておくだけ。フタを閉めると効果を発揮できないので開けたままにするか、通気性のよいガーゼで口を覆い、麻紐などでしばっておくとよいでしょう。
クローゼットに吊るして「吊り下げタイプ」
ガーゼの巾着袋などに粉末状の重曹を入れておけば、クローゼットに吊るしておける「吊り下げタイプ」の除湿剤として活躍します。また、靴の中に直接入れておくのも除湿や脱臭に効果的です。
アレンジして手作り重曹除湿剤をおしゃれに

もちろん重曹を入れただけの除湿剤で十分に効果は発揮するのですが、次のようにおしゃれにアレンジするのもおすすめです。楽しいアレンジで梅雨の時期も晴れやかな気分で過ごしませんか?
アロマオイルを垂らして
重曹にアロマオイルを数滴垂らせば、除湿の効果はそのままに優しく香る芳香剤としても使えます。さわやかなハッカ油もおすすめです。
ドライフラワーを入れて
また、置き型タイプには重曹と一緒にドライフラワーなどの飾りを入れると、インテリアアイテムとしても活躍します。目に付きやすい場所に置く場合は、おしゃれにひと工夫するのも楽しいですね。
湿気とりは重曹で!エコな理由とは?
市販の除湿剤ではなく重曹を使うことは、エコにもつながります。天然素材だという点もエコなポイントとして挙げられますが、それだけではありません。次のような理由もあることを知ると、きっと重曹を除湿剤として使いたくなるはずです!
プラスチックゴミを排出しない
市販の除湿剤は多くがパッケージにプラスチック素材を使用しています。そのため、使用期間を過ぎるとすべてがゴミとして排出されることに。一方、重曹を使った除湿剤はほとんどゴミが出ず、瓶などの容器も繰り返し使えてエコにつながります。
使い終えたら掃除に活用できる
重曹は湿気をたっぷり吸うと固まり、除湿剤としては効果がなくなってしまいます。しかし捨てるのではなく、ナチュラル洗剤として使えばまだまだ活躍できます。水に溶かした「重曹水」にしてキッチンの油汚れを掃除したり、少量の水を加えた「重曹ペースト」にして鍋の焦げを落としたりして使ってみてください。
ポイント!重曹を使った除湿剤は狭い空間での利用に最適
重曹は、クローゼットや靴箱、シンク下など狭い空間の除湿や脱臭に向いています。一方で、リビングや寝室全体の除湿などの広い空間ではあまり効果は発揮できません。また、湿気は空気より重く、下に溜まりやすいので、できるだけ床に近い場所に置くとより効果が期待できます。
エコな手作り重曹除湿剤でジメジメにさよなら!
湿気対策に有効な重曹。雨が続く梅雨時期はもちろんですが、日本は年間を通して湿度が高いため、1年中活躍する便利なアイテムです。エコで便利な除湿剤で、ジメジメ気分も一緒に吹き飛ばしましょう!

みすみぞの いずみ

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