日本人の卵の消費量は世界第2位となっている。日本では、鶏をワイヤー製の金網の中に入れ、それを連ねて飼育する「ケージ飼い」が主流で、いまだに9割以上の養鶏場がこのタイプのケージを使用している。一方、EUでは、アニマルウェルフェアの観点から、従来型のケージでの飼育は全面的に禁止されている。また、アメリカのカリフォルニア州でも、鶏のケージでの飼育とその卵の販売が、2018年に行われた住民投票の結果、禁止が決まり、2022年より実施された。
そうしたなか、キユーピー株式会社は「平飼い」卵を使用した「平飼い卵マヨネーズ」をオンラインや共同購入、百貨店および一部の小売店にて限定発売を開始した。平飼いは、鶏舎の中で鶏たちが自由に動き回ることができる、ストレスの少ない、アニマルウェルフェアの考えかたに対応した飼育方法だ。
キユーピーグループでは、持続可能な社会の実現への貢献とグループの持続的な成長を目指し、サステナビリティに向けての重点課題として、「食と健康への貢献」「資源の有効活用・循環」「気候変動への対応」を掲げている。同社が日本国内で調達する鶏卵は、「アニマルウェルフェアの考え方に対応した採卵鶏の飼養管理指針」に沿って飼養されたものであるとのこと。今回、多様な顧客のニーズに応え、ケージフリー飼養(平飼い飼育など)による鶏卵を活用したマヨネーズを開発した。
同商品は平飼い卵の卵黄をたっぷりと、そして風味豊かなマヨネーズ専用酢を使用した、味わい深いマヨネーズとなっている。卵黄のコクと酢の風味が料理の味を引き立ててくれるはずだ。
ブランド:キユーピー
商品名 :平飼い卵マヨネーズ
内容量 :250g
参考小売価格:税抜780円、税込843円
賞味期間:10カ月
卵を好んで食べる人が多いにも関わらず、飼育方法を理解して購入する人が少ないのが日本の現状だ。それは日本ではまだまだ選択肢が少ないことも原因のひとつだろう。
今回、国内でマヨネーズの代名詞としても知られるキューピーブランドが新商品を出すことにより、平飼い卵を使ったマヨネーズがより多くの人の目に触れることは明らかだ。同時にケージ飼育との違いを知るきっかけとなり、卵を選ぶ際にも変化が起きることを期待したい。
【参照サイト】持続可能な調達の推進|kewpie
【参照サイト】卵の値段が上がる? アニマルウェルフェアのメリットとデメリット – NHK クローズアップ現代
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