「アスパラガスの茎」がほうじ茶に!廃棄を活かして“農・創・福”を実現する「翠茎茶」が販売開始

翠茎茶

シャキシャキの食感や、噛んだあとに口に広がる甘味が老若男女問わずに愛されているアスパラガス。サラダや炒め物をはじめ、日頃料理に使う機会も多い食材だ。

そんなアスパラガスにも、実は負の一面が。私たちが普段スーパーなどで目にするアスパラガスは、出荷までに茎の大半が廃棄されているものなのだ。栄養や甘みがたっぷり含まれる、上質な素材であるアスパラガスの茎を捨ててしまうのは、大変もったいない。

この茎の部分を、なんとか廃棄せずにアップサイクルできないかと目をつけたのが、株式会社REDD(レッド)だ。同社は、廃棄予定だったアスパラガスの茎を鮮度の高いまま回収、洗浄、乾燥し、じっくりと時間をかけて低温でローストしたアスパラガスほうじ茶、「翠茎茶(すいけいちゃ)」を開発した。公式ストアのみの販売で、10gと40gの2サイズを展開している。

翠茎茶

香ばしさが引き立つほっこりとした味わいが特長で、ノンカフェインであることから子供や妊婦でも安心して飲める。特徴的な旨味は、料理の出汁や隠し味、またお酒の割りものにも活用可能なお茶だ。

本製品はREDDだけではなく、アスパラガスを生産する「白石農園」と福祉施設「かたくり福祉作業所」、そして福祉作業所「社会福祉法人あかねの会」がタッグを組んで開発されたもの。白石農園が生産したアスパラガスを、かたくり福祉作業所と社会福祉法人あかねの会が加工したことで、障害者などが農業分野における活躍を通じて、社会参画を実現していく「農福連携」が実現した。

翠茎茶というひとつの商品に触れながら、新しい経済循環モデルについて考えてみるのもいいかもしれない。

サイクル

【参照サイト】REDD公式サイト
【参照サイト】REDDオンラインショップ
【参照サイト】白石農園
【参照サイト】かたくり福祉作業所
【参照サイト】社会福祉法人あかねの会

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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。