企業や消費者、地方自治体が協力して食品ロスを減らすことを目的とした「食品ロスの削減の推進に関する法律」をご存知だろうか。2019年10月に施行されたこの法律は、食品ロスに関する知識を広めるため、毎年10月を「食品ロス削減月間」と定めている。
この流れを受け、10月30日(土)までの期間限定で、行き場をなくしたレストラン向け野菜を特別価格で販売する「SAVE ベジタブル ロス」プロジェクトが実施される。
本プロジェクトは、生産者・飲食店の想いと、消費者の食への好奇心をクロスさせるサービス「SENDX!(センドクロス)」を展開するプラネット・テーブル株式会社が企画したもの。本来であれば、都内の星付きレストランなどで使われるはずだった「プロのお野菜」を、一般の家庭へ届ける。
同社は農畜水産物の流通・物流プラットフォーム「SEND(センド)」を2015年4月にリリース。生産地と消費地をつなぎ、生産と消費の間にある流通非効率や情報の非対称性を解消することで、「フードロス問題の解決」と「地域の農畜水産業が持続する社会の実現」に取り組んできた。
SENDを利用する飲食店の数は、都内のトップレストランを中心に4,500店舗以上。全国で約6,000名の生産者が育てる食材は、多くのシェフに選ばれ、高い評価を得てきた。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大を起因とした外部環境の変化によって、都市部のレストランでは、時短営業や休業・閉店を余儀なくされ、食材の流通量が不安定に。その結果、食材が廃棄される事態が頻繁に発生しているのだ。生産者の想いが詰まった食材が売れ残ったという理由で廃棄対象となってしまうのはもったいない。
「SAVE ベジタブル ロス」プロジェクトには、「野菜のロス(廃棄)をなくしたい」想いと「気軽にレストランに行けず、おいしい料理が食べられなくなったロス(喪失感)を解決したい」という2つの想いが込められている。
プロジェクト実施中は、保管期間が短くなってしまった野菜を、SENDX!ONLINE STOREにて、大幅に価格を下げて販売する。内容は日ごとに異なり、価格は300円~700円(税込み、送料別途)。
おうちにいながらレストラン品質の野菜を味わえ、SGDsが掲げる食品ロスについて家族で話し合える、またとない機会になりそうだ。
【参照サイト】プラネット・テーブル株式会社
【参照サイト】SAVE ベジタブル ロス
河端 麻紀
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