コーヒーの木を自分の名前でネパールの村に植え、3年後に収穫された豆が届く、BIKAS COFFEEによる植樹プロジェクト「BIKAS COFFEE VILLAGE」5期が始まります。
手がけるのは、東京・江戸川橋に店舗をかまえるBIKAS COFFEE(ビカスコーヒー)です。5月23日から6月29日まで、クラウドファンディングCAMPFIREにて新たな木のオーナーを募集します。
今回は、これまで植樹を進めてきたハルパン村に加えて、新たにダリンボット村での活動も始まります。プロジェクトでは過去最多である合計2,400本を植える計画です。
ダリンボット村は、同社の現地パートナーであるゴクール氏の出身地で、標高は約1,500m、約700人が暮らす小さな農村です。森林を保護しながら農作物を栽培し、家畜を飼育するアグロフォレストリー農法を取り入れており、農家の暮らしと地域の自然環境を両立させる仕組みづくりを進めています。約10年前にもコーヒー栽培に挑戦し、当時は収入につなげることがむずかしく断念した経緯があります。そこで今回、BIKAS COFFEEと協力して再挑戦することとなりました。
プロジェクトでは、農家の収入支援だけではなく、年間最大約30トンの二酸化炭素(CO₂)の吸収が見込まれており、環境への好影響も期待されます。
これまでの活動ではハルパン村で470本の木を植え、2024年以降は日本のツアー参加者とともにコーヒー豆を収穫しました。ネパールの産地を訪れるツアー「植樹際」と「収穫祭」は毎年行われ、今夏はハルパン村に加え、ダリンボット村でのツアーも予定されています。
さらに5期の植樹オーナーの募集開始にともない、5月31日(土)・6月1日(日)の2日間、江戸川橋のBIKAS COFFEE実店舗にてマルシェ「BIKAS GREEN marché 2025」が開催されます。当日は植樹プロジェクトに参画する20以上の個人と企業が集まり、食、アパレル、日用雑貨などを販売します。来場者はコーヒーを片手に楽しむことができます。
会場では、協業企業であるオハヨー乳業の濃縮乳「オハヨー 濃(こい)」とコラボした限定ドリンクも登場。マルシェの売上の10%はプロジェクトに還元される仕組みです。

プロジェクト期間中にはキャンピングカーで全国をめぐる出張コーヒー販売も実施されます。木のオーナーや応援する人びとが暮らす街へ、物語が感じられる一杯が届けられます。
【公式ページ】プロジェクトページ(2025年5月23日(金)18時〜6月29日(日)23時59分)
【公式ページ】想いを植える6泊7日 – 暮らしと出会い、想いが芽吹くネパールの旅【BIKAS COFFEE PLANTING FESTIVAL in Harpan】
【公式ページ】想いを植える4泊5日 – 暮らしと出会い、想いが芽吹くネパールの旅【BIKAS COFFEE PLANTING FESTIVAL in Darimbot】
【関連ページ】森との共生で生まれたコーヒーがめざす未来とは?ネパールから世界へ「BIKAS COFFEE」

秋山 綾

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