代替食の認知度ナンバーワン食材は?「代替食の意識調査 」、若年層の関心の高さがうかがえる結果に

最近は、環境への配慮を求める動きが世界中で活発化し、日本でもSDGsやエシカル消費を意識する企業が増えはじめている。また、新型コロナウィルス感染症の流行により、より一層健康的な体づくりに関心を持つようになった消費者も多い。そんななかで、地球にも身体にも優しいサステナブルな食品や飲料に注目が集まっているが、実際に消費者がどのようなイメージを持っているかは不透明だ。

そこで、日本インフォメーション株式会社は、代替食の消費者意識の実態を把握するために15~69歳の男女を対象にインターネット調査を実施し、1027人から回答を得た。認知度の高い代替食から実際に食べた経験のあるもの、代替食に抱くポジティブなイメージからネガティブなイメージまで、最近話題に上がることが多い代替食の実態が浮き彫りになった。

リサーチ1

代替食の認知度ナンバーワンは「オートミール」という結果に。食べた経験ありまで含めると「アーモンドミルク」の28.2%が最も多く、「オートミール」24.7%、「代替肉」21.5%と続く。年代別でみると、20代男女の7~8割が認知をしており、実際に食べた経験のある人が3~4割となった。これは他の年代に比べ高く、若年層の関心の高さがうかがえる。

各代替食の印象

ダイエットフードとしてメディアでも取り上げられている「カリフラワーライス」「キャベツライス」「代替肉」などの代替食は「肥満を防ぐ」「栄養が豊富そう」、「アーモンドミルク」は「おいしそう」とポジティブな印象だ。「環境問題の解決につながりそう」「動物にやさしそう」など環境問題関連の項目よりもダイエット、ボディメイク面が注目されている。いずれの代替食も実際に食べたり飲んだりしてみたいかとなるとネガティブな意見が半数以上を占め、挑戦してみたいという意向を示したのは少数にとどまる。

各代替食の喫食・飲用意向の理由

一方で、「昆虫食」は「美味しくなさそう」という印象が多数を占め、食べたいと思わない人の割合が77.4%と最も高い。続いて「培養肉」で61.9%、「ライスミルク」で57.7%の人がネガティブな印象を持っていることがわかった。ただ、「特に理由がないけど食べたくない(飲みたくない)」人も多く、関心がそこまでない層も一定数いる様子。消費者の健康・環境志向の高まりにより、今後増えると予想される代替食だが、まだまだ味や人工感などに不安を持つ人が多いのが現状のようだ。

【参照サイト】調査結果の詳細
【参照サイト】食事法編の調査結果

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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。