ファミマが食品ロス削減を強化。バナナやサーモン、ブロッコリーの規格外食材を活用した3商品を販売開始

ファミマが食品ロス削減を強化。バナナやサーモン、ブロッコリーの規格外食材を活用した3商品販売開始

株式会社ファミリーマートが、バナナ、サーモン、ブロッコリーの規格外食材を有効活用した、アイス、海鮮丼、素材菓子の3商品を販売開始した。自社の加工工場で出た廃棄食材に加え、他社と協力して調達した材料も使用した、意欲的なサステナブル商品となっている。

今回、販売開始された商品は次の3つだ。

【ファミマル ソフトクリームバー バナナ】
日本に輸入されるなかで、まだ食べられるにも関わらず、傷みや汚れ、色や形が悪いとされ、廃棄されてしまうバナナを使ったアイスクリームだ。株式会社ドールの廃棄バナナを削減するSDGs活動「もったいないバナナ」プロジェクトを通じて、原材料を調達している。

ファミマが食品ロス削減を強化。バナナやサーモン、ブロッコリーの規格外食材を活用した3商品販売開始

「もったいないバナナ」のバナナピューレを21%使用したバナナアイスの中に、ねっとりとしたミルクアイスを閉じ込めたキャンディタイプのアイスだ。価格は210円(税込)、全国のファミリーマートで購入できる。

【ファミマルKITCHEN サーモン三昧丼】
ファミリーマートで販売する寿司「サーモンづくし」の製造工程で出たサーモンの切れ端を使用したサーモン丼だ。トロハラスと焼きハラス、銀鮭の3種類が楽しめる。

ファミマが食品ロス削減を強化。バナナやサーモン、ブロッコリーの規格外食材を活用した3商品販売開始

それぞれ銀鮭スライス、銀鮭切り落とし、ハラス切り落とし、鮭トロを使い、異なる食感や味わいが楽しめるサーモン丼。価格は598円(税込)、関東、甲信越と静岡県の一部の店舗で購入可能だ。

【ブロッコリーの芯のスナック】
冷凍ブロッコリーの加工工場で出たブロッコリーの芯を使用した、スティックタイプのスナックだ。

ファミマが食品ロス削減を強化。バナナやサーモン、ブロッコリーの規格外食材を活用した3商品販売開始

サクサクとした食感と、ブロッコリーの素材が持つおいしさをシンプルな塩味で楽しめる。価格は200円(税込)、こちらも全国のファミリーマートで購入可能となっている。
※各商品、店舗によって取り扱いがない場合あり

食材の廃棄問題は、食べ物がもったいないという資源の無駄遣いや、経済的損失、倫理的な点以外にも、廃棄の際に環境に悪影響を与えてしまうといった問題を含んでいる。

サーキュラーエコノミーに取り組む企業は増えているが、思ったような成果が出せずに苦戦しているプロジェクトも多いという。

ファミリーマートのような、生活者たちにとって身近な企業がカジュアル商品をリリースする裏にも、さまざまな課題を少しずつ成果に結びつけようとする努力が、本プロジェクトから伺える。

筆者が購入した商品も、もしかしたらそんな環境プロジェクトの一貫で商品化されたものかもしれない。ファミリーマートの今後の動きに注目だ。


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斉藤雄二

「フレキシタリアン」を実践している静岡在住のWebライター。これまでモノ系、テクノロジー、サイエンス、ビジネス、ファッションといったジャンルで執筆してきました。趣味は読書とフィットネスと料理。最近は愛車のfiat500でドライブに出かけるのが楽しみです。