近頃は気温も下がり、秋の雰囲気を感じる気候になってきた。しかし、晩夏から10月は、台風や豪雨が発生しやすいといわれている。秋の台風は夏の台風に比べて速度が速く、風がさらに強まる可能性があることに加えて、大雨になる可能性がある。地震や豪雨被害が多い日本。万が一のときに備えて日頃から防災対策をしておくことが重要だ。
食品加工処理と紙容器充填包装システムで世界的なリーディング・カンパニーである、日本テトラパック株式会社は「日常の食材購入と収納に関する意識調査」を500人の働く母親へ行った。この調査によると、日頃から飲食料品を備蓄している人は2人に1人という結果になり、防災対策に飲食料品の備蓄をしている家庭が半数に及ぶことが分かった。
しかし、飲食料品を備蓄している家庭の中で、防災用の飲食料品をうっかり賞味期限切れさせたことがあるか聞いてみたところ、なんと約7割の69.3%が「ある」と回答。
飲食料品の備蓄について、「準備した後の賞味期限などの確認を忘れてしまう」(43.0%)、「いざ食べてみるとおいしくなくて食べにくい」(28.7%)という声も聞かれた。
この調査結果に対して、料理研究家で防災士の資格を持つ島本美由紀先生は、食材を無駄にせず、万が一に備えられる「ローリングストック」という食材管理方法を推奨している。ローリングストックとは、新しく買ってきた補充品を後ろに、賞味期限が短いものを取り出しやすい手前に保管し、“うっかり賞味期限を切らしてしまった”という状況を防ぐ備蓄方法である。ストックする食品は、なるべく普段食べ慣れたものを選ぶのもポイント。防災用の備蓄を日常的に消費する機会を増やして、文字通り「在庫を回していく」ことで、期限切れで廃棄してしまう食材をなくしていく。
また、防災用に準備した飲料について、最も多かったママたちの困りごとは「かさばってしまい収納が大変」(54.5%)という回答。
この回答に対して島本先生は、「飲料の場合は調理要らずのためそのまま飲むことができる。保管場所をキッチンに限らず、各部屋に準備しておくと良い。」とアドバイスし、飲料の備蓄には「ロングライフ紙パック」という常温で長期保存ができる紙パックに入った飲料をおすすめしている。
ロングライフ紙パックは、レパートリーも豊富で、お茶やジュースなどの飲料を書斎に置いておき、テレワークの合間のティーブレイクに活用できる。収納しやすい形状も魅力だ。
また、ロングライフ紙パックはリサイクルも可能で、プラスチックごみ削減にもつながる。リサイクルする際には、ロングライフ紙パックのリサイクルが可能な近隣のスーパーに持ち込むか、「テトラパック・リサイクル便」などの回収サービスを利用する必要がある。
防災用飲食料品の期限切れはちょっとした工夫で解決することが可能だ。ローリングストックは日常的に備蓄飲食料品を消費する機会があるため、家庭内で防災への意識が高まる効果も期待できる。ぜひ実践して防災にも食品ロス削減にもつなげていきたい。
【調査概要】
期間 :2021年3月22日~25日
対象・条件:子どもを持つ25~49歳、有職者の女性
回答数 :500人
エリア :北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、福岡
手法 :インターネット調査
調査会社 :株式会社クロス・マーケティング
【参照サイト】テトラパック ロングライフ紙パック特設サイト
高橋 真理
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