袋や容器を持参し、自分で必要な分だけを購入する量り売り。食品ロスが深刻化する現代、この量り売りという買い物スタイルが注目を集めています。今回、LifeHugger編集部は、1年前に取材をした三鷹にある「量り売りとまちの台所 野の」で量り売りを体験してきました。
「量り売りとまちの台所 野の」
「量り売りとまちの台所 野の」はJR三鷹駅南口の商店街を少し歩いたところにある、カフェと量り売りの店です。鰹節や昆布、切り干し大根などの乾物から、味噌や醤油などの調味料、米や麺類、お茶やコーヒ、クッキーやグラノーラ、そして洗剤まで、使い勝手のいい日常品が揃っています。
量り売りの良いところは、何と言っても「欲しいものを必要な分だけ」購入できるところです。
例えば、普段あまり使わない調味料やスパイス、初めて試すレシピの材料を必要な分量だけ揃えられるので、無駄なく使い切ることができます。結果として家庭での食品廃棄が減り、食品ロスの削減につながります。
一般的に量り売り店では、プラスチックのパッケージは使用せず、買い手側で容器や袋を用意して持参するか、お店で用意されたリユース容器を使用します。使い捨てプラスチックが減ることで、環境への負担を軽減できます。
量り売りで使う容器、何を持って行く?
野のでは食料品だけでなく、洗剤やセスキ炭酸ソーダなどの日用品も量り売りで購入することができます。そうなると、瓶なども必要になるんだろうか。何を持っていけばいいんだろうか悩みます。
今回は、家にあるタッパーやビニール袋、ジップロックやスタッシャーなど、軽量で持ち運びやすいものを持参してみました。
まずは容器の重さを測ります。今回使ったビニール袋の重さは3gでした。
次に購入したいものを入れます。まずはアーモンドを入れました。市販品はたくさん入っており、湿気てしまうこともありますが、量り売りなら直近で食べる量だけを購入することができます。
その後、再び重さを測ります。最後に容器の重さを差し引いた分の金額を支払います。
アーモンドの次は、野のおすすめの切り干し大根を入れていきます。こちらはタッパーに入れました。
量り売り、何を持って行くのが便利?
量り売りのメリットは、必要な量だけを購入できる点にあります。スーパーで買い物をする際には、通常パッケージ商品を購入しますが、その際に自分に必要な量を考えることは少ないでしょう。
量り売りでは必要な量を自分で選んで容器に入れるため、どのくらいの量が欲しいかを毎回考える必要があります。これにより、買いすぎを防ぐことができ、パッケージ商品のように多すぎて使い切れずに捨ててしまうという事態を避けることができます。
さらに、使ったことがない商品も少量から試せるため、自分に合わない商品だった場合でも廃棄する可能性を減らすことができます。
一方で、量り売りは、まず容器の重さを測り、その後、商品を入れて再度重さを測る必要があります。そのため、パッケージ商品を購入するよりは少し時間がかかります。
また、乾物から洗剤までさまざまな商品を購入しようと思うと容器を複数持参しなければと思ってしまいます。ただ、多くの量り売り店では、紙袋やびんを販売していることが多いので、容器がない場合でも買い物ができないということはありません。
野のでは、新聞紙を使った紙袋や、お店にくる人から回収した空き瓶も提供しています。
少し手間がかかるけれども、量り売りは環境への配慮や自分に合った消費スタイルを見つける素晴らしい方法です。ぜひ一度試して、その魅力を実感してみてください。
LifeHugger編集部初のオフラインイベントを野ので開催!
7月5日(金)に、LifeHuggerが初のオフラインイベントを開催します!場所は今回量り売りを体験させてもらった東京三鷹にある「量り売りとまちの台所 野の」。講師は、三鷹でスパイス薬膳料理とお菓子教室を主催しているクータスタさんです。
前半は、野ので売られている量り売りの材料を使った「ロースイーツ」のブリスボール作りを体験します。
“ロースイーツ”とは、RAW(生の)SWEET(スイーツ)の意味で、小麦粉、白砂糖、卵、生クリームなどは使用せず、非加熱(48度以下)で作るスイーツです。
旬のフルーツやナッツ類が主な材料で、加熱をしないことから酵素やビタミン、ファイトケミカルなど栄養素をそのまま摂取できるのが魅力です。甘味料も、アガベシロップやはちみつなど、オーガニックなものを使うのが特徴です。
血糖値の上昇をゆるやかにする食材を中心に、添加物などを使用せずに作るので、罪悪感を感じずに食べられる体にやさしいスイーツです。
ブリスボールは、ドライフルーツやナッツで作るオーストラリア発祥のお菓子です。クッキーとは違ってオーブンなどで焼かないので、ローフードに近い感覚のおやつとして楽しめます。
「甘いものが好きだけれど、食べた後に罪悪感を感じてしまう」
「体に優しいお菓子の作り方を学びたい」
「自宅で子どもと一緒に簡単に作れるお菓子を学びたい」
そんな方にぴったりです。
後半は、量り売りの定番である「ソイミート」を使った、クータスタさんオリジナルのスパイスキーマカレーのランチを楽しみながら、編集部と参加者が交流できる時間を設けています。
テーマは「普段の暮らしの中に取り入れられるサステナブルな取り組み」。毎日の生活に無理なく取り入れられるサステナブルなアイディアについて話し合いましょう。
おいしいカレーとロースイーツを食べながら、心と体が元気になる、人にも地球にもやさしい食や暮らしについて、一緒に考えてみませんか。
Life Hugger初のイベント!ぜひ編集部に会いに来てください。
【こんな人におすすめ!】
- お菓子づくりが好きな方
- 体に優しいお菓子づくりを学びたい方
- 人にも地球環境にもやさしい食について知りたい方
- ごみを出さないゼロウェイストな暮らしを始めてみたい方
- サステナブルな暮らしを通して、人や地域とつながりたい方
「量り売りの材料で、おいしくてヘルシーなロースイーツを作ろう!」【概要】
- 日時:7月5日(金)
- 時間:11:00-13:00 (10:45から受付開始)
- 場所:量り売りとまちの台所 野の 店舗SNS:@nono.hakariuri
- 会場アクセス:三鷹駅南口から徒歩6分
(三鷹駅南口より「中央通り」を南下し、「一富士フルーツ」の角を右折して右手にあります) - 参加人数:10人
- 参加費:3,500円(ソイミートのスパイスカレーランチ付き)
- 持ち物:ハンドタオルなど手を拭くもの、エコバックや自宅にある紙袋、レジ袋、ジップロックなど(量り売りで買い物をする場合)
- 申し込み:Peatixより
当日のスケジュール
11:00-11:45:ロースイーツ教室(受付 10:45-)
11:45-12:00:店舗見学&休憩
12:00 -12:40:ランチ&座談会(ソイミートのキーマカレー、作ったブリスボール ※飲み物は別途料金が必要です)
12:40-12:55:交流会「人にも地球にもやさしい暮らしとは?普段できることを考える」(編集部と参加者の交流会)
12:55:クロージング
13:00:終了・店内お買い物など適宜解散
今回のイベントは、三鷹駅前にある「量り売りとまちの台所 野の」のキッチンをお借りして開催します。エコな選択として欧州でも広がりつつある量り売りは、ナッツやドライフルーツといった材料を必要な分だけ購入できるので、無駄がなく、お財布にも環境にもやさしい選択の一つです。ぜひこの機会に、量り売りでの買い物を体験してみてください。
お菓子教室講師&お料理提供
スパイス薬膳料理教室クータスタ@kutastha.spic
離乳食から食べられるスパイス薬膳料理教室、各種スイーツレッスンを火・木曜に開催中。現在、毎週金曜日に「野の」にてカレー屋&カフェを営業。みんなでつくる、みんなのカフェCommons kitchen「となりのと」@tonarino_toの一員。
主催
【サステナブルな暮らしの応援メディア「Life hugger」とは】
一度きりの今日、一度きりの人生だからこそ、少し立ち止まって、ぎゅっとLifeをHugしてみる。Life Hugger(ライフハガー)では、毎日の暮らしをより豊かでサステナブルに過ごすためのアイデアや商品、サービスの情報を紹介します。
URL:https://lifehugger.jp
【運営会社(ハーチ株式会社)について】
「Publishing a Better Future. よりよい未来を、みんなに届ける」
私たちは心が動くコンテンツと体験を届けることで、人と地球のよりよい未来をつくります。
URL :https://harch.jp
【参照ページ】量り売りとまちの台所 野の
【関連ページ】【7/5 三鷹】LifeHugger初イベント開催!量り売りの材料で、美味しくてヘルシーなロースイーツを作ろう!
【関連ページ】いつもの食材をほしい分だけ「量り売りとまちの台所 野の」が三鷹にオープン
最新記事 by Life Hugger 編集部 (全て見る)
- 大丸有エリアにて多様性の祭典「E&Jフェス」10月11日・12日開催 - 2024年10月9日
- ふるさと納税の返礼品「訳ありフルーツ・野菜」を活用してお得に楽しむ! - 2024年10月7日
- 古布で作る「ゼロウェイスト・リース」!捨てない暮らしを楽しむワークショップ開催のお知らせ - 2024年10月5日