ローソン×クックパッドマート!デザート商品を半額で買える食品ロス実証実験がスタート

2022年12月13日、ナチュラルローソン芝浦海岸通店では販売期限切れになったデザート商品を値引き販売する実証実験をスタートしました。アプリから購入できる生鮮食品ネットスーパー「クックパッドマート」を活用した取り組みです。

具体的にどのような実証実験なのか、また今回の取り組みで社会課題のひとつでもある食品ロスをコンビニからどのように解決していけるのか。詳しく取材しました。

コンビニ初の「販売期限切れ商品」の値引き販売

近年コンビニ各社では、食品ロス削減につなげようと賞味期限の短い商品を値引き販売する動きが見られていました。夕方頃にコンビニに行くと値引きシールが貼ってある商品がいくつか陳列されているところを見たことがある人も多いかと思います。

しかし、それらの商品は厳しく決められている「販売期限」内におさまっています。販売期限は賞味期限や消費期限よりも前に設定されているので、まだ食べられるものの、過ぎた商品は廃棄しなければならないことが通例となっていました。コンビニ業界では、この販売期限切れ商品をどう取り扱うのかが食品ロスの課題のひとつとなっています。

針江健輔さん

株式会社ローソン インキュベーションカンパニー 事業開発部 アシスタントマネジャーの針江健輔さんによると、今回ナチュラルローソン芝浦海岸通店で行われているこの取り組みは、販売期限切れ商品の値引き販売としては初めてのこと。

ナチュラルローソン芝浦海岸通店

「オーナーさんにとっては本来廃棄するしかなかった商品が売れることが売上につながり、お客様にとってはまだ食べられるおいしい商品を安く買え、さらに食品ロス削減にもつなげられる。今回の実証実験が成功すれば、コンビニ業界全体の食品ロス問題にも大きく変化をもたらすと期待しています」(針江さん)

利便性のみならず、商品の取り違いなどのリスクを回避するためのクックパッドマート

今回の取り組みで活用されているクックパッドマートは精肉店や鮮魚店、ベーカリーなど、地域で有名な店や農家の「こだわり食材」をアプリから購入できる生鮮食品ネットスーパー。

クックパッドマート

ローソンでは一部店舗でこのクックパッドマートの商品を受け取れる「マートステーション」を設置しており、今回のナチュラルローソン芝浦海岸通店でももともと導入していました。

デザート商品

今回の実証実験では、販売期限を消費期限当日の午前0時としているデザート10品目を店頭から撤去後、クックパッドマートの専用アプリに数量を登録し、冷蔵保存。お客さんがクックパッドマートのアプリで注文し、決済が入り次第、同店舗内に設置しているクックパッドマートの商品受け取り用生鮮宅配ボックス「マートステーション」に格納されます。その後、お客さんは好きな時間に来店して、マートステーションから商品を受け取る仕組みです。

マートステーション

店頭からの撤去やマートステーションへの格納など、店舗スタッフによる作業が生じることになりますが、これには理由が。値引きシールを貼って店頭に置いておくと、お客さんが手に取ってもまた別の棚に戻してしまうなどの可能性が生じてしまいます。安全性が担保できない懸念点が出てこないように、販売期限切れ商品を安全に取り扱いつつ、食品ロス削減につなげるうえでクックパッドマートの活用は必要不可欠なのでしょう。

対象商品は「もちぷよ(北海道産生クリーム入りミルククリーム)」(108円→58円)、「どらもっち(あんこ&ホイップ)」(192円→106円)、「生バウムクーヘン」(165円→91円)、「もっちりクレープ 生チョコ&チョコチップ」(181円→100円)、「もち食感ロール 北海道産生クリーム入り」(322円→176円)など、全10品。

デザート商品に絞った理由として、針江さんは「ローソンの人気商品であり、クックパッドマートを普段から利用している30~40代の女性のお客様をメインターゲット層と見据えています」と語っていました。

廃棄量を半分にまで減らすことを目標に

実際に商品の受け取りを体験してみました。

QRコードをかざす

クックパッドマートのアプリ上で注文・決済すると送られてくるQRコードをマートステーションにかざします。

扉が開く

するとマートステーションの扉が開きます。このQRコードをかざさないと扉は開かないようになっているので、セキュリティ面も安心です。

陳列棚に注文した商品が入っている

中の棚には、一人ひとり専用のボックスが冷凍保存されているので、自分の番号の棚から注文していた商品を取れば受け取りは完了です。受け取りもとても簡単かつスムーズで、コンビニでレジを通すよりもスピーディーでした。ちなみに注文受付期間は当日の朝11時までで、商品の受取期間は当日12時から23時まで。

針江さんによると、今回の実証実験でこれまでの同一商品の廃棄量を半分にまで少なくすることを目標としていると言います。今後はこの実験結果を踏まえて、他店舗や他カテゴリーにも拡大できるのかを検証していくとのこと。

ナチュラルローソン芝浦海岸通店での実証実験は、2023年1月31日まで行われます。この実験期間中にどのような結果が出るのか、とても期待が高まりますね。

ちなみに同店ではチョコレートやナッツの量り売りも行われています。みなさんも実証実験期間中にナチュラルローソン芝浦海岸通店で食品ロス削減を体験しつつ、ローソンのデザート商品をお得に購入してみてはいかがでしょうか。

【参照サイト】クックパッドマート

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Life Hugger 編集部

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