世界中で深刻化している「食品ロス」。農林水産省の調査によると、まだ食べられるのに捨てられている食品ゴミ=食品ロスの日本での発生量は、年間600万トンにものぼるそうだ。食糧不足で飢餓に苦しむ人が存在する一方で、毎日のように食べ物を捨てている国が存在するという世界の矛盾は、現代の大きな問題だ。そんな中、資源の有効活用や環境負荷に配慮し、食品ロスの削減に向けて動き出した会社がある。
それが、滋賀県に本社を構える株式会社STRK(スターク)だ。同社は「食品ロスをお得に減らす」をモットーに、賞味期限間近の商品を低価格で購入できる会員制通販サイト「トクポチ」を開設し、2021年5月24日(月)からクラウドファンディングサイトのMakuake(マクアケ)で会員を募る。期限は7月30日(金)までとし、翌日からは集まった資金をサイトやシステムの構築、倉庫費用として活用する予定だ。
トクポチは会員登録が必要で、会費は130円(一般会員)と330円(プレミアム会員)の2種類(どちらも税込価格)。取り扱う食品カテゴリーは、缶詰、レトルト、飲料、お菓子、調味料、ペットフード、サプリメント、冷凍食品の8種類だ。プレミアム会員になることで、すべての商品が一般会員価格の20%OFFで購入可能となる。
トクポチの商品の販売価格は、基本的に市価の60%OFFからスタートし、発売から1週間経つたびに10%が割り引かれ、日が経つごとにディスカウントされる仕組みだ。そのため発売から1か月経過した商品は、送料はかかるものの、無料で手に入れることができる。
食品ロスを減らすためには、家庭からロスが出ないようにすることはもちろん、食品を販売する店側にも食品ロスを減らす意識が求められる。トクポチは、そんな販売者側の意識を変えるきっかけになるかもしれない。普段の買い物の選択肢の一つとして、こうした食品ロスをゼロにする取り組みを応援してみてはいかがだろうか。
【ウェブページ】トクポチMakuakeサイト
【YouTube】会員制通販サイト「トクポチ」
【参照サイト】農林水産省 食品ロス
河端 麻紀
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