スターバックスコーヒージャパンは5月27日、コーヒーや紅茶などと一緒に楽しめるフードの選択肢として、新たに動物性食材を使用していない「プラントベース」のフードメニューシリーズ5種類の追加を発表した。アーモンドミルクやオーツミルクなど、地球環境に配慮したプラントベースミルクを導入し、国内のユーザーにもそれらの食品を積極的に提案してきた同社だけに、期待が高まるニュースだ。
緑をテーマにしたサマーシーズン第2弾「Yori Dori Midori(ヨリドリミドリ)」は、爽やかな夏の開放感とサステナブルな地球の未来に想いを込めた商品やサービス展開となっており、6月1日(水)からスタート。主食となるマフィンサンドやサラダ、コーヒーによく合いそうなドーナツなど幅広いラインナップだ。
「スピナッチコーン&ソイパティ イングリッシュマフィン」は、全粒粉入りのイングリッシュマフィンに、ソイパティをサンドしてある。
「アーモンドミルクの抹茶ムース」は、アーモンドミルクを使ったプラントベースのケーキだ。グラハムクラッカーに抹茶ムースを乗せ、いちばん上には抹茶とアーモンドミルクを合わせたホイップクリームが乗っている。使用している抹茶も、スターバックスの店舗で排出したコーヒー豆のかすをリサイクルした堆肥を使って栽培したものだ。
トマトとソイミートボール、植物由来のチーズをサンドしたボリューミーな「トマト&ソイボール 石窯フィローネ」や、長年定番商品となっている「シュガードーナツ」もプラントベースにリニューアル。植物由来になっても、しっとりもっちりとした食感の生地に仕上がっているようだ。
「ヨリドリミドリ」シーズンに合わせ、持参したタンブラーやリユーザブルカップで飲み物を注文した利用者には、通常21円オフのところを55円オフ(テイクアウトは54円)となる「HAPPY MY CUP」キャンペーンも実施。同時に、オリジナルリユーザブルカップにも新デザインが登場した。フラペチーノで使われるドーム状のフタを採用し、涼しさを演出したカップだ。
同社は2022年4月に、スターバックスラテのミルクを植物性のものに変更する際の追加料金を廃止(無料化)すると発表したばかりだ。原油価格の高騰や円安などの影響で、各食料品メーカーが次々と自社商品の値上げを発表していた頃なだけに、インパクトのあるニュースだったのではないだろうか。同時期に施行された「プラスチック資源循環促進法」に対してもいち早く対応し、サステナブルな店舗運営に努めている。
今回のプラントベースフードラインナップは、サマーシーズンに合わせた新商品だ。季節に合わせた植物製フードメニューが気軽に味わえるのはとても魅力的だろう。ぜひ、ヴィーガンやベジタリアン以外の人も注文してみてほしい。
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斉藤雄二
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