100%食品素材のエコな「パスタのストロー」、試験運用開始

パスタストロー

子どもの頃、ちょっとしたいたずら心から、空洞のあるお菓子やパスタをストロー代わりにしたことがある人は多いだろう。今回紹介するのは、遊び心満載かつエコにもつながる100%食品素材の「パスタストロー」だ。

同製品は、11月11日より東京のベトナム料理のPHO’MINH(フォーミン)下北沢店、また新潟県のデリカテッセンの食泉フレッシュネス小千谷店にて試験運用されている。

パスタストローを開発したのは、新潟に本社をかまえる阿部幸製菓株式会社。新規プロジェクトでパスタ商品を開発することになった開発部員が、「マカロニをストロー代わりにしたい」という子ども時代の想いを形にしたものだ。

コーヒーとパスタストロー
当初は長くしたパスタに強度がなく、ストローとして使うことができずに試行錯誤の連続だったという。それも、同社がこれまで培ってきた米菓とパスタ製造の技術を応用して、米菓の生産時に発生するロス部分を配合するなど、さまざまな工夫をプラス。最終的には、約20cmの長さと一定の厚みを兼ね備え、飲み物を飲み切るまで形を崩さないストローを実現したのだ。

食品を素材とした本製品であれば、誤って飲み込んでしまっても害はない。そのうえ、生分解性も高いことから、ごみとして屋外に放置されても、ある程度の水分を含むことで数時間から数日で原型を留めずに分解される。地球に優しいストローは、海洋汚染の一因と言われるプラスチックストローが問題視されている昨今にあって、需要の高まりを期待できそうだ。

まずは、東京と新潟の2店舗で試験運用を開始し、本数がなくなり次第終了予定。実際に使用してもらったユーザーの意見をもとに、改良を重ねていく計画だ。

遊び心からスタートしたパスタストローが次世代ストローのひとつとなり、これからゴミ問題解決の一端を担うことを期待したい。

【参照サイト】阿部幸製菓株式会社

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河端 麻紀

愛知県で働く30代のフリーランスライターです。旅行関連の記事を得意としています。SDGsについては現在勉強中で、働きがいも経済成長も感じられる社会を目指しているところです。休日は映画鑑賞とジョギングを楽しんでいます。