レジ袋の有料化やプラスチック製品の提供を廃止するなど、使い捨てプラスチックの削減に向けて取り組みが進んでいる。しかし、依然として年間800万トンものプラスチックごみが海に流れており、地球環境や生物生態系に大きな影響を与えている(参照:環境省 令和元年度 環境白書)。
このようなプラスチックごみ問題解決に向け、全国各地や海でごみ拾い活動を行うNPO法人グリーンバードが、プラごみから生まれたプラモデル「RePLAMO(リプラモ)」の販売を開始。販売と併せて、RePLAMOづくりを体験できるビーチクリーンイベントの参加者の募集も開始した。
プラモデルの第1弾はウミガメ。約50%の確率でウミガメが餌と間違えてプラスチックを食べてしまい、多くのウミガメが人間の手によって苦しんでいる状況だ。プラモデルの材料は、全国各地の街や海でのゴミ拾い活動で回収したプラスチックごみ。洗浄して汚れを落とし、粉砕・成型・加工という行程を経て一つ一つ手作業で行う。拾ったごみの種類によって色や柄が異なるため、全く同じものは存在しないことが特徴だ。
また、9月11日の鹿児島県・吹上浜を皮切りに全国7箇所で、子供対象のビーチクリーンイベントを開催する。海をキレイにするだけでなく、自らの手で拾ったごみがプラモデルに生まれ変わるまでの過程を体験できる。
使い捨てプラスチック製品の利用を控えることが増えても、現在あるプラスチックごみの再利用まで意識を向ける機会はまだ少ない。プラスチックごみが鮮やかなプラモデルに変化することで、環境への意識がより高まるアイテムとして活躍するだろう。
【参照サイト】RePLAMO特設サイト
【参照サイト】オンラインストア
【参照サイト】グリーンバード公式サイト
【参照サイト】環境省 令和元年度 環境白書
高橋 真理
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